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十四経発揮とツボの検索
赤字の経穴は
(例:
足三里
)
は過去の鍼灸あん摩マッサージ指圧師試験に出たものです。
出典:ウィキペディア、参考文献:経穴マップほか
※主治と意味について
出典不明:約20年ほど前になると思いますがネットに出ていたものをノートに写し一部それを転載しておりますので、著作権上問題があればお教え下さい。
削除訂正いたします。その頃の学習にとても役に立ちました。今でも大変に感謝致しております。
経穴名
足竅陰(あしきょういん)
胆
44
足の第4指、末節骨外側、爪甲角の近位外方1分、爪甲外側縁の垂線と爪甲基底部の水平線との交点。
取穴部位:足の第4指外側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分
要穴:井金穴
知覚神経:浅腓骨神経
血管:第4背側中足動脈の枝
主 治:胸膜炎、喘息、頭痛、咽喉炎
意 味:耳の後ろの 頭竅陰と同名、同経絡上にある。共に治療上の相関関係がある。
足五里(あしごり)
肝
10
大腿部内側、気衝の下方3寸、動脈拍動部。
取穴部位:大腿内側にあり、気衝穴の外下方3寸、大腿動脈拍動部
筋肉:恥骨筋、長内転筋
運動神経:大腿神経、閉鎖神経
知覚神経:閉鎖神経
血管:大腿動脈
主 治:下腹膨満感、尿閉、遺尿
足三里(あしさんり)
胃
36
下腿前面、犢鼻と解谿を結ぶ線上、犢鼻の下方3寸。
取穴部位:膝を立て、外膝眼穴の下3寸、脛骨粗面と腓骨頭下際の間
要穴:合土穴、四総穴、足の陽明胃経の下合穴
筋肉:前脛骨筋
運動神経:深腓骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
血管:前脛骨動脈
主 治:胃炎、潰瘍、下痢、腹部膨満感、便秘、消化不良、高血圧、片麻痺
意 味:犢鼻の下、三寸の意。
足通谷(あしつうこく)
膀
66
足の第5指、第5中足指節関節の遠位外側陥凹部、赤白肉際。
取穴部位:第5中足指節関節の前、外側陥凹部
要穴:滎水穴
知覚神経:外側足背皮神経
血管:外側足底動脈の枝
主 治:頭痛、頸の強ばり、目眩、鼻出血、消化不良
意 味: 通は、通るの意、谷は、谷川の意。
足陽関(あしようかん)
胆
33
※
膝陽関
のこと
取穴部位:陽陵泉穴の上3寸で、大腿骨外側上顆の上際で、腸脛靭帯と大腿二頭筋腱の間
禁灸穴
筋肉:腸脛靭帯、大腿二頭筋腱
運動神経:坐骨神経
知覚神経:外側大腿皮神経
血管:外側上膝動脈
主 治:膝関節痛、下肢運動麻痺
足臨泣(あしりんきゅう)
胆
41
足背、第4、第5中足骨底接合部の遠位、第5指の長指伸筋腱外側の陥凹部。
取穴部位:第4・第5中足骨底間の陥凹部
要穴:兪木穴
筋肉:第4背側骨間筋
運動神経:外側足底神経
知覚神経:浅腓骨神経
血管:第4背側中足動脈
主 治:結膜炎、胸脇痛、乳腺炎、頸部リンパ節核
意 味:頭部、同経絡上に頭の
臨泣穴あり、
足の臨泣と共に眼疾患の治療に使うツボの意。
頭竅陰(あたまきょういん)
胆
11
足背、第4、第5中足骨底接合部の遠位、第5指の長指伸筋腱外側の陥凹部。
取穴部位:浮白穴と完骨穴のほぼ中央で、乳様突起基底部の後、陥凹部
筋肉:後頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:小後頭神経
血管:後耳介動脈
主 治:眼痛、頭頂痛
意 味:竅は、骨にあいている穴、ここでは耳を指す。陰は、陰の意。すなわち耳の後ろ側にあるツボの意。
頭臨泣(あたまりんきゅう)
胆
15
頭部、前髪際から入ること5分、瞳孔の直上。
取穴部位:瞳孔の直上で、神庭穴と頭維穴を結ぶ線上との交点、神庭穴の外方2寸2分5厘
禁灸穴
筋肉:前頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:眼窩上神経
血管:眼窩上動脈
主 治:鼻づまり、眼科疾患、脳卒中に伴うひきつけ
意 味:臨は、臨むの意。泣は、涙の意。
瘂門(あもん)
督
15
後頚部、後正中線上、第2頚椎幹突起上方の陥凹部。
取穴部位:項窩の中央、後髪際を入ること5分の陥凹部、天柱穴と同じ高さ
筋肉:項靭帯、棘間筋
運動神経:脊髄神経後枝
知覚神経:頚神経後枝
血管:頚横動脈上行枝
主 治:脳性麻痺、頭痛、癲癇、聾唖、精神科疾患
意 味: あ(
唖
)は、言葉を発することのできない病のこと、邪気の出入りする所の意。
別名:舌横、舌厭
譩譆(いき)
膀
45
上背部、第6胸棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第6・第7胸椎棘突起間の外3寸
筋肉:菱形筋
運動神経:肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈
主 治:心膜炎、肋間神経痛、吃逆、嘔吐、眩暈、喘息
意 味:
譩
は、ゲップの事、さらに転じて、嘆声、ため息の意、
譆
は、痛んで叫ぶ声の意。
彧中(いくちゅう)
腎
26
前胸部、第1肋間、前正中線の外方2寸。
取穴部位:華蓋穴の外2寸、第1肋間
筋肉:大胸筋、外肋間筋、内肋間筋
運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝、鎖骨上神経
血管:胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈
主 治:咳喘、嘔吐、胸痛
意 味:彧は、或いは、在るの意、中は、中るの意
意舎(いしゃ)
膀
49
上背部、第11胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第11・第12胸椎棘突起間の外3寸
筋肉:広背筋
運動神経:胸背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈
主 治:背痛、腹部膨満感、消化不良、肝臓疾患、嘔吐
意 味:意は、脾に蔵する精気の意、舎は、宿るの意。すなわち脾臓(西洋医学:膵臓)の精気の宿る所。
胃倉(いそう)
膀
50
上背部、第12胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第12胸椎・第1腰椎棘突起間の外3寸
筋肉:広背筋
運動神経:胸背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈
主 治:胃痛、嘔吐、腹部膨満感、便秘、脊背痛
意 味:胃は、胃の意味です。倉は、穀物を蔵する建物の意味です。中国では胃のことを大蒼といいます。胃倉とは、穀物の容器の意味です。古典内経に、「脾胃は蒼稟の官」とあります。
委中(いちゅう)
膀
40
膝後面、膝窩横紋の中点。
取穴部位:膝窩横紋の中央
要穴:合土穴、四総穴、足の太陽膀胱経の下合穴
筋肉:膝窩筋、足底筋
運動神経:脛骨神経
知覚神経:後大腿皮神経(総腓骨神経幹が走る)
血管:膝窩動脈
主 治:腰背痛、大腿痛、坐骨神経痛、片麻痺
意 味:委は、委ねるの意、中は、中るの意。
維道(いどう)
胆
28
腹部、上前腸骨棘の内下方5分。
取穴部位:五枢穴の内下方5分
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経
知覚神経:腸骨下腹神経
血管:浅腸骨回旋動脈
主 治:子宮内膜炎、下腹部痛、習慣性便秘
意 味:維は、
綱
、大綱の意。道は、経絡を連絡することより、少陽と帯脈の会を表示した意。
胃兪(いゆ)
膀
21
上背部、第12胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第12胸椎・第1腰椎棘突起間(接脊穴)の外1寸5分
要穴:胃経の兪穴
筋肉:広背筋、腰背腱膜
運動神経:胸背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈
主 治:胃炎、潰瘍一般、肝炎、腸炎、消化不良、胃下垂症
意 味:胃に邪気の注ぐ場所の意。
委陽(いよう)
膀
39
膝後外側、大腿二頭筋腱の内縁、膝窩横紋上。
取穴部位:膝窩横紋の外端、大腿二頭筋の内縁
要穴:手の少陽三焦経の下合穴
筋肉:大腿二頭筋、腓腹筋外側頭
運動神経:坐骨神経、脛骨神経
知覚神経:後大腿皮神経(総腓骨神経幹が走る)
血管:外側上膝動脈
主 治:腓腹筋痙攣、腰背痛
意 味:委は、ゆだねる、まかすの意、陽は、陽分、外側の意。
陰郄(いんげき)
心
6
前腕前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方5分。
取穴部位:前腕前尺側にあり、神門穴の上5分、尺側手根屈筋腱の橈側
要穴:郄穴
筋肉:尺側手根屈筋腱
運動神経:尺骨神経
知覚神経:内側上腕皮神経
血管:尺骨動脈
主 治:ノイローゼ、心部痛、心悸亢進、盗汗、肺結核
意 味:陰は少陰心経の意、
郄
は、骨と肉の間の意と争うという意。
陰交(いんこう)
任
7
下腹部、前正中線上、臍中央の下方1寸。
取穴部位:神闕穴の下1寸、外陵穴、中注穴と同じ高さ
筋肉:白線
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:尿道炎、子宮内膜症、月経不順
意 味:陰の交わる所の意。
別名:丹田、横戸、少関
陰谷(いんこく)
腎
10
膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上。
取穴部位:膝を少し屈曲し、膝窩横紋の内端で半腱様筋腱と半膜様筋腱の間
要穴:合水穴
筋肉:半腱様筋腱、半膜様筋腱
運動神経:脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:膝関節動脈網
主 治:膝痛、下腹部腫脹、生殖器系の疾患
意 味:陰は、少陰、または膝部の陰側の意、谷は、分肉の間、膝部の凹みの意。
陰市(いんし)
胃
33
大腿前外側、大腿直筋腫の外側で膝蓋骨底の上方3寸。
取穴部位:大腿部の前外側、膝蓋骨外上角から髀関穴に向かい上3寸
禁灸穴
筋肉:外側広筋
運動神経:大腿神経
知覚神経:外側大腿皮神経、大腿神経前皮枝
血管:外側大腿回旋動脈
主 治:下腿麻痺、けだるい痛み
意 味:陰は、陰陽の陰の意。市は、集まるの意。
別名:陰鼎
陰都(いんと)
腎
19
上腹部、臍中央の上方4寸、前正中線の外方5分。
取穴部位:中脘穴の外5分、肓兪穴の上4寸、神闕穴の高さより上4寸で正中線から外方5分
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈
主 治:腹鳴、腹部膨満感、腹痛
意 味:陰は、足の少陰の意。都は、大勢集まる場所の意。ゆえに少陰の邪気が集まる場所の意。
隠白(いんぱく)
脾
1
足の第1指、末節骨内側、爪甲角の近位内方1分、爪甲内側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点。
取穴部位:足の第1指内側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分
要穴:井木穴
禁灸穴
知覚神経:浅腓骨神経
血管:第一背側中足動脈の枝
主 治:腹部膨満感、不正子宮出血、多夢症、小児のひきつけ、精神科疾患
意 味:隠は、陰の意、足の内側をいう。白は、足の土踏まず(白肉)の意。すなわち足の親指の内側で爪の生え際にあるツボの意。
別名:鬼塁、鬼眼
陰包(いんぽう)
肝
9
大腿部内側、薄筋と縫工筋の間、膝蓋骨底の上方4寸。
取穴部位:曲泉穴と足五里穴を結ぶ線上で、大腿骨内側上顆の上4寸、縫工筋と薄筋の間
筋肉:縫工筋、薄筋
運動神経:大腿神経、閉鎖神経
知覚神経:閉鎖神経
血管:大腿動脈の枝
主 治:腰痛、下腹痛、遺尿、月経不順
意 味:陰は、陰陽の陰で内側の意味です。
包は、包むの意。陰を包むの意。
殷門(いんもん)
膀
37
大腿部後面、大腿二頭筋と半腱様筋の間、殿溝の下方6寸。
取穴部位:後大腿部のほぼ中央、承扶穴と委中穴を結ぶ線のほぼ中央
禁灸穴
筋肉:大腿二頭筋、半腱様筋
運動神経:坐骨神経
知覚神経:後大腿皮神経(坐骨神経幹が深部を走る)
血管:貫通動脈
主 治:腰背痛、坐骨神経痛、下肢麻痺、片麻痺
意 味:殷は、盛んなる、正しい、当たる、真ん中の意。門は、出入りする場所の意。
陰陵泉(いんりょうせん)
脾
9
下腿内側(脛側)、脛骨内側頴下線と脛骨内縁が接する陥凹部。
取穴部位:脛骨内側顆の下、脛骨内側の骨際、陥凹部、膝をたて、脛骨内側縁を擦上して指の止まる所
要穴:合水穴
禁灸穴
筋肉:腓腹筋、半腱様筋腱、半膜様筋腱
運動神経:脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:内側下膝動脈
主 治:腹痛、水腫、排尿困難、遺尿、遺精、月経不順、下痢症
意 味:陰は、足の内側の意。陵は、大いなる丘、険しい等の意。泉は、泉、源、経脈の流出する場所の意。
陰廉(いんれん)
肝
11
大腿部内側、気衝の下方2寸。
取穴部位:大腿内側にあり、気衝穴の外下方2寸、大腿動脈拍動部
筋肉:恥骨筋、長内転筋
運動神経:大腿神経、閉鎖神経
知覚神経:陰部大腿神経
血管:大腿動脈
主 治:大腿内側痛、白帯過多、月経不順
意 味: 陰は、陰陽の陰で内側、陰器の意。廉は、隅の意。
雲門(うんもん)
肺
2
前胸部、鎖骨下窩の陥凹部、烏口突起の内方、前正中線の外方6寸。
取穴部位:鎖骨下窩にあり、烏口突起の内縁、腋窩動脈拍動部
筋肉:三角筋と大胸筋の間
運動神経:胸筋神経、腋窩神経
知覚神経:鎖骨上神経
血管:腋窩動脈
主 治:咳嗽、喘息、胸痛、肩背痛、胸内苦悶
意 味:雲の門、天の気が人身に出入りする場所の意味。肺は天の生気を人身に取り入れる門であるの意味です。
東洋医学では、鎖骨より上を天部、鎖骨から臍までを人部、臍から下を地部と言います。
翳風(えいふう)
三
17
前頚部、耳垂後方、乳様突起下端前方の陥凹部。
取穴部位:耳垂の後方で、乳様突起と下顎枝の間、陥凹部、瘈乳突起
筋肉:顎二腹筋後腹
運動神経:顔面神経
知覚神経:大耳介神経
血管:後耳介動脈
主 治:耳鳴り、顔面神経麻痺
意 味:翳は、かざす、陰の意。風は、中風の風、中風よりくる眼、耳の疾患に効くの意。
会陰(えいん)
任
1
会陰部、男性は陰嚢根部と肛門を結ぶ線の中点、女性は後陰唇交連と肛門を結ぶ線の中点。
取穴部位:会陰部の中央
筋肉:会陰腱中心、外肛門括約筋
運動神経:陰部神経
知覚神経:後大腿皮神経の会陰枝、陰部神経
血管:内陰部動脈
主 治:痔疾、腟炎、尿道炎、月経不順、子宮脱
意 味:前の陰(性器)、後ろの陰(肛門)が交わる所の意
液門(えきもん)
三
2
手背、薬指と小指の間、みずかきの近位陥凹部、赤白肉際。
取穴部位:手背にあり、第4中手指節関節の下、尺側
要穴:滎水穴
筋肉:第4背側骨間筋
運動神経:尺骨神経
知覚神経:尺骨神経浅枝
血管:第4背側中手動脈の枝
主 治:頭痛、結膜炎、咽喉腫痛、手腕痛、間歇熱を伴う疾患
意 味:液は、潤う、浸すの意、門は、邪気の出入りする門の意。
会宗(えそう)
三
7
前腕後面、尺骨の橈側縁、手関節背側横紋の上方3寸。
取穴部位:支溝穴の尺側1寸で、小指伸筋と尺側手根伸筋の間
要穴:郄穴
筋肉:尺側手根伸筋、小指伸筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:後前腕皮神経、内側前腕皮神経
血管:後骨間動脈
主 治:
上肢痛
意 味:
会は多くの人が集まり、宗は祖先を祭るために集まるの意。
会陽(えよう)
膀
35
殿部、尾骨下端外方5分。
取穴部位:尾骨下端の外5分、長強穴と同じ高さ
筋肉:大殿筋
運動神経:下殿神経
知覚神経:会陰神経(陰部神経の枝)
血管:下直腸動脈
主 治:月経時の腰痛、白帯過多、陰茎、下痢、痔疾
意 味: 会陽は陽脈の海(督脈)で、気の発する所を指す。ゆえに太陽経(膀胱)と督脈の会の意。
別名:利機
淵腋(えんえき)
胆
22
側胸部、第4肋間、中腋窩線上。
取穴部位:腋窩中央の下方3寸で、中腋窩線上の肋間、正中線より外方8寸
禁灸穴
筋肉:前鋸筋
運動神経:長胸神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:外側胸動脈、胸背動脈
主 治:胸膜炎、肋間神経痛、腋窩リンパ節炎
意 味:淵は、水が澱み深い所の意。腋は、腋の下の意。すなわち経水の深く停滞する部分の意。
横骨(おうこつ)
腎
11
下腹部、臍中央の下方5寸、前正中線の外方5分。
取穴部位:曲骨穴の外5分、肓兪穴の下5寸、神闕穴の高さより下5寸で正中線から外方5分
禁鍼穴
筋肉:錐体筋、腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝、腸骨鼠径神経
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:排尿困難、仙痛、遺尿、遺精
意 味:横骨は、恥骨弓のことを指し、恥骨弓の上部にあるので横骨という。
屋翳(おくえい)
胃
15
前胸部、第2肋間、前正中線の外方4寸。
取穴部位:第2肋間で正中線から外方4寸、乳頭線上
筋肉:大胸筋、小胸筋
運動神経:胸筋神経
知覚神経:肋間神経前皮枝および肋間神経外側皮枝
血管:胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈
主 治:気管支炎、胸脇苦悶、喘息
意 味:屋は、屋根・家・すみか・住まい・棟などの意。翳は、かげの意。
心肺の位置する場所を、翳(かげ)と言う。
温溜(おんる)
大
7
前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、手関節背側横紋の上方5寸。
取穴部位:前腕後橈側にあり、陽谿穴から曲池穴に向かい上5寸、長・短橈側手根伸筋の間
要穴:郄穴
筋肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:外側前腕皮神経
血管:橈骨動脈
主 治:口腔炎、耳下腺炎、舌炎、肩・上肢のだるさ、痛み
意 味:身体の中の邪気が熱を持って、ここに溜まってしまうという意。
外関(がいかん)
三
5
前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方2寸。
取穴部位:陽池穴の上2寸、総指伸筋腱と小指伸筋腱の間
要穴:絡穴
筋肉:総指伸筋腱、小指伸筋腱
運動神経:橈骨神経
知覚神経:後前腕皮神経
血管:後骨間動脈
主 治:上肢関節痛、耳下腺炎、耳鳴り、
意 味:内関(
心包経
)に相呼応する効果を持つ。
外丘(がいきゅう)
胆
36
下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方7寸。
取穴部位:外果の上7寸、陽交穴の後方で長腓骨筋とヒラメ筋の間
要穴:郄穴
筋肉:長腓骨筋、ヒラメ筋
運動神経:浅腓骨神経、脛骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
血管:前脛骨動脈
主 治:下腿外側痛、腓腹筋痙攣、頸項の強ばり痛み
意 味:丘隆状を呈する場所の意。
解渓(かいけい)
胃
41
足関節前面、足関節前面中央の陥凹部、長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間。
取穴部位:足関節前面中央、前脛骨筋腱の外側陥凹部
要穴:経火穴
筋肉:前脛骨筋腱、長母趾伸筋腱、長趾伸筋腱
運動神経:深腓骨神経
知覚神経:浅腓骨神経
血管:前脛骨動脈
主 治:足関節痛、尖足、頭痛
意 味:解は、解く、ほどくの意。谿は、窪んでいる所を指す。昔、草履のひもを、結んだり解いたりした場所。
外陵(がいりょう)
胃
26
下腹部、臍中央の下方1寸、前正中線の外方2寸。
取穴部位:天枢穴の下1寸、陰交穴の外2寸、神闕穴の高さより下1寸で正中線から外方2寸
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:腹痛、月経困難症
意 味:外は、外側。陵は、大いなる丘の意。
華蓋(かがい)
任
20
前胸部、前正中線上、第1肋間と同じ高さ。
取穴部位:天突穴の下2寸、胸骨角上際正中線上、第1肋間、庫房穴、彧中穴、中府穴と同じ高さ
知覚神経:肋間神経前皮枝、鎖骨上神経
血管:内胸動脈の枝
主 治:咽喉炎、喘咳、胸痛
意 味:肺は五臓の華蓋にして、第三椎に付着するゆえに付いた。
膈関(かくかん)
膀
46
上背部、第7胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第7・第8胸椎棘突起間の外3寸
筋肉:広背筋
運動神経:胸背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈
主 治:吃逆、嘔吐、肋間神経痛、脊背の強ばり
意 味:膈は、横隔膜、腹膜の意味。膈関は、胸と腹を隔てる関門のこと。
角孫(かくそん)
三
20
頭部、耳尖のあたるところ。
取穴部位:耳を前に折り、その上角に当たるところで耳上髪際
禁鍼穴
筋肉:上耳介筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:耳介側頭神経
血管:浅側頭動脈
主 治:耳部赤腫、角膜白濁、歯痛
意 味:角は、隅、額の骨の意、孫は、譲る、孫、従うの意。
膈兪(かくゆ)
膀
17
上背部、第7胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第7・第8胸椎棘突起間(至陽穴)の外1寸5分
要穴:血会
筋肉:僧帽筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈
主 治:慢性出血性疾患、貧血、吃逆、神経性嘔吐、蕁麻疹
意 味:膈は、横隔膜の意。
滑肉門(かつにくもん)
胃
24
上腹部、臍中央の上方1寸、前正中線の外方2寸。
取穴部位:天枢穴の上1寸、水分穴の外2寸、神闕穴の高さより上1寸で正中線から外方2寸
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:嘔吐、胃痛、精神科疾患
意 味:滑は、骨の意。肉は、脾との関係を表す。門は、病邪の出入りする門の意。
別名:骨肉門
禾髎(かりょう)
大
19
顔面部、人中溝中点と同じ高さ、鼻孔外縁の下方。
取穴部位:水溝穴の外5分
禁灸穴
筋肉:口輪筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:上顎神経
血管:上唇動脈
主 治:顔面神経麻痺、鼻出血、鼻閉
意 味:禾は、稲穂を意。
髎
は、角の隅の意。
頷厭(がんえん)
胆
4
頭部、頭維と曲鬢を結ぶ曲線上、頭維から4分の1。
取穴部位:頭維穴と懸釐穴を結ぶ線上で、頭維穴の下1寸
筋肉:側頭頭頂筋、側頭筋
運動神経:顔面神経、三叉神経
知覚神経:耳介側頭神経
血管:浅側頭動脈前頭枝
主 治:片頭痛、目眩、耳鳴り、鼻炎、顔面神経麻痺
意 味:頷は、おとがい、下顎の意。厭は、あく、たる、みつの意。
関元(かんげん)
任
4
下腹部、前正中線上、臍中央の下方3寸。
取穴部位:神闕穴の下3寸、水道穴、気穴穴と同じ高さ
要穴:小腸経の募穴
筋肉:白線
知覚神経:肋間神経前皮枝、腸骨下腹神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:腹痛、下痢症、月経不順、月経痛、白帯過多、骨盤腔炎、閉尿、頻尿、尿道痛
意 味:別名:次門、下記、丹田、大中極、小腸募
丹田は精神を蔵する所、丹田とは心主の安在の所。
三つの
丹田-上丹田:脳、中丹田:
心
、下丹田:
関元
。
関元兪(かんげんゆ)
膀
26
腰部、第4腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第5腰椎棘突起と正中仙骨稜第1仙椎棘突起間(上仙穴)の外1寸5分
筋肉:仙棘筋、腰背腱膜
運動神経:脊髄神経後枝
知覚神経:腰神経後枝
血管:腰動脈背枝
主 治:腰痛、腸炎、膀胱炎、遺尿
陥谷(かんこく)
胃
43
足背、第2・第3中足骨間、第2中足指節関節の近位陥凹部。
取穴部位:足背にあり、第2中足指節関節の後、外側陥凹部
要穴:兪木穴
筋肉:短母趾伸筋、第二背側骨間筋
運動神経:深腓骨神経、外側足底神経
知覚神経:浅腓骨神経
血管:第二背側中足動脈の枝
主 治:顔面浮腫、水腫、腹鳴、腹痛、足背腫痛
意 味:陥は、凹部の意。谷は、骨と骨の間の谷間の意。
完骨(かんこつ)
胆
12
前頚部、乳様突起の後下方、陥凹部。
取穴部位:乳様突起中央の後方で、髪際を4分入ったところの陥凹部
筋肉:胸鎖乳突筋、頭板状筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、脊髄神経後枝
知覚神経:小後頭神経
血管:後頭動脈
主 治:耳鳴り、歯痛、頬腫、顔面神経麻痺
意 味:耳の後ろの乳様突起をいう。この突起のすぐ傍らにあるの意。
間使(かんし)
心包
5
前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方3寸。
取穴部位:大陵穴から曲沢穴に向かい上3寸、橈側手根屈筋と長掌筋の間
要穴:経金穴
筋肉:橈側手根屈筋、長掌筋
運動神経:正中神経
知覚神経:内側前腕皮神経、外側前腕皮神経
血管:前骨間動脈
主 治:恐怖症、心悸亢進、胃痛、嘔吐、熱病、間歇熱を伴う疾患、癲癇、臂痛
意 味:間は、間、中央、隙間の意、使は、使う、用いる、費やすの意。
別名:鬼路
関衝(かんしょう)
三
1
薬指、末節骨尺側、爪甲角から近位内方1分、爪甲尺側縁の垂直線と爪甲基底部の水平線との交点。
取穴部位:薬指尺側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分
要穴:井金穴
知覚神経:尺骨神経浅枝
血管:第4背側中手動脈の枝
主 治:頭痛、咽喉腫瘍、熱病、上肢痛で手が挙がらないもの
意 味:関は、門を閉じる横木が変じて、塞ぐ、閉めるの意、衝は、先端、末端の意。
環跳(かんちょう)
胆
30
殿部、大転子の頂点と仙骨裂孔を結ぶ線上、大転子の頂点から3分の1。
取穴部位:側臥して股関節を深く屈し、股関節横紋の外端、大転子の前上方陥凹部
筋肉:中殿筋、大腿筋膜張筋
運動神経:上殿神経
知覚神経:上殿皮神経
血管:上殿動脈
主 治:腰・下肢痛、坐骨神経痛、下肢麻痺
意 味:環は、環(たまき)、玉の輪、転じて廻る、回るの意。跳は、おどるの意。
関門(かんもん)
胃
22
上腹部、臍中央の上方3寸、前正中線の外方2寸。
取穴部位:天枢穴の上3寸、建里穴の外2寸、神闕穴の高さより上3寸で正中線から外方2寸
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:腹痛、腹部膨満、食欲不振、腹鳴、下痢、
意 味: 関は、塞ぐ、閉ざすなどの意。門は、病邪の出入する所の意。
肝兪(かんゆ)
膀
18
上背部、第9胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第9・第10胸椎棘突起間(筋縮穴)の外1寸5分
要穴:肝経の兪穴
筋肉:僧帽筋、広背筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、胸背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈
主 治:肝臓疾患、胃疾患、眼科疾患、ノイローゼ、肋間神経痛
意 味: 肝臓の働きを調べる重要なツボ。肝臓の状態を知るには、肝兪と期門の二つのツボを用いる。
気海(きかい)
任
6
下腹部、前正中線上、臍中央の下方1寸5分。
取穴部位:神闕穴の下1寸5分
筋肉:白線
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:腹部膨満感、腹痛、月経不順、不正出血、ノイローゼ
意 味: 原気の海の意。
気海兪(きかいゆ)
膀
24
腰部、第3腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第3・第4腰椎棘突起間の外1寸5分
筋肉:腰背腱膜
知覚神経:腰神経後枝
血管:腰動脈背枝
主 治:腰痛、痔疾
気穴(きけつ)
腎
13
下腹部、臍中央の下方3寸、前正中線の外方5分。
取穴部位:関元穴の外5分、肓兪穴の下3寸、神闕穴の高さより下3寸で正中線から外方5分
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝、腸骨下腹神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:月経不順、下痢
意 味:気は、万物生成の根元の意、穴は、ツボの意。
別名:胞門、子戸:子宮のこと。
気戸(きこ)
胃
13
前胸部、鎖骨下縁、前正中線の外方4寸。
取穴部位:鎖骨下際、前正中線の外4寸、乳頭線上 胸部
筋肉:大胸筋、鎖骨下筋
運動神経:胸筋神経、鎖骨下筋神経
知覚神経:鎖骨上神経、肋間神経前皮枝
血管:鎖骨下動脈
主 治:喘息、気管支炎、胸背痛、呼吸困難、吃逆(しゃっくりのこと)
意 味:気は、天気・地気・正気などの意。戸は、門戸の意。すなわち、
肺の門戸の意。
気舎(きしゃ)
胃
11
前頚部、小鎖骨上窩で鎖骨胸骨端の上方、胸鎖乳突筋の胸骨頚と鎖骨頭の間の陥凹部。
取穴部位:小鎖骨上窩中央 頸部
筋肉:広頚筋、胸鎖乳突筋
運動神経:顔面神経、副神経、頚神経叢筋枝
知覚神経:鎖骨上神経
血管:総頚動脈
主 治:咽喉腫痛、喘息、項頸部のこり
意 味:気は、天気・地気・正気など気の意。舎は、宿るの意。邪気の宿る所の意。
気衝(きしょう)
胃
30
鼠径部、恥骨結合上縁と同じ高さで、前正中線の外方2寸、大腿動脈拍動部。
取穴部位:天枢穴の下5寸、曲骨穴の外2寸、神闕穴の高さより下5寸で正中線から外方2寸
禁鍼穴
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋、鼠径靭帯
運動神経:肋間神経、腸骨鼠径神経、腸骨下腹神経
知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝、腸骨鼠径神経
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:生殖器系疾患
意 味:気は、天気・地気・正気など気の意。衝は、脈の起こる所の意。
期門(きもん)
肝
14
前胸部、第6肋間。前正中線の外方4寸。
取穴部位:第9肋軟骨付着部の下際、乳頭線と肋骨の交叉部
要穴:肝経の募穴
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝および外側皮枝
血管:肋間動脈
主 治:胸膜炎、肋間神経痛、肝炎、消化不良
意 味:期は、会う、定めるの意。門は、病邪の出入りする所の意。
箕門(きもん)
脾
11
大腿内側、膝蓋骨底内端と衛門の間を結ぶ線上、衝門から3分の1、縫工筋と長内転筋の間、大腿動脈拍動部。
取穴部位:大腿前内側にあり、膝蓋骨内上角の上8寸、縫工筋と大腿直筋の間
禁鍼穴
筋肉:縫工筋、大腿直筋、内側広筋
運動神経:大腿神経
知覚神経:大腿神経前皮枝
血管:大腿動脈
主 治:排尿困難、遺尿、鼠径リンパ腺炎
意 味:箕は、穀物に混じる塵の意、門は、風の神に通じるの意。
客主人(きゃくしゅじん)
胆
3 ※
別名:
上関
頭部、頬骨弓中央の上際陥凹部。
取穴部位:頬骨弓中央の上際
禁鍼穴
筋肉:側頭筋
運動神経:三叉神経
知覚神経:耳介側頭神経
血管:頬骨眼窩動脈
主 治:顔面神経麻痺、耳鳴り、聾、歯痛
意 味: 訪れる客人が、主人と向き合う意、上関(胆)と下関(胃)。
丘墟(きゅうきょ)
胆
40
足関節前外側、長指仲筋腱外側の陥凹部、外果尖の前下方。
取穴部位:外果の前下方、足部を外転背屈し、最も陥凹するところ
要穴:原穴
筋肉:下伸筋支帯
知覚神経:浅腓骨神経
血管:前外果動脈、外側足根動脈
主 治:腋窩リンパ節炎、胸脇痛、胆嚢炎、坐骨神経痛
意 味:丘は、丘の意。墟は、虚ろ、陥凹部の意。
鳩尾(きゅうび)
任
15
上腹部、前正中線上、胸骨体下端の下方1寸。
取穴部位:胸骨体下端の下1寸、神闕穴の上7寸
要穴:任脈の絡穴
筋肉:白線
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈
主 治:心痛、胃痛、嘔吐、吃逆、精神科疾患
意 味: 胸骨剣状突起が鳩の尾状を呈するために付けられた名である。
急脈(きゅうみゃく)
肝
12
鼠径部部、恥骨結合上縁と同じ高さ、前正中線の外方2寸5分。
取穴部位:曲骨穴の外2寸5分、陰毛の際
禁鍼穴
筋肉:外腹斜筋
運動神経:肋間神経、腸骨鼠径神経、腸骨下腹神経
知覚神経:腸骨鼠径神経、陰部大腿神経、腸骨下腹神経前皮枝
血管:外陰部動脈、下腹壁動脈の恥骨枝
主 治:子宮脱、下腹痛、大腿内側痛
強間(きょうかん)
督
18
頭部、後正中線上、後髪際の上方4寸。
取穴部位:脳戸穴の上1寸5分、百会穴の後3寸、正中線上、小泉門部
筋肉:帽状腱膜
知覚神経:大後頭神経
血管:後頭動脈
主 治:頭痛、頸の強ばり、眩暈、嘔吐
意 味:強は、健やかの意。間は、合間の意。
胸郷(きょうきょう)
脾
19
前胸部、第3肋間、前正中線の外方6寸。
取穴部位:玉堂穴の外6寸、膺窓穴の外2寸、第3肋間
筋肉:大胸筋
運動神経:内側胸筋神経、外側胸筋神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:肋間動脈、外側胸動脈
主 治:胸脇苦悶
意 味:胸は、胸の意、郷は、古里、里の意。
侠渓(きょうけい)
胆
43
足背、第4、第5指間、みずかきの近位、赤白肉際。
取穴部位:第4中足指節関節の前、外側陥凹部
要穴:滎水穴
筋肉:第4背側骨間筋
運動神経:外側足底神経
知覚神経:浅腓骨神経
血管:第4背側中足動脈
主 治:聾、頭痛、目眩、胸痛、肋間神経痛
意 味: 狭い谿谷の意。第四、第五趾の間の谿谷状をなす部にあるの意。
頬車(きょうしゃ)
胃
6
顔面部、下顎角の前上方1横指。
取穴部位:耳垂下端と下顎角の間の陥凹部
筋肉:咬筋
運動神経:下顎神経
知覚神経:下顎神経、大耳介神経
血管:浅側頭動脈
主 治:歯痛、耳下腺炎、顔面神経麻痺
意 味:
頬
は、ツボの位置。車は、牙車を意味し歯が車のように動く場所、すなわち下顎の関節をいう。
侠白(きょうはく)
肺
4
上腕前外側、上腕二頭筋外側縁、腋窩横紋前端の下方4寸。
取穴部位:上腕部にあり、腋窩横紋前端から尺沢穴に向かい下4寸、上腕二頭筋の筋溝
筋肉:上腕二頭筋
運動神経:筋皮神経
知覚神経:内側上腕皮神経、外側上腕皮神経
主 治:咳嗽、呼吸促迫、胸痛、上腕内側痛
意 味:
侠
は、挟むという意味があり、白は、肺を表す色で、肺を表します。すなわち、肺をはさむツボという意味があります。
曲垣(きょくえん)
小
13
肩甲部、肩甲繰の内側上方にある陥凹部。
取穴部位:肩甲棘内端の上際で、棘上窩
筋肉:棘上筋、僧帽筋
運動神経:肩甲上神経、副神経、頚神経叢筋枝
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈
主 治:肩甲部の拘攣・疼痛
意 味:曲は、片端の意、垣は、垣根の意。
曲骨(きょっこつ)
任
2
下腹部、前正中線上、恥骨結合上縁。
取穴部位:前正中線上で、恥骨結合の上際、神闕穴の下5寸、気衝穴、衝門穴、横骨穴と同じ高さ
筋肉:白線
知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝、腸骨鼠径神経
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:遺尿、排尿困難、白帯過多、子宮収縮不全
意 味: 意 味: 曲骨は恥骨の意。
別名:回骨、屈骨端、尿胞
曲差(きょくさ)
膀
4
頭部、前髪際の後方5分、前正中線の外方1寸5分。
取穴部位:神庭穴と頭維穴を結ぶ線上で、神庭穴の外1寸5分、神庭穴と頭維穴の間を3等分し、
神庭穴、曲差穴、本神穴、頭維穴と等間隔に取る。
筋肉:前頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:眼窩上神経
血管:眼窩上動脈、滑車上動脈
主 治:前頭痛、目眩、鼻閉、鼻出血
意 味:曲は、曲げる、晴明からここまで真っ直ぐではなく曲がることを示した。
極泉(きょくせん)
心
1
腋窩、腋窩の中央、腋窩動脈拍動部。
取穴部位:腋窩の中央、腋窩動脈拍動部
知覚神経:肋間神経外側皮枝、内側上腕皮神経
血管:腋窩動脈
主 治:脇肋部痛、心部痛、上肢の冷痛
意 味:極は、極み、物事の最上、最も正しい道の意。泉は、泉の意。
曲泉(きょくせん)
肝
8
膝内側、半腱・半膜様筋腱内側の陥凹部、膝窩横紋の内側端。
取穴部位:膝を深く屈曲し、膝窩横紋の内端、大腿骨内側裂隙で縫工筋と薄筋の間
要穴:合水穴
筋肉:縫工筋、薄筋
運動神経:大腿神経、閉鎖神経
知覚神経:伏在神経
血管:下行膝動脈
主 治:子宮脱、排尿困難、遺精、膝痛、大腿内側痛
意 味: 曲は、
膝の曲がりめ
の意。泉は、泉、源の意。
曲沢(きょくたく)
心包
3
肘前面、肘窩横紋上、上腕二頭筋腱内方の陥凹部。
取穴部位:肘窩横紋上で、上腕二頭筋腱の尺側
要穴:合水穴
筋肉:上腕二頭筋腱
運動神経:筋皮神経
知覚神経:内側上腕皮神経、内側前腕皮神経
血管:上腕動脈
主 治:心悸、心痛、肘腕痛、手の震え
意 味:曲は、曲がる、肘の事を指す。沢は、水と草の交わる所で、窪みを指す、ゆえに肘の中央の凹み。
曲池(きょくち)
大
11
肘外側、尺沢と上腕骨外側上顆を結ぶ線上の中点。
取穴部位:肘を屈曲してできる肘窩横紋の外方で、上腕骨外側上顆の前
要穴:合土穴
筋肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:外側前腕皮神経
血管:橈側反回動脈
主 治:上肢の関節痛、・麻痺、片麻痺、肩背痛、咽喉腫痛、解熱、高血圧、甲状腺肥大、蕁麻疹
意 味:曲は、肘の曲がり目の意。池は、身体の中の邪気が、池のように溜まるの意。
玉枕(ぎょくちん)
膀
9
頭部、外後頭隆起上縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸3分。
取穴部位:絡却穴の後1寸5分、脳戸穴の外1寸3分
禁鍼穴
筋肉:後頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:大後頭神経
血管:後頭動脈
主 治:目眩、頭頂痛、近視
意 味:玉は、宝玉の意、枕は枕の当たる場所の意。
玉堂(ぎょくどう)
任
18
前胸部、前正中線上、第3肋間と同じ高さ。
取穴部位:左右第3肋間の高さで、胸骨体正中線上、膺窓穴、胸郷穴、霊墟穴と同じ高さ
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:内胸動脈の枝
主 治:気管支炎、喘息、胸膜炎、嘔吐
意 味:殿堂の意。心を君主としてその座所の尊称。
別名:玉英
曲鬢(きょくびん)
胆
7
頭部、もみあげ後縁の垂線と耳尖の水平線の交点。
取穴部位:角孫穴と和髎穴の中間
筋肉:側頭頭頂筋、側頭筋
運動神経:顔面神経、三叉神経
知覚神経:耳介側頭神経
血管:浅側頭動脈
主 治:頬・顎部腫痛、開口困難、頭痛
意 味: 曲は、額の角の意、鬢は、
耳際の髪の毛
をいう。
魚際(ぎょさい)
肺
10
手掌、第1中手骨中点の橈側、赤白肉際。
取穴部位:第1中手指節関節の上、橈側陥凹部、表裏の肌目(境)
要穴:栄火穴
筋肉:短母指外転筋
運動神経:正中神経
知覚神経:橈骨神経浅枝、正中神経浅枝
血管:橈骨動脈
主 治:咳嗽、喘息、喀血、咽喉腫痛、発熱疾患
意 味:魚は、魚腹の意、際は、親指のきわにある意。魚のお腹のようなふくらみの際にあるツボ。
帰来(きらい)
胃
29
下腹部、臍中央の下方4寸、前正中線の外方2寸。
取穴部位:天枢穴の下4寸、中極穴の外2寸、神闕穴の高さより下4寸で正中線から外方2寸
筋肉:腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経
知覚神経:肋間神経前皮枝、腸骨下腹神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:睾丸炎、子宮内膜症、月経不順
意 味:帰は、帰るの意。来は、来るの意。
居髎(きょりょう)
胆
29
殿部、上前腸骨棘と大転子の頂点の中点。
取穴部位:維道穴から環跳穴に向かい下3寸、上前腸骨棘と大転子の中間
筋肉:中殿筋、大腿筋膜張筋
運動神経:上殿神経
知覚神経:外側大腿皮神経、腸骨下腹神経外側皮枝
血管:外側大腿回旋動脈
主 治:腰痛、下腹部痛、睾丸炎、子宮内膜炎、膀胱炎
意 味:居は、居るの意。
髎
は、隅の意。すなわち前腸骨棘の角、突出部にある意。
齦交(ぎんこう)
督
28
顔面部、上歯蔽、上唇小帯の接合部。
取穴部位:上歯齦の前面正中、上唇を反転して上唇小帯の直下
知覚神経:上顎神経
血管:前上歯槽動脈
主 治:歯肉腫痛、口腔潰瘍、鼻閉、鼻炎
意 味:齦は、歯根の肉の意。交は、交わるの意。
筋縮(きんしゅく)
督
8
上背部、後正中線上、第9胸椎幹突起下方の陥凹部。
取穴部位:第9・第10胸椎棘突起間、座位で前屈させて取穴、肝兪穴、魂門穴と同じ高さ
筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈背枝
主 治:腰背痛、胃痛、ノイローゼ、癲癇、ヒステリー
意 味:筋の縮まる所の意。
金門(きんもん)
膀
63
足背、外果前縁の遠位、第5中足骨粗面の後方、立方骨下方の陥凹部。
取穴部位:申脈穴の前下方、踵立方関節の外側陥凹部
要穴:郄穴
筋肉:長腓骨筋腱、短腓骨筋腱
運動神経:浅腓骨神経
知覚神経:外側足背皮神経
血管:外果動脈網
主 治:足関節痛、腰腿痛、小児の引きつけ
意 味: 金は、黄金のように貴重なものの意、門は、入る所の意。
経渠(けいきょ)
肺
8
前腕前外側、橈骨下端の撓側で外側に最も突出した部位と橈骨動脈の間、手関節掌側横紋の上方1寸
取穴部位:前腕前橈側にあり、太淵穴の上1寸、橈骨動脈拍動部(橈骨茎状突起の内側)
要穴:経金穴
筋肉:腕橈骨筋腱
運動神経:橈骨神経
知覚神経:外側前腕皮神経
血管:橈骨動脈
主 治:咳嗽、喘息、胸痛、咽喉腫痛、手腕痛
意味:経は、五兪経金穴を表し、渠は、溝を意味しています。すなわち経脈が勢いよく流れる溝状のツボの意。
迎香(げいこう)
大
20
顔面部、鼻唇溝中、鼻翼外縁の中点と同じ高さ。
取穴部位:鼻孔の外5分、鼻唇溝中
禁灸穴
筋肉:上唇鼻翼挙筋、上唇挙筋、小頬骨筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:上顎神経
血管:眼角動脈
主 治:鼻閉、鼻炎、副鼻腔炎、顔面神経麻痺
意 味:迎は、迎える意。香は、香りの意。すなわち香りを迎えるツボの意。
京骨(けいこつ)
膀
64
足外側、第5中足骨粗面の遠位、赤白肉際。
取穴部位:第5中足骨後端の隆起の後の陥凹部、表裏の肌目陥凹部
要穴:原穴
筋肉:短腓骨筋腱
運動神経:浅腓骨神経
知覚神経:外側足背皮神経
血管:外側足底動脈の枝
主 治:頭痛、頸の強ばり、目眩、腰腿痛、癲
意 味: 京は、都、帝王の住む所の意、骨は、骨の意。すなわち、非常に重要な骨の意。
瘈脈(けいみゃく)
三
18
角孫と翳風を三等分し、下1/3の乳様突起前の陥凹部に取る。
取穴部位:角孫穴と翳風穴の間を3等分し、下から1/3のところで、乳様突起の前、陥凹部、翳風穴から顱息穴に向かい上1/3
筋肉:後耳介筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:大耳介神経
血管:後耳介動脈
主 治:耳鳴り、頭痛
意 味:主 治:耳鳴り、頭痛
意 味:
瘈
は、狂う、精神の病の意。脈は 脈の意。
京門(けいもん)
胆
25
側腹部、第12肋骨端下縁。
取穴部位:第12肋骨前端下際
要穴:腎経の募穴
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:肋間動脈
主 治:腎炎、肋間神経痛
意 味:京門とは、君主がいる都の門の意。
下脘(げかん)
任
10
上腹部、前正中線上、臍中央の上方2寸。
取穴部位:神闕穴の上2寸、太乙穴、商曲穴と同じ高さ
筋肉:白線
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:胃痛、消化不良、胃下垂症、腸炎
意 味: 胃の下の意。
別名:幽門
下関(げかん)
胃
7
顔面部、頬骨弓の下縁中点と下顎切痕の間の陥凹部。
取穴部位:頬骨弓中央の下際陥凹部
禁灸穴
筋肉:咬筋、外側翼突筋
運動神経:下顎神経
知覚神経:下顎神経
血管:顔面横動脈
主 治:歯痛、聾、耳鳴、下顎関節炎、顔面神経麻痺
意 味:下は、下の意。関は、隔てるの意。別名:牙関
郄門(げきもん)
心包
4
前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方5寸。
取穴部位:大陵穴から曲沢穴に向かい上5寸
要穴:郄穴
筋肉:橈側手根屈筋、浅指屈筋
運動神経:正中神経
知覚神経:内側前腕皮神経、外側前腕皮神経
血管:前骨間動脈
主 治:数脈、心紋痛、胸膜炎、乳腺炎、ノイローゼ
意 味:
郄
は、急性症状に効くの意。門は、邪気の出入りする門の意。
下巨虚(げこきょ)
胃
39
下腿前面、犢鼻と解渓を結ぶ線上、犢鼻の下方9寸。
取穴部位:足三里穴から解谿穴に向かい下6寸、外膝眼穴の下9寸、条口穴の下1寸
要穴:手の太陽小腸経の下合穴
筋肉:前脛骨筋
運動神経:深腓骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
血管:前脛骨動脈
主 治:急・慢性腸炎、下肢片麻痺、肋間神経痛
意 味:巨とは、大きい、大いなるの意。虚とは、虚しい、凹みの意。
別名:巨虚下廉
厥陰兪(けついんゆ)
膀
14
上背部、第4胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第4・第5胸椎棘突起間(巨闕兪穴)の外1寸5分
要穴:心包経の兪穴
筋肉:僧帽筋、菱形筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈の枝、肋間動脈
主 治:ノイローゼ、胸脇苦悶、胸痛、頭頂痛、心膜炎、吃逆
意 味:厥陰の厥とは、のぼせる病気、又冷え症を意味する。
血海(けっかい)
脾
10
大腿前内側、内側広筋隆起部、膝蓋骨底内端の上方2寸。
取穴部位:大腿前内側にあり、膝蓋骨内上角の上2寸、膝蓋骨内上角の上2寸半
筋肉:内側広筋
運動神経:大腿神経
知覚神経:大腿神経前皮枝
血管:下行膝動脈
主 治:月経不順、機能性子宮出血、蕁麻疹
意 味:女性は血を本とするといい、血の海のこと。婦人病の要穴。
欠盆(けつぼん)
胃
12
前頚部、大鎖骨上窩、前正中線の外方4寸、鎖骨上方の陥凹部。
取穴部位:大鎖骨上窩、鎖骨上際陥凹部、乳頭線上 頸部
禁鍼穴
筋肉:広頚筋、中斜角筋
運動神経:顔面神経、頚神経前枝
知覚神経:鎖骨上神経
血管:鎖骨下動脈
主 治:咽喉腫痛、喘息、胸膜炎、肋間神経痛
意 味:盆状に窪んでいる、
鎖骨上窩のこと。
別名:天蓋
下髎(げりょう)
膀
34
仙骨部、第4後仙骨孔。
取穴部位:第4後仙骨孔部
筋肉:仙棘筋
運動神経:脊髄神経後枝
知覚神経:中殿皮神経
血管:外側仙骨動脈
主 治:睾丸炎、月経不順、排尿困難等の泌尿生殖器疾患、下腿痛、坐骨神経痛、痔疾、ノイローゼ
意 味: 第四仙骨孔を指す。
下廉(げれん)
大
8
前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、肘窩横紋の下方4寸。
取穴部位:前腕後橈側にあり、曲池穴の下4寸、陽谿穴から曲池穴に向かい上6寸、長・短橈側手根伸筋の間
筋肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:外側前腕皮神経
血管:橈骨動脈
主 治:上肢痛、腹痛、乳腺炎
意 味:
廉は、盛り上がっているという意。
上廉に対して、下にあるツボの意。すなわち、筋肉の盛り上がった
上廉の下にあるツボの意味。
肩外兪(けんがいゆ)
小
14
上背部、第1胸椎曲突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第1・第2胸椎棘突起間(陶道穴)の外方3寸、肩甲骨内上角の骨際
筋肉:僧帽筋、肩甲挙筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈
主 治:肩甲部痛
意 味:肩外は、位置を表わしている。兪は、ツボの事。
肩髃(けんぐう)
大
15
肩周囲部、肩峰外縁の前端と上腕骨太結節の間の陥凹部。
取穴部位:肩関節の前方、肩峰と上腕骨頭の間
筋肉:三角筋
運動神経:腋窩神経
知覚神経:鎖骨上神経
血管:胸肩峰動脈三角筋枝
主 治:肩腕痛、上肢の関節痛、片麻痺、痺れ
意 味:
髃
とは、肩のすみの意。
懸鍾(けんしょう)
胆
39
下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方3寸。
取穴部位:外果から陽陵泉穴に向かい上3寸
要穴:髄会
筋肉:短腓骨筋
運動神経:浅腓骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経
血管:前脛骨動脈
主 治:膝・足関節痛、脇痛、寝違い、片麻痺
意 味:腓骨の外縁より三寸位までの間を絶骨という、ゆえに腓骨下端、絶骨部にあるツボの意。
別名:絶骨
懸枢(けんすう)
督
5
腰部、後正中線上、第1腰根幹突起下方の陥凹部。
取穴部位:第1・第2腰椎棘突起間、伏臥位で取穴、三焦兪穴、肓門穴、痞根穴と同じ高さ
筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯、棘間筋
運動神経:脊髄神経後枝
知覚神経:腰神経後枝
血管:腰動脈背枝
主 治:腰背痛、消化不良、腸炎、下痢
意 味:懸は、関係の意。枢は、大切な、要なる部の意。
肩井(けんせい)
胆
21
後頚部、第7頚椎棘突起と肩峰外縁を結ぶ線上の中点。
取穴部位:肩髃穴と大椎穴を結ぶ線のほぼ中間で、乳頭線上
禁鍼穴
筋肉:僧帽筋
運動神経:副神経、頚神経叢後枝
知覚神経:鎖骨上神経
血管:頚横動脈
主 治:肩背痛、寝違い、挙手困難、乳腺炎、甲状腺機能亢進
意 味:肩は、肩の意、井は、湧き出る泉の意、すなわち肩を巡る経水の湧き出る泉の意。
肩中兪(けんちゅうゆ)
小
15
上背部、第7頚椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方2寸。
取穴部位:第7頚椎と第1胸椎棘突起間(大椎穴)の外方2寸
筋肉:僧帽筋、肩甲挙筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:頚神経後枝、胸神経後枝
血管:頚横動脈
主 治:肩背痛、ねちがい、気管支炎、喘息
意 味:肩中は、位置を表わしている。兪は、ツボの意。
肩貞(けんてい)
小
9
肩周囲部、肩関節の後下方、腋窩横紋後端の上方1寸。
取穴部位:上腕を腋につけた時、腋窩横紋の後端から上1寸
禁灸穴
筋肉:小円筋、大円筋
運動神経:腋窩神経、肩甲下神経
知覚神経:上外側上腕皮神経
血管:後上腕回旋動脈、肩甲上動脈、肩甲回旋動脈
主 治:肩甲痛、挙上不能、耳鳴、聾
意 味:肩は、肩の下の意、貞は、正しい、定まるの意。
建里(けんり)
任
11
上腹部、前正中線上、臍中央の上方3寸。
取穴部位:神闕穴の上3寸、中脘穴の下1寸、関門穴、腹哀穴、石関穴と同じ高さ
筋肉:白線
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:胃痛、嘔吐、消化不良、水腫、腹膜炎
意 味:建は、建つ、起こす、始めるの意。里は、さと、道のりの意。
懸釐(けんり)
胆
6
頭部、頭維と曲鬢を結ぶ曲線上、頭維から4分の3。
取穴部位:頭維穴の下3寸で、側頭下髪際と前兌髪際との接点
筋肉:側頭頭頂筋、側頭筋
運動神経:顔面神経、三叉神経
知覚神経:耳介側頭神経
血管:浅側頭動脈前頭枝
主 治:片頭痛、ノイローゼ、顔面浮腫、歯痛
意 味:懸は、かく、ひきかける、遠くへだてる、転じて非常に苦しむの意、釐は、尺度の単位でをいう。懸顱の直下にあるツボの意味です。
顴髎(けんりょう)
小
18
顔面部、外眼角の直下、頬骨下方の陥凹部。
取穴部位:上腕骨内側上顆と肘頭の間、陥凹部、肘を半ば屈曲して取る、尺骨神経溝
要穴:合土穴
筋肉:尺側手根屈筋
運動神経:尺骨神経
知覚神経:内側前腕皮神経
血管:尺側反回動脈、尺側側副動脈
主 治:顔面神経麻痺、歯痛
意 味:顴は、頬骨の意、
髎
は、骨の隅の事。ゆえに頬骨隆起の骨の角のこと。
肩髎(けんりょう)
三
14
肩周囲部、肩峰角と上腕骨大結節の間の陥凹部。
取穴部位:第1・第2胸椎棘突起間(陶道穴)の外方3寸、肩甲骨内上角の骨際
筋肉:僧帽筋、肩甲挙筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈
主 治:肩痛、腕の痛み、四十肩
意 味:肩は、肩の意、
髎
は隅の意すなわち肩の骨の隅にあるツボのこと。
懸顱(けんろ)
胆
5
頭部、頭維と曲鬢を結ぶ曲線上の中点。
取穴部位:頭維穴と懸釐穴を結ぶ線上で、頭維穴の下2寸、コメカミのほぼ中央
筋肉:側頭頭頂筋、側頭筋
運動神経:顔面神経、三叉神経
知覚神経:耳介側頭神経
血管:浅側頭動脈前頭枝
主 治:片頭痛、ノイローゼ、歯痛
意 味:懸は、かく、かくる、ひきかける、遠くへだてる、転じて非常に苦しむの意。顱は、額の意。
行間(こうかん)
肝
2
足背、第1、第2指間、みずかきの近位、赤白肉際。
取穴部位:第1中足指節関節の前、外側陥凹部
要穴:滎火穴
知覚神経:深腓骨神経
血管:第1背側中足動脈
主 治:頭痛、目眩、緑内障、月経過多、小児の引きつけ、肋間神経痛、盗汗
意 味:行は、歩む、進むの意。間は、間の意。ゆえに肝経が第一・第二趾骨の間を行きめぐる部の意。
後渓(こうけい)
小
3
手背、第5中手指節関節尺側の近位陥凹部、赤白肉際。
取穴部位:第5中手指節関節の上、尺側の陥凹部、手を握ってできる横紋の端
要穴:兪木穴
筋肉:小指外転筋
運動神経:尺骨神経
知覚神経:尺骨神経浅枝
血管:背側手根枝(尺骨動脈)の枝
主 治:肩背痛、頭頂部痛、聾唖、肋間神経痛、腰痛
意 味:前谷に対するの意。
膏肓(こうこう)
膀
43
上背部、第4胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第4・第5胸椎棘突起間の外3寸
筋肉:僧帽筋、菱形筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈
主 治:肺結核、気管支炎、胸膜炎、ノイローゼ
意 味:膏は、不治の難病の意、肓は、兪穴の意。
合谷(ごうこく)
大
4
手背、第2中手骨中点の橈側。
取穴部位:第1・第2中手骨底間の陥凹部、第2中手骨より
要穴:原穴、四総穴
筋肉:第一背側骨間筋
運動神経:尺骨神経
知覚神経:橈骨神経浅枝
血管:第一背側中手動脈
主 治:頭痛、歯痛、鼻炎、咽喉腫痛、聾唖、眼科疾患、顔面神経麻痺、外感発熱、上肢関節痛、片麻痺、ノイローゼ
意味:
別名(虎口)
第1と第2中手骨の谷あいにあるツボの意味です。
大腸に病気があるかどうかをこのツボで判断します。大腸に何か症状があれば、痛みを感じると言います。
孔最(こうさい)
肺
6
前腕前外側、尺沢と大淵を結ぶ線上、手関節掌横紋の上方7寸。
取穴部位:前腕前橈側にあり、太淵穴の上7寸、尺沢穴の下3寸
要穴:郄穴
筋肉:腕橈骨筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:外側前腕皮神経
血管:橈骨動脈
主 治:咳嗽、喘息、喀血、扁桃炎、上肢痛で屈伸不能
意 味:
郄とは骨と肉との間という意味と、争うという意味があり、急性の病気の治療に使う意味があります。
最は集まるの意、肺経の邪気が集まりやすい所のツボという意味があります。
交信(こうしん)
腎
8
下腿内側、脛骨内縁の後方の陥凹部、内果尖の上方2寸。
取穴部位:復溜穴の前方、復溜穴と脛骨後縁の間
筋肉:後脛骨筋、長趾屈筋
運動神経:脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:後脛骨動脈
主 治:月経不順、不正子宮出血、下痢、便秘、睾丸腫痛
意 味:交は、交わるの意、信は、真、明らかの意。
公孫(こうそん)
脾
4
足内側、第1中足骨底の前下方、赤白肉際。
取穴部位:足部内側で、第1中足骨底部前下縁の陥凹中、肌目
要穴:絡穴
筋肉:母趾外転筋、前脛骨筋腱
運動神経:内側足底神経、深腓骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:足背動脈の枝
主 治:胃痛、消化不良、嘔吐、下痢、月経痛
意 味:公は、おおやけ、正しいこと、重要の。孫は、王孫、遜る、従うの意。
光明(こうめい)
胆
37
下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方5寸。
取穴部位:外果から陽陵泉穴に向かい上5寸
要穴:絡穴
筋肉:長腓骨筋
運動神経:浅腓骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
血管:前脛骨動脈
主 治:近視、夜盲症、神経萎縮、片頭痛、下腿外側痛
意 味:眼疾患に効果があるので名付けられた。
肓門(こうもん)
膀
51
腰部、第1腰椎椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第1・第2腰椎棘突起間の外3寸
筋肉:広背筋
運動神経:胸背神経
知覚神経:腰神経後枝
血管:腰動脈
主 治:上腹痛、便秘、乳腺炎、肝・脾臓肥大
意 味:肓は、兪穴の意、すなわち肓門は、兪穴の門の意。
肓兪(こうゆ)
腎
16
上腹部、臍中央の外方5分。
取穴部位:臍の外5分
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:黄疸、胃痛、仙痛、月経痛
意 味:肓は、ツボの意、兪は、邪気の注ぐ所の意。ゆえに腎経の邪気の注ぐ場所の意。
合陽(ごうよう)
膀
55
下腿後面、腓腹筋外側頭と内側頭の間、膝窩横紋の下方2寸。
取穴部位:委中穴の直下3寸(委中穴の直下2寸の説もある)、合陽穴から承山穴までは、深部を脛骨神経が走り、後脛骨動脈が通る
筋肉:腓腹筋
運動神経:脛骨神経
知覚神経:内側腓腹皮神経
血管:後脛骨動脈
主 治:腰腿痛、下肢の運動麻痺
意 味:合は、合うの意、陽は、太陽経のこと。すなわち秩辺のツボより太陽本経に合して、流注するツボの意。
巨闕(こけつ)
任
14
上腹部、前正中線上、臍中央の上方6寸。
取穴部位:胸骨体下端の下2寸、神闕穴の上6寸、不容穴、幽門穴と同じ高さ
要穴:心経の募穴
筋肉:白線
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈
主 治:動悸、心悸亢進、胃痛、嘔吐
意 味:闕とは、宮城の門観、人身における宮城は心であるという意。
巨骨(ここつ)
大
16
肩周囲部、鎖骨の肩峰端と肩甲棘の間の陥凹部。
取穴部位:鎖骨外端と肩甲棘の間の陥凹部
筋肉:僧帽筋、棘上筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲上神経
知覚神経:鎖骨上神経
血管:肩甲上動脈
主 治:屈伸ができない肩の痛み、吐血、頸部リンパ節
意 味:巨骨とは、鎖骨のこと、すなわち鎖骨の際にあるツボの意。
五処(ごしょ)
膀
5
頭部、前髪際の後方1寸、前正中線の外方1寸5分。
取穴部位:曲差穴の後5分、上星穴の外1寸5分
筋肉:前頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:眼窩上神経
血管:眼窩上動脈
意 味:五は曲差より五分を示した、及び膀胱系の
五番目の経穴の意
。
腰陽関(こしようかん)
督
3
腰部、後正中線上、第4腰椎幹突起下方の陥凹部。
取穴部位:第4・第5腰椎棘突起間、腸骨稜との交点でヤコビ線上、伏臥位で取穴、大腸兪穴、腰眼穴と同じ高さ
筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯、棘間筋
運動神経:脊髄神経後枝
知覚神経:腰神経後枝
血管:腰動脈背枝
主 治:腰仙部疼痛、下肢麻痺、月経不順、慢性腸炎、下痢
意 味:陽は、陰陽の陽の意。関は、出入りの所の意、すなわち陽気の出入りする場所の意。
五枢(ごすう)
胆
27
腹部、臍中央の下方3寸、上前腸骨棘の内方。
取穴部位:帯脈穴の内下方3寸、上前腸骨棘の内側
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経
知覚神経:腸骨下腹神経
血管:浅腸骨回旋動脈
主 治:下腹痛、腰痛、子宮内膜炎、睾丸炎
意 味:足の少陽、帯脈の会。
後頂(ごちょう)
督
19
頭部、後正中線上、後髪際の上方5寸5分。
取穴部位:百会穴の後1寸5分、正中線上
筋肉:帽状腱膜
知覚神経:大後頭神経
血管:後頭動脈
主 治:頭痛、頸の強ばり、眩暈、後頭痛
意 味:百会を境にして、前頂に対して、後にあるので付けられた。
庫房(こぼう)
胃
14
前胸部、第1肋間、前正中線の外方4寸。
取穴部位:第2肋骨上際、乳頭線上、第1肋間で正中線から外方4寸
筋肉:大胸筋、小胸筋
運動神経:胸筋神経
知覚神経:鎖骨上神経、肋間神経前皮枝
血管:胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈
主 治:気管支炎、胸脇苦悶
意 味:庫は、倉の意。房は、部屋の意。
巨髎(こりょう)
胃
3
顔面部、瞳孔の直下、鼻翼下縁と同じ高さ。
取穴部位:鼻孔の外8分、瞳孔線上
筋肉:小頬骨筋、上唇挙筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:上顎神経
血管:眼窩下動脈、顔面動脈の枝
主 治:顔面神経麻痺、歯痛、鼻出血、唇頬腫痛
意 味:巨は巨分で、巨分とは鼻唇溝のこと。
髎
は、角の隅の意。すなわち鼻唇溝の角にあるツボの意。
魂門(こんもん)
膀
47
上背部、第9胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第9・第10胸椎棘突起間の外3寸
筋肉:広背筋
運動神経:胸背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈
主 治:肝臓疾患、胸膜炎、心内膜炎、胃痛、消化不良
意 味: 魂は、肝臓に蓋する精気の意。すなわち肝臓の門の意。
崑崙(こんろん)
膀
60
足関節後外側、外果尖とアキレス腱の間の陥凹部。
取穴部位:外果で最も尖ったところの高さで、外果とアキレス腱の間、陥凹部
要穴:経火穴
筋肉:アキレス腱、長腓骨筋腱、短腓骨筋腱
運動神経:脛骨神経、浅腓骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
血管:腓骨動脈
主 治:踵の痛み、下肢の運動麻痺、坐骨神経痛、背腰痛、頸の強ばり
意 味:崑崙は、中国の崑崙山をいう、外果の大きな骨隆起を
崑崙
山に例えた、その下あるツボの意。
三陰交(さんいんこう)
脾
6
下腿内側(脛側)、脛骨内縁の後際、内果尖の上方3寸。
取穴部位:内果の上際の上3寸、脛骨内側縁の骨際、脛骨内側顆の下際から下5寸
筋肉:後脛骨筋、長趾屈筋
運動神経:脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:後脛骨動脈
主 治:月経不順、月経痛、白帯、不正子宮出血、遺精、陰茎、早漏、遺尿、頻尿、閉尿、腹痛、下痢
意 味:三つの陰脈の交わるの場所の意。
三間(さんかん)
大
3
手背、第2中手指節関節橈側の近位陥凹部。
取穴部位:第2中手指節関節の上、橈側陥凹部
要穴:兪木穴
筋肉:第一背側骨間筋
運動神経:尺骨神経
知覚神経:橈骨神経浅枝
血管:第一背側中手動脈の枝
主 治:眼痛、下歯痛、三叉神経痛、咽喉腫痛、手指の手背の発赤
意 味: 示指末端より数えて三節目にある場所を指しますの意。
三焦兪(さんしょうゆ)
膀
22
腰部、第1腰椎棘突起下縁と同じ高さ、核正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第1・第2腰椎棘突起間(懸枢穴)の外1寸5分
要穴:三焦経の兪穴
筋肉:広背筋、腰背腱膜
運動神経:胸背神経
知覚神経:腰神経後枝
血管:腰動脈
主 治:胃痛、消化不良、腸炎、腎炎、ノイローゼ、腰痛、遺尿、精力減退
意 味:三焦に邪気の注ぐ所の意。
攅竹(さんちく)
膀
2
頭部、眉毛内端取穴部位:眉毛の内端陥凹部
禁灸穴
筋肉:眼輪筋、前頭筋、皺眉筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:眼神経
血管:滑車上動脈の陥凹部。
主 治:頭痛、涙流結膜炎、などの充血、かすみ目、角膜白斑
意 味:攅は、集まり群がる様子を言う、竹は、眉毛が竹林のように見えることから名付けられた。
手の三里(てのさんり)
大
10
前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、肘窩横紋の下方2寸。
取穴部位:前腕後橈側にあり、曲池穴の下2寸、陽谿穴から曲池穴に向かい上8寸、長・短橈側手根伸筋の間
筋肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:外側前腕皮神経
血管:橈骨動脈
主 治:肩腕痛、上肢麻痺、腹痛、下痢
意 味: このツボは、同じ経路に、下廉、上廉というツボがありその三番目にあるツボという意味。
足にある三里と区別するために手の三里と言います。
別名:鬼邪
三陽絡(さんようらく)
三
8
前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方4寸。
取穴部位:陽池穴の上4寸、総指伸筋と小指伸筋の間
禁鍼穴
筋肉:総指伸筋、小指伸筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:後前腕皮神経
血管:後骨間動脈
主 治:腕痛、失語症
意 味:三陽は、陽明、太陽、少陽の三つの陽の意。絡は、交わり、別れる場所の意。
至陰(しいん)
膀
67
足の第5指、末節骨外側、爪甲角の近位外方1分、爪甲外側の垂線と爪甲基底部の水平線の交点。
取穴部位:足の第5指外側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分
要穴:井金穴
知覚神経:外側足背皮神経
血管:外側足底動脈の枝
主 治:胎位異常、難産
意 味:至は、至る、陰は、陰陽の陰の意。すなわち経絡はこれより陰に至るの意。
二間(じかん)
大
2
示指、第2中手指節関節橈側の遠位陥凹部、赤白肉際。
取穴部位:第2中手指節関節の下、橈側陥凹部
要穴:滎水穴
知覚神経:橈骨神経浅枝
血管:第一背側中手動脈の枝
主 治:鼻出血、歯痛、咽喉腫痛、肩背痛、顔面神経麻痺、発熱疾患
意 味:示指末端より数えて二節目にあるところのツボという意味です。
紫宮(しきゅう)
任
19
前胸部、前正中線上、第2肋間と同じ高さ。
取穴部位:左右第2肋間の高さで、胸骨体正中線上(胸骨角)、屋翳穴、周栄穴、神蔵穴と同じ高さ
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:内胸動脈の枝
主 治:気管支炎、肺結核、胸膜炎
意 味:このツボは大帝の居、心臓上部の大切な部の意。紫は高貴、大切の意。
支溝(しこう)
三
6
前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方3寸。
取穴部位:陽池穴の上3寸、総指伸筋腱と小指伸筋腱の間
要穴:経火穴
筋肉:総指伸筋、小指伸筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:後前腕皮神経
血管:後骨間動脈
主 治:肩腕痛、便秘
意 味:支は、肢に通じて手足の意、溝は、溝、凹みで、橈骨と尺骨の間の事をいう。
志室(ししつ)
膀
52
腰部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第2・第3腰椎棘突起間の外3寸
筋肉:広背筋
運動神経:胸背神経
知覚神経:腰神経後枝
血管:腰動脈
主 治:遺精、陰茎、排尿困難、水腫
意 味:志は、心をその方向に向ける、心が何かに向かって進んで行くの意、室は、部屋の意。
支正(しせい)
小
7
腰部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:手を胸に当てて陽谷から小海に向かい上5寸、尺骨後面のほぼ中央
要穴:絡穴
筋肉:尺側手根伸筋、尺側手根屈筋
運動神経:橈骨神経、尺骨神経
知覚神経:内側前腕皮神経
血管:尺骨動脈の枝、後骨間動脈の枝
主 治:頸こり、肘・腕・手指痛、精神科疾患
意 味:支は、支える、分かれるの意。正は、真ん中の意。
糸竹空(しちくくう)
三
23
頭部、眉毛外端の陥凹部。
取穴部位:眉弓外端の陥凹部
禁灸穴
筋肉:眼輪筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:頬骨神経(上顎神経の枝)
血管:浅側頭動脈
主 治:片頭痛、眼痛、顔面神経麻痺
意 味:絲はいと、蚕の口より吐き出される糸、竹は、竹の意。空は、陥凹部の意。眉毛を絲、竹に例えてその外端のを指す。笹や竹は眉を指す。
膝関(しつかん)
肝
7
下腿脛骨面、脛骨内側穎の下方、陰陵泉の後方1寸。
取穴部位:膝を伸展し、曲泉穴の直下で脛骨内側顆の下縁
筋肉:薄筋、半腱様筋
運動神経:閉鎖神経、脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:内側下膝動脈
主 治:
膝の痛み、
変形性膝関節症、
喉の腫れ、性欲減退、生理不順。
意 味:膝は、膝の意。関は、関所の意。
日月(じつげつ)
胆
24
前胸部、第7肋間、前正中線の外方4寸。
取穴部位:期門穴の直下5分
要穴:胆経の募穴
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝、肋間神経外側皮枝
血管:肋間動脈
主 治:胃痛、肝炎、胆嚢炎、吃逆
意 味:日、月を合わせて明となる、その特徴を表した。
四瀆(しとく)
三
9
前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、肘頭の下方5寸。
取穴部位:陽池穴の上5寸、総指伸筋と小指伸筋の間
筋肉:総指伸筋、小指伸筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:後前腕皮神経
血管:後骨間動脈
主 治:前腕痛、上肢の麻痺、歯痛、腎炎
意 味:四は、太陰の数の意、
瀆
は、溝、潜りの意。
四白(しはく)
胃
2
顔面部、眼窩下孔部。
取穴部位:瞳孔の下1寸、眼窩下孔部
筋肉:眼輪筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:上顎神経
血管:眼窩下動脈
主 治:顔面神経麻痺、三叉神経痛、眼科疾患
意 味:四は、四方、周囲の意。白は、白色眼輪筋の腱白部の意。
四満(しまん)
腎
14
下腹部、臍中央の下方2寸、前正中線の外方5分。
取穴部位:石門穴の外5分、肓兪穴の下2寸、神闕穴の高さより下2寸で正中線から外方5分
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:不正子宮出血、産後の腹痛、下痢
意 味:四は、陰の数の意。満は、満ちる、いっぱいの意。
耳門(じもん)
三
21
顔面部、耳珠上の切痕と下顎骨の関節突起の間、陥凹部。
取穴部位:耳珠の前上方で珠上結節の前、陥凹部、浅側頭動脈拍動部
知覚神経:耳介側頭神経
血管:浅側頭動脈
主 治:耳鳴り、中耳炎、歯痛
意 味:耳は、耳、門は、邪気の出入りする場所の意。
尺沢(しゃくたく)
肺
5
肘前部、肘窩横紋上、上腕二頭筋腱外方の陥凹部。
取穴部位:肘窩横紋上にあり、上腕二頭筋腱の橈側
要穴:合水穴
筋肉:上腕二頭筋腱、上腕筋、腕橈骨筋
運動神経:筋皮神経、橈骨神経
知覚神経:内側上腕皮神経、外側上腕皮神経
血管:橈側反回動脈
主 治:咳嗽、喘息、咽喉痛、上肢痛
意 味:尺は曲がる所、肘のことです。沢は水と草の交わる所です。
※尺沢:
鬼堂、鬼受
=
※
精神を鎮静する効果がある。
周栄(しゅうえい)
脾
20
前胸部、第2肋間、前正中線の外方6寸。
取穴部位:紫宮穴の外6寸、屋翳穴の外2寸、第2肋間
筋肉:大胸筋
運動神経:内側胸筋神経、外側胸筋神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:肋間動脈、外側胸動脈
主 治:胸脇苦悶、喘息
意 味:周は、巡るの意、栄は、水の微かに流れる形の意。
臑会(じゅえ)
三
13
上腕後面、三角筋の後下縁、肩峰角の下方3寸。
取穴部位:肩髎穴から肘頭に向かい下3寸
筋肉:三角筋、上腕三頭筋
運動神経:腋窩神経、橈骨神経
知覚神経:外側上腕皮神経
血管:上腕深動脈
主 治:肩腕痛
意 味:臑は、上腕のこと、会は、手の陽明と少陽の経脈の交会する所の意。
臑兪(じゅゆ)
小
10
肩周囲部、腋窩横紋後端の上方、肩甲棘の下方陥凹部。
取穴部位:腋窩横紋後端の上方で、肩甲棘外端の下際陥凹部、肩甲棘外端は、肩甲棘から肩峰への移行部
筋肉:三角筋、棘下筋
運動神経:腋窩神経、肩甲上神経
知覚神経:上外側上腕皮神経、鎖骨上神経
血管:後上腕回旋動脈、肩甲上動脈
主 治:肩・上腕のけだるい痛みを伴う無力感
意 味:臑は、上腕の意、兪は、ツボのこと。ゆえに上腕にあるツボの意。
至陽(しよう)
督
9
上背部、後正中線上、第7胸根幹突起下方の陥凹部。
取穴部位:第7・第8胸椎棘突起間、左右の肩甲骨下角を結んだ線と正中線の交わるところ)、座位で前屈させて取穴、膈兪穴、膈関穴と同じ高さ
筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈背枝
主 治:肝炎、胆嚢炎、胃痛、肋間神経痛、腰背痛
意 味:陽に至る所の意。
正営(しょうえい)
胆
17
頭部、前髪際から入ること2寸5分、瞳孔の直上。
取穴部位:頭臨泣穴の後2寸、目窓穴の後1寸
筋肉:帽状腱膜
知覚神経:眼窩上神経
血管:眼窩上動脈、後頭動脈
主 治:頭痛、目眩、歯痛
意 味:正は、正しい、営は、営むの意。すなわち目の疾患を正しく治め整えるの意。
少海(しょうかい)
心
3
肘前内側、上腕骨内側上穎の前線、肘窩横紋と同じ高さ。
取穴部位:肘を半ば屈曲し、肘窩横紋の内端で、上腕骨内側上顆から橈側へ入ること5分
要穴:合水穴
筋肉:円回内筋、橈側手根屈筋
運動神経:正中神経
知覚神経:内側上腕皮神経
血管:尺側反回動脈、尺側側副動脈
主 治:頸項・肩背痛、頬の腫脹、癲癇
意 味:小は、小腸経の意、海は、川流が海に会合するの意。
小海(しょうかい)
小
8
肘後内側、肘頭と上腕骨内側上顆の間の陥凹部。
取穴部位:上腕骨内側上顆と肘頭の間、陥凹部、肘を半ば屈曲して取る、尺骨神経溝
要穴:合土穴
筋肉:尺側手根屈筋
運動神経:尺骨神経
知覚神経:内側前腕皮神経
血管:尺側反回動脈、尺側側副動脈
主 治:肋間神経痛、尺骨神経痛
意 味:少は、狭い、少ないの意、海は、水流合して海に入るの意。すなわち心経の合水穴の意。
照海(しょうかい)
腎
6
足内側、内果尖の下方1寸、内果下方の陥凹部。
取穴部位:内果の直下1寸
筋肉:後脛骨筋腱、長趾屈筋腱
運動神経:脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:後脛骨動脈
主 治:月経不順、子宮脱、扁桃炎、ノイローゼ、癲癇
意 味:照は、照らす、輝くの意、海は、海の意、すなわち物事の集まり来る所をいう。
上脘(じょうかん)
任
13
上腹部、前正中線上、臍中央の上方5寸。
取穴部位:胸骨体下端の下3寸、中脘穴の上1寸、神闕穴の上5寸、承満穴、腹通谷穴と同じ高さ
筋肉:白線
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈
意 味:
脘
は、管、胃の腑をいう。上焦の病に司るゆえに付いた。
別名:上管、胃管、胃
上関(じょうかん)※客主人(きゃくしゅじん)
胆
3
頭部、頬骨弓中央の上際陥凹部。
取穴部位:頬骨弓中央の上際
禁鍼穴
筋肉:側頭筋
運動神経:三叉神経
知覚神経:耳介側頭神経
血管:頬骨眼窩動脈
主 治:顔面神経麻痺、耳鳴り、聾、歯痛
意 味: 訪れる客人が、主人と向き合う意、上関(胆)と下関(胃)。
承泣(しょうきゅう)
胃
1
顔面部、眼球と眼窩下縁の間、瞳孔の直下。
取穴部位:瞳孔の下7分、眼窩下縁の中央
禁鍼穴
筋肉:眼輪筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:上顎神経
血管:眼窩下動脈
主 治:急・慢性結膜炎、涙管閉塞、近視、遠視、乱視、視神経炎、網膜炎、視神経萎縮、白内障
意 味:承は、受けるの意。泣は、泣くの意。すなわち承泣とは、流した涙を受けとめる場所の意。
商丘(しょうきゅう)
脾
5
足内側、内果の前下方、舟状骨粗面と内果尖の中央陥凹部。
取穴部位:内果の前下方、内果と舟状骨の間の陥凹部
要穴:経金穴
筋肉:下伸筋支帯
知覚神経:伏在神経
血管:前内果動脈
主 治:胃炎、腸炎、消化不良、足関節部の疼痛
意 味:商は、商い、明らかの意、丘は、四方が高く中央の窪んだ場所、陵より小さい丘、集まるの意
商曲(しょうきょく)
腎
17
上腹部、臍中央の上方2寸、前正中線の外方5分。
取穴部位:下脘穴の外5分、肓兪穴の上2寸、神闕穴の高さより上2寸で正中線から外方5分
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、下腹壁動脈、上腹壁動脈
主 治:胃痛、仙痛、腹膜炎、食欲不振
意 味:商は、五行の色体表の五音(角・微・宮・商・羽)の一つで肺金の意、曲は、曲がるの意。
承筋(しょうきん)
膀
56
下腿後面、腓腹筋の両筋腹の間、膝窩横紋の下方5寸。
取穴部位:委中穴の下5寸、腓腹筋の最もふくらんだところの中央で、内側頭と外側頭の筋溝、委中穴のほぼ5寸に当たる
禁鍼穴
筋肉:腓腹筋
運動神経:脛骨神経
知覚神経:内側腓腹皮神経
血管:後脛骨動脈
主 治:下腿痛、痔疾、腰背の強ばり
意 味:承は、承る、司るの意、筋は、筋肉のこと。
承光(しょうこう)
膀
6
頭部、前髪際の後方2寸5分、前正中線の外方1寸5分。
取穴部位:曲差穴の後2寸、五処穴の後1寸5分
禁灸穴
筋肉:帽状腱膜
知覚神経:眼窩上神経
血管:眼窩上動脈、浅側頭動脈
主 治:頭痛、目眩、角膜白斑、感冒
意 味:承は、
承
たまわる、受けるの意、光は、光、明らか、輝くの意。
条口(じょうこう)
胃
38
下腿前面、犢鼻と解渓を結ぶ線上、犢鼻の下方8寸。
取穴部位:足三里穴から解谿穴に向かい下5寸、外膝眼穴の下8寸、上巨虚穴の下2寸
禁灸穴
筋肉:前脛骨筋
運動神経:深腓骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
血管:前脛骨動脈
主 治:膝関節炎、下肢のしびれ
意 味:条は、脈絡の意。口は、ツボの意。
上巨虚(じょうこきょ)
胃
37
下腿前面、犢鼻と解渓を結ぶ線上、犢鼻の下方6寸。
取穴部位:膝を立て、足三里穴から解谿穴に向かい下3寸、外膝眼穴の下6寸
要穴:手の陽明大腸経の下合穴
筋肉:前脛骨筋
運動神経:深腓骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
血管:前脛骨動脈
主 治:腹痛、腹部膨満感、下痢、片麻痺
意 味:上は、上の意。巨は、大きい、大いなるの意。虚は、凹みの意。
承山(しょうざん)
膀
57
下腿後面、腓腹筋腹とアキレス腱の移行部。
取穴部位:委中穴の下8寸、腓腹筋内側頭と外側頭の筋溝下端、アキレス腱の上方から腓腹筋の間を圧上して、指の止まるところに取る
筋肉:腓腹筋
運動神経:脛骨神経
知覚神経:内側腓腹皮神経
血管:後脛骨動脈
主 治:腓腹筋痙攣、腰背痛、下肢痛、脱肛、痔
意 味:承は、承る、司るの意、山は丘陵、小高い山の意。
承漿(しょうしょう)
任
24
顔面部、オトガイ唇溝中央の陥凹部。
取穴部位:オトガイ唇溝の正中
筋肉:口輪筋、下唇下制筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:下顎神経
血管:下唇動脈
主 治:顔面神経麻痺、歯痛、頭頂の強ばり
意 味:口中の漿(唾液)を受けるの意。
少商(しょうしょう)
肺
11
母指、末節骨橈側、爪甲角の近位外方1分、爪甲橈側縁の垂線と爪甲基底部の水平線との交点。
取穴部位:母指橈側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分
要穴:井木穴
筋肉:短母指外転筋
知覚神経:橈骨神経浅枝
血管:母指主動脈の枝
主 治:咳嗽、咽喉腫痛、脳卒中
意 味:少は、小さい、末の意、商は、五行の金にあたり、肺や大腸と関係していることを意味します。
肺経の末端を表しています。
少衝(しょうしょう)
心
9
小指、末節骨橈側、爪甲部の近位外方1分、爪甲橈側縁の垂線と爪甲基底部の水平線との交点。
取穴部位:小指橈側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分
要穴:井木穴
知覚神経:尺骨神経浅枝
血管:第四背側中手動脈の枝
主 治:心悸亢進、胸部痛、脳卒中に伴う意識障害
意 味: 少は、少陰の意、衝は、衝脈で脈の打っている場所の意。
上星(じょうせい)
督
23
頭部、前正中線上、前髪際の後方1寸。
取穴部位:前髪際を入ること1寸、正中線上、顖会穴の前1寸、百会穴の前4寸、五処穴と同じ高さ
筋肉:帽状腱膜、前頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:滑車上神経、眼窩上神経
血管:滑車上動脈、眼窩上動脈
主 治:頭痛、眼痛、鼻炎、鼻閉、鼻出血
意 味:鬼の名の付くツボは、精神鎮静のツボとして精神病等に使われる。
別名:鬼堂、明堂、神堂
少沢(しょうたく)
小
1
小指、末節骨尺側、爪甲部の近位内方1分、爪甲尺側縁の垂線と爪甲基底部の水平線との交点。
取穴部位:小指尺側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分
要穴:井金穴
知覚神経:尺骨神経浅枝
血管:背側手根枝(尺骨動脈)の枝
主 治:腰痛、眼科疾患、乳腺炎、乳汁分泌不足
意 味:少は、末端、その経脈の最初を表す意、沢は、水と草の交わる所の意。
小腸兪(しょうちょうゆ)
膀
27
仙骨部、第1後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分。
取穴部位:正中仙骨稜第1仙椎棘突起部の下外方1寸5分
要穴:小腸経の兪穴
筋肉:腰背腱膜
知覚神経:中殿皮神経
血管:外側仙骨動脈
主 治:坐骨神経痛、腰痛、遺精、遺尿、腸炎、便秘、骨盤腔炎
意 味:小腸に邪気の注ぐ所の意。
少府(しょうふ)
心
8
手掌、第5中手指節関節の近位端と同じ高さ、第4・第5中手骨の間。
取穴部位:手掌部にあり、指を屈し、薬指と小指の指尖が手掌に当たるところの中間、手掌の第4・第5中手骨間
要穴:滎火穴
筋肉:小指対立筋、虫様筋
運動神経:尺骨神経
知覚神経:尺骨神経浅枝
血管:総掌側指動脈
主 治:心悸亢進、胸部痛、排尿困難、遺尿、掌中の熱感、陰部掻痒
意 味:少は、少陰の意、府は、蔵、都の意。
承扶(しょうふ)
膀
36
殿部、殿溝の中点。
取穴部位:殿溝の中央
禁灸穴
筋肉:大殿筋、半腱様筋、大腿二頭筋
運動神経:下殿神経、坐骨神経
知覚神経:後大腿皮神経、下殿皮神経(坐骨神経幹が深部を走る)
血管:下殿動脈
主 治:腰背痛、坐骨神経痛、痔疾、便秘
意 味:承は、承るの意、扶は、助ける、守る、支え保護するの意。
承満(しょうまん)
胃
20
上腹部、臍中央の上方5寸、前正中線の外方2寸。
取穴部位:天枢穴の上5寸、上脘穴の外2寸、神闕穴の高さより上5寸で正中線から外方2寸
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈
主 治:急・慢性胃炎、胃痛、腹直筋痙攣
意 味: 承は、承る、受け継ぐの意。満は、満たすの意。
衝門(しょうもん)
脾
12
鼠径部、鼠径溝、大腿動脈拍動部の外方。
取穴部位:曲骨穴の外3寸5分、神闕穴の高さより下5寸で正中線から外方3寸5分、鼠径溝中の大腿動脈拍動部
筋肉:腸腰筋、恥骨筋
運動神経:大腿神経、腰神経叢筋枝
知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝、陰部大腿神経、腸骨鼠径神経
血管:大腿動脈
主 治:睾丸炎、精索痛、子宮内膜炎、疝気(ヘルニア=腹部内臓のものが脱出する疾患)
意 味:衝は、脈動部、門は、気の出入り口のこと。
章門(しょうもん)
肝
13
側腹部、第11肋骨端下縁。
取穴部位:第11肋骨前端下際
要穴:脾経の募穴、臓会
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:肋間動脈
主 治:嘔吐、腹部膨満感、下痢、肝炎、胸脇痛
意 味:章は、あきらかの意。門は、病邪の出入りする所の意。
商陽(しょうよう)
大
1
示指、末節骨橈側、爪甲角の近位外方1分、爪甲橈側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点。
取穴部位:示指橈側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分
要穴:井金穴
知覚神経:正中神経浅枝
血管:第一背側中手動脈の枝
主 治:聾、歯痛、咽喉腫痛、嗄声、手指の運動 麻痺、発熱疾患、喘息
意 味: このツボは、肺経が親指の先の少商で終わり、陽経に移ることを指しています
腸の調子が良くなくて下痢気味の時、効果のあるツボです。
衝陽(しょうよう)
胃
42
足背、第2中足骨底部と中間楔状骨の間、足背動脈拍動部。
取穴部位:足背にあり、第2・第3中足骨底間の陥凹部
要穴:原穴
筋肉:長趾伸筋、短母趾伸筋
運動神経:深腓骨神経
知覚神経:浅腓骨神経
血管:足背動脈
主 治:足背痛、下肢の片麻痺、歯痛、歯齦炎、癲癇
意 味:衝は、脈の起こる所の意。陽は、陽明経の意、従って陽明経の脈の起こる所を指す。
上髎(じょうりょう)
膀
31
仙骨部、第1後仙骨孔。
取穴部位:第1後仙骨孔部
筋肉:仙棘筋
運動神経:脊髄神経後枝
知覚神経:中殿皮神経
血管:外側仙骨動脈
主 治:睾丸炎、月経不順、排尿困難等の泌尿生殖器疾患、下腿痛、坐骨神経痛、痔疾、ノイローゼ
意 味:仙骨孔の一番を指す。
承霊(しょうれい)
胆
18
頭部、前髪際から入ること4寸、瞳孔の直上。
取穴部位:頭臨泣穴の後3寸5分、正営穴の後1寸5分
禁鍼穴
筋肉:帽状腱膜
知覚神経:大後頭神経
血管:後頭動脈
主 治:頭痛、鼻詰まり、鼻出血
意 味:承は、
承
たまわるの意。霊は、心の蔵する精気の意。ゆえに霊を受ける意。
消濼(しょうれき)
三
12
上腕後面、肘頭と肩蜂角を結ぶ線上、肘頭の上方5寸。
取穴部位:臑会穴と清冷淵穴の中央、上腕後面の中央、肘頭と肩峰の間
筋肉:上腕三頭筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:後上腕皮神経
血管:中側副動脈
主 治:頭痛、頸・項の強ばり痛み、腕痛
意 味:消は、消す、滅ぶ、散るの意、
濼
は、喜ぶ、楽しむ、安らぐの意。
上廉(じょうれん)
大
9
前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、肘窩横紋の下方3寸。
取穴部位:前腕後橈側にあり、曲池穴の下3寸、陽谿穴から曲池穴に向かい上7寸、長・短橈側手根伸筋の間
筋肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:外側前腕皮神経
血管:橈骨動脈
主 治:肩・腕のけだるい痛み、上肢麻痺、腹鳴、腹痛
意 味:
廉は、盛り上がっているという意、
上は、下廉に対して、上にある事を指す。すなわち、上廉とは、筋肉の盛り上がった下廉の上にあるツボの意。
食竇(しょくとく)
脾
17
前胸部、第5肋間、前正中線の外方6寸。
取穴部位:中庭穴の外6寸、乳根穴の外2寸、第5肋間
筋肉:大胸筋
運動神経:内側胸筋神経、外側胸筋神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:肋間動脈、外側胸動脈
主 治:胸脇苦悶
意 味:食は、食べ物の意、竇は、穴、門傍らの小戸、水の道の意。
次髎(じりょう)
膀
32
仙骨部、第2後仙骨孔。
取穴部位:第2後仙骨孔部、上後腸骨棘の高さで取穴
筋肉:仙棘筋
運動神経:脊髄神経後枝
知覚神経:中殿皮神経
血管:外側仙骨動脈
主 治:睾丸炎、月経不順、排尿困難等の泌尿生殖器疾患、下腿痛、坐骨神経痛、痔疾、ノイローゼ
意 味:上の次位の骨質の椎管孔を指し、第二仙骨孔の意。
顖会(しんえ)
督
22
頭部、前正中線上、前髪際の後方2寸。
取穴部位:前髪際を入ること2寸、正中線上、百会穴の前3寸、大泉門部
筋肉:帽状腱膜
知覚神経:眼窩上神経
血管:眼窩上動脈
主 治:頭痛、眩暈、鼻閉、鼻出血、小児の引きつけ
意 味: 会とは、頭蓋骨の会う処の意。
人迎(じんけい)
胃
9
前頚部、甲状軟骨上縁と同じ高さ、胸鎖乳突筋の前縁、総頚動脈上。
取穴部位:喉頭隆起(扶突穴)の外方1寸5分、総頚動脈拍動部
禁灸穴
筋肉:広頚筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:頚横神経
血管:総頚動脈
主 治:高血圧、喘息、咽喉腫痛、発声困難
意 味:別名:五会、天五会。すなわち、胃経と胆経の交互する場所。
神闕(しんけつ
)
任
8
上腹部、臍の中央。
取穴部位:臍の中央、天枢穴、大横穴、肓兪穴、帯脈穴と同じ高さ
筋肉:白線
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:慢性腸炎、慢性下痢症、腹部膨満感、水腫、腹痛、
意 味: 神闕は神の出入りする門の意。
神蔵(しんぞう)
腎
25
前胸部、第2肋間、前正中線の外方2寸。
取穴部位:紫宮穴の外2寸、第2肋間
筋肉:大胸筋、外肋間筋、内肋間筋
運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈
主 治:咳喘、嘔吐、肋間神経痛
意 味:神は、心に通ずるの意。蔵は、蔵の意。
神封、神蔵は、督脈の神道、膀胱経の神堂、心経の神門と相応するツボである。
身柱(しんちゅう)
督
12
上背部、後正中線上、第3胸根幹突起下方の陥凹部。
取穴部位:第3・第4胸椎棘突起間、座位で前屈させて取穴、肺兪穴、魄戸穴と同じ高さ
筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈背枝
主 治:
小児の引きつけ、
気管支炎、肺炎、胸背痛、精神疾患、
意 味:身柱は別名:散り気集まり募った邪気を払うの意。
神庭(しんてい)
督
24
頭部、前正中線上、前髪際の後方5分。
取穴部位:前髪際を入ること5分、正中線上、上星穴の前5分、百会穴の前4寸5分、眉衝穴、曲差穴、頭臨泣穴、本神穴、頭維穴と同じ高さ
筋肉:帽状腱膜、前頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:滑車上神経、眼窩上神経
血管:滑車上動脈、眼窩上動脈
主 治:前頭痛、眩暈、鼻炎、癲癇、不眠症
意 味:神は、精神。庭は、庭、直しの意。
神道(しんどう)
督
11
上背部、後正中線上、第5胸椎幹突起下方の陥凹部。
取穴部位:第5・第6胸椎棘突起間、左右の肩甲棘突起内端を結んだ線と正中線の交わるところ)、座位で前屈させて取穴、心兪穴、神堂穴
筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈背枝
主 治:ノイローゼ、脊背痛、咳嗽、肋間神経痛、小児の引きつけ
意 味:神は心の臓に宿る、その神に通じる道にあるの意。
神堂(しんどう)
膀
44
上背部、第5胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第5・第6胸椎棘突起間の外3寸
筋肉:僧帽筋、菱形筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈
主 治:気管支炎、心臓疾患、喘息、肩背痛
意 味:神は、心に蔵する精気の意、堂は、宮殿の意、すなわち心臓にとって大切な場所である。
神封(しんぽう)
腎
23
前胸部、第4肋間、前正中線の外方2寸。
取穴部位:膻中穴の外2寸、第4肋間
筋肉:大胸筋、外肋間筋、内肋間筋
運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈
主 治:肋間神経痛、胸膜炎、気管支炎、乳腺炎
意 味:神封とは、神を封ずるという意味である。
申脈(しんみゃく)
膀
62
足外側、外果尖の直下、外果下縁と踵骨の間の陥凹部。
取穴部位:外果直下5分、長・短腓骨筋腱の下
禁灸穴
筋肉:下伸筋支帯、長腓骨筋腱、短腓骨筋腱
運動神経:浅腓骨神経
知覚神経:外側足背皮神経
血管:外果動脈網
主 治:足関節痛、腰腿痛、下肢無力感、頭痛、目眩、メニエル症候群
意 味:申は、明らかの意、脈は、拍動の意。ゆえに明らかに脈の触れるの意。
神門(しんもん)
心
7
手関節前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋上。
取穴部位:手関節掌側横紋の尺側にあり、豆状骨の上際で尺側手根屈筋腱の橈側
要穴:兪土穴、原穴
筋肉:尺側手根屈筋腱
運動神経:尺骨神経
知覚神経:内側上腕皮神経
血管:尺骨動脈
主 治:多夢症、不眠症、恐怖症、心悸亢進、ヒステリー
意 味:神は、心臓、門は、気の出入り口の意。
心兪(しんゆ)
膀
15
上背部、第5胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第5・第6胸椎棘突起間(神道穴)の外1寸5分
要穴:心経の兪穴
筋肉:僧帽筋、菱形筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈の枝、肋間動脈
主 治:不整脈、心悸亢進、ノイローゼ、ヒステリ
意 味:心兪は、心臓に邪気の注ぐ所の意。
腎兪(じんゆ)
膀
23
腰部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第2・第3腰椎棘突起間(命門穴)の外1寸5分
要穴:腎経の兪穴
筋肉:腰背腱膜
知覚神経:腰神経後枝
血管:腰動脈
主 治:腰痛、遺精、遺尿、陰茎、月経不順、慢性骨盤腔炎、腎炎、ノイローゼ
意 味:腎臓に邪気の注ぐ所の意。
頭維(ずい)
胃
8
頭部、額角髪際の直上5分、前正中線の外方4寸5分。
取穴部位:顎角髪際、神庭穴の外4寸5分
禁灸穴
筋肉:前頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:眼神経、上顎神経、下顎神経
血管:浅側頭動脈
主 治:片頭痛、眩暈、眼痛、涙流過多
意 味:頭は、頭部の意。維は、つなぐ、大網の意味で、転じて隅などの意。頭部の角にあるツボの意。
水溝(すいこう)
督
26
顔面部、人中溝の中点。
取穴部位:鼻中隔の直下にあり、人中の中央、禾髎穴と同じ高さ
筋肉:口輪筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:上顎神経
血管:上唇動脈
主 治:ショック、熱射病、意識混濁、急性腰椎症、ヒステリー
意 味:沸水の溝部近くにあるツボの意。
別名:人中
水泉(すいせん)
腎
5
足内側、太渓の下方1寸、踵骨隆起前方の陥凹部。
取穴部位:太谿穴の下1寸で、踵骨隆起の前、陥凹部、踵骨内側縁陥凹部
要穴:郄穴
知覚神経:伏在神経、内側踵骨枝(脛骨神経の枝)
血管:後脛骨動脈
主 治:月経不順、子宮脱、排尿困難、近視
意 味:水は、腎は五行(木・火・土・金・水)の水に当たり、腎をいう。泉は、腎経の経水の泉の意。すなわち腎の泉の意。
水道(すいどう)
胃
28
下腹部、臍中央の下方3寸、前正中線の外方2寸。
取穴部位:天枢穴の下3寸、関元穴の外2寸、神闕穴の高さより下3寸で正中線から外方2寸
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝、腸骨下腹神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:腎炎、膀胱炎、排尿困難、睾丸炎
意 味:水道は水の道の意。
水突(すいとつ)
胃
10
前頚部、輪状軟骨と同じ高さ、胸鎖乳突筋の前縁。
取穴部位:人迎穴と気舎穴の中央
筋肉:広頚筋、胸鎖乳突筋
運動神経:顔面神経、副神経、頚神経叢筋枝
知覚神経:頚横神経
血管:総頚動脈
主 治:咽喉腫痛、喘息
意 味:水は、水毒の意。突は、突出部の意。別名:水門
水分(すいぶん)
任
9
上腹部、前正中線上、臍中央の上方1寸。
取穴部位:神闕穴の上1寸、滑肉門穴と同じ高さ
筋肉:白線
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:排尿困難、水腫、腹鳴、下痢
意 味: 水を分ける所の意。
別名:分水、中守
睛明(せいめい)
膀
1
顔面部、内眼角の内上方と眼窩内側壁の間の陥凹部。
取穴部位:内眼角の内0.1寸、鼻根との間
禁灸穴
筋肉:内側眼瞼靭帯
知覚神経:眼神経
血管:眼角動脈
主 治:急・慢性結膜炎、涙流過多、近視、遠視乱視、視神経炎、網膜炎、視神経萎縮、白内障
意 味:睛は、目の意、明は、視力を高めるの意。
青霊(せいれい)
心
2
上腕内側面、上腕二頭筋の内側線、肘窩横紋の上方3寸。
取穴部位:少海穴から極泉穴に向かい上3寸、上腕を外転外旋して取る。尺骨神経幹が走る。上腕動脈が通る。
禁鍼穴
筋肉:上腕三頭筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:内側上腕皮神経
血管:上腕動脈
主 治:胸脇痛、肩腕痛
意 味:青は、五行の色体表では、五色の一つで、東、春、肝に当たる意、霊は、魂魄、鬼神の御霊の意。五行の母子関係より来た意味である。
清冷淵(せいれいえん)
三
11
上腕後面、肘頭と肩峰角を結ぶ線上、肘頭の上方2寸。
取穴部位:肘頭から肩髎穴に向かい上2寸
筋肉:上腕三頭筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:後上腕皮神経
血管:中側副動脈
主 治:肩腕痛
意 味:清は、清い、濁の反対、澄むの意、冷は、冷ややか、寒いの意。淵は、淵。転じて物の多く集まる所の意。
石関(せきかん)
腎
18
上腹部、臍中央の上方3寸、前正中線の外方5分。
取穴部位:建里穴の外5分、肓兪穴の上3寸、神闕穴の高さより上3寸で正中線から外方5分
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、下腹壁動脈、上腹壁動脈
主 治:胃痛、吃逆、便秘、産後の腹痛
意 味:石は、かんぬき、門を閉じる横木、塞ぐの意、関は、関わるの意。
脊中(せきちゅう)
督
6
上背部、後正中線上、第11胸椎幹突起下方の陥凹部。
取穴部位:第11・第12胸椎棘突起間、座位で前屈させて取穴、脾兪穴、意舎穴と同じ高さ
筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈背枝
主 治:癲癇、黄疸、下痢、小児の脱肛、痔疾
意 味:背骨の中点の意。
別名:神宗、背兪
石門(せきもん)
任
5
下腹部、前正中線上、臍中央の下方2寸。
取穴部位:神闕穴の下2寸、大巨穴、四満穴と同じ高さ
要穴:三焦経の募穴
筋肉:白線
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:腹部膨満感、水腫、排尿困難、不正子宮出血、無月経、白帯過多
意 味:石は、石の意。門は、病邪出入りの所の意。
別名:利機、精露、丹田、命門、三焦募
璇璣(せんき)
任
21
前胸部、前正中線上、胸骨上席の下方1寸。
取穴部位:天突穴の下1寸、胸骨柄正中線上、天突穴と華蓋穴の間、兪府穴、気戸穴、雲門穴と同じ高さ
知覚神経:肋間神経前皮枝、鎖骨上神経
血管:内胸動脈の枝
主 治:喘咳、胸痛、咽喉腫痛
意 味:
璇
は、玉についで美しい石の意。
璣
は、玉をちりばめた美しい宮殿の意。
前谷(ぜんこく)
小
2
小指、第5中手指節関節尺側の遠位陥凹部、赤白肉際。
取穴部位:手を握り第5中手指節関節の下、尺側の陥凹部
要穴:滎水穴
知覚神経:尺骨神経浅枝
血管:背側手根枝(尺骨動脈)の枝
主 治:前腕痛、手指の運動麻痺、熱疾患、白内障、耳鳴、咽頭麻痺
意 味:小指外側、本節の前の陥中(谷)にあるの意。
前頂(ぜんちょう)
督
21
頭部、前正中線上、前髪際の後方3寸5分。
取穴部位:百会穴の前1寸5分、鼻尖を的に正中線上
筋肉:帽状腱膜
知覚神経:眼窩上神経
血管:眼窩上動脈
主 治:頭頂痛、眩暈、顔面赤腫、小児の引きつけ
意 味: 百会を境にして前後のツボが、前頂と後頂であることから名付けられた。
率谷(そっこく)
胆
8
頭部、耳尖の直上、髪際の上方1寸5分。
取穴部位:角孫穴の上1寸5分
筋肉:側頭頭頂筋、側頭筋
運動神経:顔面神経、三叉神経
知覚神経:耳介側頭神経、小後頭神経
血管:浅側頭動脈の枝
主 治:片頭痛
意 味:率は、従うの意、谷は、経水の骨肉間をかすかに流れるの意。
束骨(そっこつ)
膀
65
足外側、第5中足指節関節の近位陥凹部、赤白肉際。
取穴部位:第5中足指節関節の後、外側陥凹部
要穴:兪木穴
筋肉:小趾外転筋
運動神経:外側足底神経
知覚神経:外側足背皮神経
血管:外側足底動脈の枝
主 治:頭痛、頸の強ばり、目眩、腰腿痛、癲癇
意 味:束は、束ねるの意、骨は、骨の意。
素髎(そりょう)
督
25
顔面部、鼻の尖端。
取穴部位:鼻尖の中央陥凹部
知覚神経:眼神経
血管:顔面動脈、鼻背動脈
主 治:鼻閉、鼻出血、鼻炎、ショック
意 味:素は、元、源、鼻尖を指す。
髎
は、角の意。鼻の隅にあるツボの意。
太乙(たいいつ)
胃
23
上腹部、臍中央の上方2寸、前正中線の外方2寸。
取穴部位:天枢穴の上2寸、下脘穴の外2寸、神闕穴の高さより上2寸で正中線から外方2寸
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:胃痛、遺尿、精神疾患
意 味:太は、大切の意。乙は、とどまる、終わるの意。
太淵(たいえん)
肺
9
手関節前外側、橈骨茎状突起と舟状骨の間、長母指外転筋腱の尺側陥凹部。
取穴部位:手関節前面横紋の橈側端の陥凹部、橈骨動脈拍動部
要穴:兪土穴、原穴、脈会
筋肉:屈筋支帯
知覚神経:外側前腕皮神経
血管:橈骨動脈
主 治:喘息、胸痛、肩背痛
意 味:太は、重要の意、淵は、ふちの意。すなわち手首のふちにある重要なツボという意味。
原気を伺うツボで、治療効果の大きいツボです。
大横(だいおう)
脾
15
上腹部、臍中央の外方4寸。
取穴部位:臍の外4寸
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:腹部膨満感、便秘、腸麻痺、下痢、下腹痛、腸寄生虫症
意 味:大は、重要の意。横は、横の意。臍の傍らにある大切ななツボの意。
大赫(だいかく)
腎
12
下腹部、臍中央の下方4寸、前正中線の外方5分。
取穴部位:中極穴の外5分、肓兪穴の下4寸、神闕穴の高さより下4寸で正中線から外方5分
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:陰部痛、白帯過多
意 味:大は、尊称、重要、大切の意、赫は、赤、輝き、光、光明を発するの意。
太谿(たいけい)
腎
3
足関節後内側、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部。
取穴部位:内果の最も尖ったところの高さで、内果とアキレス腱の間陥凹部、内果の後5分、後脛骨動脈拍動部
要穴:兪土穴、原穴
筋肉:アキレス腱、後脛骨筋腱、長趾屈筋腱
運動神経:脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:後脛骨動脈
主 治:腎炎、膀胱炎、遺尿、月経不順、下肢麻痺
意 味:太は、重要なツボの意、谿は、谿谷の意。
大迎(だいげい)
胃
5
顔面部、下顎角の前方、咬筋付着部の前方陥凹部、顔面動脈上。
取穴部位:下顎角の前1寸3分、顔面動脈拍動部
筋肉:広頚筋、咬筋
運動神経:顔面神経、下顎神経
知覚神経:下顎神経
血管:顔面動脈
主 治:歯痛、顔面神経麻痺
意 味:大は、重要なツボの意。迎は、むかえる、めぐり合う、二者相会するの意。
大巨(だいこ)
胃
27
下腹部、臍中央の下方2寸、前正中線の外方2寸。
取穴部位:天枢穴の下2寸、石門穴の外2寸、神闕穴の高さより下2寸で正中線から外方2寸
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:膀胱炎、腹痛、下痢症、遺精
意 味:大、巨共、大切の意。
別名:腋門
大杼(だいじょ)
膀
11
上背部、第1胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第1・第2胸椎棘突起間(陶道穴)の外1寸5分、
要穴:骨会
筋肉:僧帽筋、菱形筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈の枝、肋間動脈
主 治:気管支炎、肺炎、胸膜炎、ねちがい、肩背痛、カリエス、関節炎、肢体の運動麻痺
意 味:大は、尊称で重要、大事、大切の意、杼は水を汲出すの意。
太衝(たいしょう)
肝
3
足背、第1、第2中足骨問、中足骨底接合部遠位の陥凹部、足背動脈拍動部。
取穴部位:足背にあり、第1・第2中足骨底間、陥凹部
要穴:兪土穴、原穴
筋肉:第1背側骨間筋
運動神経:外側足底神経
知覚神経:深腓骨神経
血管:第1背側中足動脈
主 治:頭痛、目眩、頭頂痛、高血圧、不正子宮出血、無月経、乳腺炎
意 味:太は、重要の意。衝は、衝脈の意。
大鍾(だいしょう)
腎
4
足内側、内果後下方、踵骨上方、アキレス腱付着部内側前方の陥凹部。
取穴部位:太谿穴の下5分で踵骨上際、アキレス腱の前陥凹部
要穴:絡穴
筋肉:アキレス腱、長趾屈筋腱
運動神経:脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:後脛骨動脈
主 治:ノイローゼ、ヒステリー、喘息、排尿困難、便秘、踵痛
意 味:大は、重要なツボの意、鐘は骨の形(踵骨)が大きな鐘に見えることから名づけられた。
大腸兪(だいちょうゆ)
膀
25
腰部、第4腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第4・第5腰椎棘突起間(腰陽関穴)の外1寸5分
要穴:大腸経の兪穴
筋肉:腰背腱膜
知覚神経:腰神経後枝
血管:腰動脈
主 治:腸炎、下痢症、便秘、腰痛
意 味:大腸に邪気の注ぐ所の意。
大椎(だいつい)
督
14
後頚部、後正中線上、第7頚椎幹突起下方の陥凹部。
取穴部位:第7頚椎棘突起と第1胸椎棘突起間、頭を前屈し、一番高く突出する棘突起、座位で前屈させて取穴、
定喘穴、肩中兪穴と同じ高さ
筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯、棘間筋
運動神経:脊髄神経後枝
知覚神経:頚神経後枝
血管:頚横動脈上行枝
主 治:発熱疾患、頸項の強ばり、背痛、気管支炎、喘息、精神科疾患
意 味: 大きな椎骨の意。
陽の経絡(膀胱、小腸、胆、三焦、胃、大腸)がこのツボに会す。
別名:百労
大都(だいと)
脾
2
足の第1指、第1中足指節関節の遠位内側陥凹部、赤白肉際。
取穴部位:足の第1指の内側で第1中足指節関節の前の陥凹部、肌目
要穴:滎火穴
知覚神経:浅腓骨神経
血管:第一背側中足動脈の枝
主 治:腹部膨満感、腹痛、高熱性疾患、無汗症
意 味:太は、重要、尊ぶの意、都は、都、人の集まる賑やかな場所を表す。
大敦(だいとん)
肝
1
足の第1指、末節骨外側、爪甲角の近位外側1分、爪甲外側の垂直線と爪甲基底部の水平線との交点。
取穴部位:足の第1指外側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分
要穴:井木穴
知覚神経:深腓骨神経
血管:第1背側中足動脈の枝
主 治:子宮脱、疝痛、不正子宮出血、遺尿
意 味:大とは、重要の意。敦とは、滞るという意。
別名:水泉
太白(たいはく)
脾
3
足内側、第1中足指節関節の近位陥凹部、赤白肉際。
取穴部位:足の第1中足指節関節の後、内側の陥凹部、肌目
要穴:兪土穴、原穴
筋肉:母趾外転筋
運動神経:内側足底神経
知覚神経:浅腓骨神経
血管:第一背側中足動脈の枝
主 治:胃痛、腹部膨満感、下痢症、便秘、吐瀉
意 味:太は、元来尊称で、「大将」「大臣」などの「大」の意。白は、杯の意。ゆえに大きく杯状に窪んでいる事から付けられた。
大包(だいほう)
脾
21
側胸部、第6肋間、中腋窩線上。
取穴部位:腋窩中央の下6寸、中腋窩線上の肋間、腋窩横紋中央と第11肋骨端、第6肋間
要穴:脾の大絡
筋肉:前鋸筋
運動神経:長胸神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:肋間動脈、胸背動脈
主 治:胸脇痛、喘息、全身疼痛、四肢無力感
意 味:大は、重要の意、包は、包むの意。
帯脈(たいみゃく)
胆
26
側腹部、第11肋骨端下方、臍中央と同じ高さ。
取穴部位:章門穴の下1寸8分で、臍と同じ高さの水平線上
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:肋間動脈
主 治:子宮内膜炎、膀胱炎、腰脇背痛、月経不順
意 味:胆経と帯脈の交会する場所の意。
大陵(だいりょう)
心包
7
手関節前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋上。
取穴部位:手関節前面横紋の中央、橈側手根屈筋腱と長掌筋腱の間
要穴:兪土穴、原穴
筋肉:屈筋支帯、橈側手根屈筋腱、長掌筋腱
運動神経:正中神経
知覚神経:正中神経浅枝
血管:掌側手根動脈網
主 治:心筋炎、肋間神経痛、扁桃炎、精神科疾患
意 味:大は、大切の意、陵は、大きな丘の意。ゆえに大きな筋の際にある大切なツボを指す。
兌端(だたん)
督
27
顔面部、上唇結節の中点。
取穴部位:上唇の上端正中にあり、外皮と粘膜の間
筋肉:口輪筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:上顎神経
血管:上唇動脈
主 治:歯痛、口臭
意 味:兌は、変わるという意。端は、端の意。
膻中(だんちゅう)
任
17
前胸部、前正中線上、第4肋間と同じ高さ。
取穴部位:両乳頭を結ぶ線が、胸骨体正中線上と交わるところ、乳頭は第4肋間の高さ、乳中穴、天谿穴、神封穴、天池穴、輒筋穴、淵腋穴と同じ高さ
要穴:心包経の募穴、気会
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:内胸動脈の枝
主 治:咳嗽、喘息、胸内苦悶、胸痛、乳腺炎、乳汁分泌不足、肋間神経痛
意 味:
膻
は、はだをぬぐ。
膻中
という時は心臓の下にある隔膜をいう。
膻
中は上焦の中点、上焦の気の合いする所、上焦の気は宗気、宗気は心・肺の臓の主る所の意。
別名:上気海
胆兪(たんゆ)
膀
19
上背部、第10胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第10・第11胸椎棘突起間(中枢穴)の外1寸5分
要穴:胆経の兪穴
筋肉:広背筋、腰背腱膜
運動神経:胸背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈
主 治:胆嚢炎、肝炎、
意 味:胆嚢の働きを調べる重要なツボ。
地機(ちき)
脾
8
下腿内側(脛側)、脛骨内縁の後際、陰陵泉の下方3寸。
取穴部位:内果の上8寸、脛骨内側縁の骨際
要穴:郄穴
筋肉:ヒラメ筋
運動神経:脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:後脛骨動脈
主 治:腰痛、腹部膨満感、月経痛、月経過多、遺精
意 味:地は、土を指し、脾の意。機は、仕掛け、からくり、機密の機の意。
築賓(ちくひん)
腎
9
下腿後内側、ヒラメ筋とアキレス腱の間、内果尖の上方5寸。
取穴部位:太谿穴の上5寸で、腓腹筋とヒラメ筋の間、膝をあげて膝を屈すると、腓腹筋とヒラメ筋が浮き出る
筋肉:腓腹筋、ヒラメ筋
運動神経:脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:後脛骨動脈
主 治:腓腹筋痙攣、精神科疾患、癲癇
意 味:築は、築くの意、賓は、濱(浜)に通じるの意。
地五会(ちごえ)
胆
42
足背、第4、第5中足骨間、第4中足指節関節近位の陥凹部。
取穴部位:第4中足指節関節の後、外側陥凹部
筋肉:第4背側骨間筋
運動神経:外側足底神経
知覚神経:浅腓骨神経
血管:第4背側中足動脈
主 治:耳鳴り、腋痛、乳腺炎
地倉(ちそう)
胃
4
顔面部、口角の外方4分。
取穴部位:口角の外4分
筋肉:口輪筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:上顎神経、下顎神経
血管:顔面動脈
主 治:流涎(よだれ)、顔面神経麻痺
意 味:地は、天地の地の意。倉は、蔵の意、すなわち胃の事を指す。
秩辺(ちっぺん)
膀
54
殿部、第4後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方3寸。
取穴部位:正中仙骨稜第3仙椎棘突起部の下外方3寸
筋肉:大殿筋、中殿筋
運動神経:下殿神経、上殿神経
知覚神経:中殿皮神経、上殿皮神経
血管:上殿動脈
主 治:膀胱炎、痔疾、下腰痛、坐骨神経痛、下肢の運動麻痺
意 味:秩は秩序の意、辺は、辺りの意。
中脘(ちゅうかん)
任
12
上腹部、前正中線上、臍中央の上方4寸。
取穴部位:神闕穴の上4寸、梁門穴、陰都穴と同じ高さ
要穴:胃経の募穴、腑会
筋肉:白線
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈
主 治:胃炎、潰瘍性疾患、腹部膨満感、嘔吐、下痢、便秘、消化不良、高血圧、ノイローゼ、精神科疾患
意 味:
脘
は、管。胃の腑、胃の水穀を受くるものをいう。胃の中央に中(当たる)の意。
中極(ちゅうきょく)
任
3
下腹部、前正中線上、臍中央の下方4寸。
取穴部位:神闕穴の下4寸、曲骨穴の上1寸、帰来穴、大赫穴と同じ高さ
要穴:膀胱経の募穴
筋肉:白線
知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:泌尿生殖器系の疾患
意 味:中は、中、当たるの意。極は、きわむの意。
別名:気原、気魚、玉泉、膀胱募
中渚(ちゅうしょ)
三
3
手背、第4、第5中手骨間、第4中手指節関節近位の陥凹部。
取穴部位:手背にあり、第4中手指節関節の上、尺側
要穴:兪木穴
筋肉:第4背側骨間筋
運動神経:尺骨神経
知覚神経:尺骨神経浅枝
血管:第4背側中手動脈
主 治:聾唖、耳鳴り、肩背痛
意 味:中は、中、真ん中の意、渚は、渚、水際、小島の意。
中衝(ちゅうしょう)
心包
9
中指、中指先端中央。
取穴部位:中指橈側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分、中指の中央
要穴:井木穴
知覚神経:正中神経浅枝
血管:第2背側中手動脈の枝
主 治:狭心症、頭痛、ショック、耳鳴
意 味:中は、真ん中の意、衝は、衝脈の意。中指先端を指す。
中枢(ちゅうすう)
督
7
上背部、後正中線上、第10胸椎幹突起下方の陥凹部。
取穴部位:第10・第11胸椎棘突起間、胆兪穴、陽綱穴と同じ高さ
筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈背枝
主 治:腰背痛、胃痛、食欲不振、視力減退
中注(ちゅうちゅう)
腎
15
下腹部、臍中央の下方1寸、前正中線の外方5分。
取穴部位:陰交穴の外5分、肓兪穴の下1寸、神闕穴の高さより下1寸で正中線から外方5分
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:月経不順、下腹部痛、便秘
意 味:中は、中の意、注は、注ぐの意。
中庭(ちゅうてい)
任
16
前胸部、前正中線上、胸骨体下端。
取穴部位:膻中穴の下1寸6分、胸骨体正中線上、第5肋間、乳根穴、食竇穴、歩廊穴と同じ高さ
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:内胸動脈の枝
主 治:喘息、咳嗽、嘔吐
意 味:宮殿の中庭に当たるの意、心、肺の居る所の意。
中都(ちゅうと)
肝
6
下腿前内側、脛骨内側面の中央、内果尖の上方7寸。
取穴部位:内果の上7寸、脛骨内側面上の陥凹部
要穴:郄穴
知覚神経:伏在神経
血管:前脛骨動脈の枝
主 治:不正子宮出血、疝痛、下肢の関節痛
意 味:中は、あたる、当たるの意。都は、都の意。
中瀆(ちゅうとく)
胆
32
大腿部外側、腸脛靭帯の後方で、膝窩横紋の上方7寸。
取穴部位:大腿骨外側上顆の上5寸で、腸脛靭帯と大腿二頭筋の間
筋肉:腸脛靭帯、大腿二頭筋腱
運動神経:坐骨神経
知覚神経:外側大腿皮神経
血管:外側大腿回旋動脈
主 治:片麻痺、坐骨神経痛
意 味:中は、中る、当たるの意。
瀆
は、溝、とぶ、転じて濁るの意。
中府(ちゅうふ)
肺
1
前胸部、第1肋間と同じ高さ、鎖骨下窩の外側、前正中線の外方6寸。
取穴部位:雲門穴の下1寸、華蓋穴の外方6寸
要穴:肺経の募穴
筋肉:大胸筋、小胸筋
運動神経:胸筋神経
知覚神経:鎖骨上神経
血管:胸肩峰動脈(腋窩動脈の枝)
主 治:気管支炎、肺炎、喘息、肺結核などの呼吸器
意 味:中(ちゅう)は、あたる。府は、朝廷の文書、または財貨を貯める蔵。転じて人または物の集まる場所。
すなわち、肺からくる病気には、経気の集まる部に当たる(中)ツボである。
中封(ちゅうほう)
肝
4
足関節前内側、前脛骨筋腱内側の陥凹部、内果尖の前方。
取穴部位:内果前1寸、前脛骨筋腱の内側下際の陥凹部
要穴:経金穴
筋肉:前脛骨筋腱
運動神経:深腓骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:前内果動脈
主 治:下腹痛、尿閉、疝痛、遺精
意 味:中は、あたるの意。封は、境、ふさぐ、封じる等の意。
肘髎(ちゅうりょう)
大
12
肘後外側、上腕骨外側上顆の上線、外側顆上稜の前縁。
取穴部位:上腕骨外側上顆の上際で、上腕三頭筋外縁の陥凹部
筋肉:上腕三頭筋、腕橈骨筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:外側上腕皮神経
血管:橈側反回動脈、中側副動脈
主 治:上肢痙攣・運動麻痺・疼痛
意 味:肘は、肘の関節部を意味しています。
髎
は、角という意味です。
すなわち肘の角にあるツボという意味。
中髎(ちゅうりょう)
膀
33
仙骨部、第3後仙骨孔。
取穴部位:第3後仙骨孔部
筋肉:仙棘筋
運動神経:脊髄神経後枝
知覚神経:中殿皮神経
血管:外側仙骨動脈
主 治:睾丸炎、月経不順、排尿困難等の泌尿生殖器疾患、下腿痛、坐骨神経痛、痔、ノイローゼ
意 味:第三・第四骨質の中を挟むの意、すなわち第三仙骨孔をいう。
中膂兪(ちゅうりょゆ)
膀
29
仙骨部、第3後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分。
取穴部位:正中仙骨稜第3仙椎棘突起部の下外方1寸5分
筋肉:大殿筋、仙棘筋
運動神経:下殿神経、脊髄神経後枝
知覚神経:中殿皮神経
血管:外側仙骨動脈
主 治:腰仙痛、坐骨神経痛、腸炎
意 味:中膂に邪気の注ぐ所の意、膂は、脊中両側の筋隆起の意。
別名:中膂内兪、膂内兪
聴会(ちょうえ)
胆
2
顔面部、珠間切痕と下顎骨関節突起の間、陥凹部。
取穴部位:耳珠の前下方で、口を開ければ陥凹のできるところ
知覚神経:耳介側頭神経
血管:浅側頭動脈
主 治:聾、耳鳴り、中耳炎、歯痛、顔面神経麻痺、下顎関節炎
意 味:聴は、耳の意、会は、座、集まるの意。
聴宮(ちょうきゅう)
小
19
顔面部、耳珠中央の前縁と下顎骨関節突起の間の陥凹部。
取穴部位:耳珠中央の前、陥凹部、顎関節突起の後縁、浅側頭動脈拍動部
知覚神経:耳介側頭神経
血管:浅側頭動脈
主 治:聾、耳鳴、中耳炎、外耳道炎
意 味:聴は、耳の意、宮は、五音の首位で耳鳴り、難聴の治療の要穴の意。
長強(ちょうきょう)
督
1
会陰部、尾骨の下方、尾骨端と肛門の中央。
取穴部位:尾骨下端と肛門の間、伏臥位で取穴
要穴:督脈の絡穴
筋肉:肛門尾骨靭帯、外肛門括約筋
運動神経:陰部神経
知覚神経:陰部神経
血管:下直腸動脈(内陰部動脈の枝)
主 治:痔疾、脱肛、腰背痛
意 味:長は、長いの意。強は、強い、健やかの意。すなわち生命を長く、かつ身体を強く保つの意。
輒筋(ちょうきん)
胆
23
側胸部、第4肋間、中腋窩線の前方1寸。
取穴部位:淵腋穴より乳頭に向かい1寸、正中線より外方7寸
筋肉:前鋸筋
運動神経:長胸神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:外側胸動脈、胸背動脈
主 治:嘔吐、胸やけ、喘息、流涎
意 味:輒は、わきぎ、車箱の両傍らの上端、前に向かって反り出たもの、転じて、直、即ち、容易いの意、筋は、筋肉。
通天(つうてん)
膀
7
頭部、前髪際の後方4寸、前正中線の外方1寸5分。
取穴部位:曲差穴の後3寸5分、承光穴の後1寸5分
筋肉:帽状腱膜
知覚神経:眼窩上神経
血管:眼窩上動脈、浅側頭動脈
主 治:頭項痛、副鼻腔炎、鼻炎
意 味:通は、通じる、貫くの意、天は頭頂のこと。
通里(つうり)
心
5
前腕前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸。
取穴部位:前腕前尺側にあり、神門穴の上1寸、尺側手根屈筋腱の橈側
要穴:絡穴
筋肉:尺側手根屈筋腱
運動神経:尺骨神経
知覚神経:内側上腕皮神経
血管:尺骨動脈
主 治:ヒステリー性失語症、心部痛、上肢の痛み、ノイローゼ
意 味:心臓を虚里、虚里に通じるので通里と名付けられた。
手五里(てごり)
大
13
上腕外側、曲他と肩髃を結ぶ線上、肘高横紋の上方3寸。
取穴部位:曲池穴から肩髃穴に向かい上3寸
禁鍼穴
筋肉:上腕三頭筋、上腕筋
運動神経:橈骨神経、筋皮神経
知覚神経:外側上腕皮神経
血管:上腕深動脈
主 治:肺炎、腹膜炎、上肢疼痛、頸部リンパ節結核
意 味:不明、尺の五里。
手三里(てさんり)
大
10
前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、肘窩横紋の下方2寸。
取穴部位:前腕後橈側にあり、曲池穴の下2寸、陽谿穴から曲池穴に向かい上8寸、長・短橈側手根伸筋の間
筋肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:外側前腕皮神経
血管:橈骨動脈
主 治:肩腕痛、上肢麻痺、腹痛、下痢
意 味: このツボは、同じ経路に、下廉、上廉というツボがありその三番目にあるツボという意味。
足にある三里と区別するために手の三里と言います。
別名:鬼邪
天渓(てんけい)
脾
18
前胸部、第4肋間、前正中線の外方6寸。
取穴部位:膻中穴の外6寸、乳中穴の外2寸、第4肋間
筋肉:大胸筋
運動神経:内側胸筋神経、外側胸筋神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:肋間動脈、外側胸動脈
主 治:胸痛、咳嗽、乳腺炎、乳汁分泌不足
意 味:天は、天部つまり上半身の意、谿は、大きな谷の道の意。
天衝(てんしょう)
胆
9
頭部、耳介の付け根の後縁の直上、髪際の上方2寸。
取穴部位:耳後髪際の上2寸の部から前3分
筋肉:上耳介筋、側頭筋
運動神経:顔面神経、三叉神経
知覚神経:小後頭神経
血管:浅側頭動脈
主 治:頭痛、歯肉の腫痛、癲癇
意 味:天は、天部、頸より上の意、衝は、衝く、大事な所の意。
天枢(てんすう)
胃
25
上腹部、臍中央の外方2寸。
取穴部位:臍の外2寸
要穴:大腸経の募穴
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:急・慢性胃腸炎、下痢症、便秘、腸麻痺
意 味:天は、天部の意。枢は、一番大切な所。要の意。天部と地部の分かれる大切な、要の所。
天井(てんせい)
三
10
肘後面、肘頭の上方1寸、陥凹部。
取穴部位:肘頭から肩髎穴に向かい上1寸、肘関節を屈曲して取る
要穴:合土穴
筋肉:上腕三頭筋腱
運動神経:橈骨神経
知覚神経:後上腕皮神経
血管:肘関節動脈網
主 治:片頭痛、胸腕頸肩の痛み、リンパ腺炎
意 味:天は、天に通じるの意、井は、泉。すなわち天井で泉が湧き出るの意。
天泉(てんせん)
心包
2
上腕前面、上腕二頭筋長頭と短頭の間、腋窩横紋前端の下方2寸。
取穴部位:腋下横紋の前端から、曲沢穴に向かい下2寸
筋肉:上腕二頭筋、烏口腕筋
運動神経:筋皮神経
知覚神経:内側上腕皮神経
血管:上腕動脈
主 治:胸脇痛、咳嗽、上腕内側痛
意 味:天は、上、神の座、神の精気の意。泉は、水の湧き出るの意
天宗(てんそう)
小
11
肩甲部、肩甲棘の中点と肩甲骨下角を結んだ線上、肩甲棘から3分の1にある陥凹部。
取穴部位:棘下窩の中央
筋肉:棘下筋
運動神経:肩甲上神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝、胸神経後枝
血管:肩甲上動脈、肩甲回旋動脈
主 治:肩背痛、上腕痛
意 味:天は、横隔前より上を指す、宗は中心の事。
天窓(てんそう)
小
16
前頚部、胸鎖乳突筋の後縁、甲状軟骨上縁と同じ高さ。
取穴部位:下顎骨の後下方、胸鎖乳突筋の前縁で、扶突穴と天容穴のほぼ中央、扶突穴の後方で胸鎖乳突筋の後縁
筋肉:広頚筋、胸鎖乳突筋
運動神経:顔面神経、副神経、頚神経叢筋枝
知覚神経:頚横神経
血管:外頚動脈
主 治:聾、耳鳴、咽喉腫痛、項頸の強ばり痛
意 味:天は、天部、頭の意、窓は、窓の意。
天池(てんち)
心包
1
前胸部、第4肋間、前正中線の外方5寸。
取穴部位:乳中穴の外1寸で第4肋間
筋肉:大胸筋、小胸筋、外肋間筋、内肋間筋
運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、肋間神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈
主 治:胸脇痛、腋窩腫痛
意 味:天は、上、神の座、上半身の意、池は、邪気の滞る所の意。
天柱(てんちゅう)
膀
10
後頚部、第2頚椎棘突起上縁と同じ高さ、僧帽筋外側の陥凹部。
取穴部位:瘂門穴の外、1寸3分
筋肉:僧帽筋、頭半棘筋、頭板状筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、脊髄神経後枝
知覚神経:大後頭神経
血管:後頭動脈
主 治:喉頭痛、頸項部の強ばり痛み、咽喉炎、ノイローゼ、ヒステリー
意 味:天は、頚から上の意、柱は、頚の骨(
天柱骨
)を指す。
天鼎(てんてい)
大
17
前頚部、輪状軟骨と同じ高さ、胸鎖乳突筋の後総。
取穴部位:扶突穴の後下方1寸、胸鎖乳突筋後縁
筋肉:広頚筋、胸鎖乳突筋
運動神経:顔面神経、副神経、頚神経叢筋枝
知覚神経:鎖骨上神経
血管:上行頚動脈、浅頚動脈
主 治:咽喉腫痛、扁桃炎、頸部リンパ節結核
意 味:天は、首より上の意。鼎は、三角の頂点の意。
天突(てんとつ)
任
22
前胸部、前正中線上、胸骨上席の中央。
取穴部位:頚窩の中央
筋肉:胸骨舌骨筋、胸骨甲状筋
運動神経:頚神経ワナ、副神経
知覚神経:頚横神経
血管:下甲状腺動脈
主 治:喘息、気管支炎、咽頭炎、甲状腺肥大、嘔吐
意 味:天部の刺突点の意。
別名:玉戸
天府(てんぷ)
肺
3
上腕前外側、上腕二頭筋外側縁、腋窩横紋前端の下方3寸。
取穴部位:上腕部にあり、腋窩横紋前端から尺沢穴に向かい下3寸、上腕二頭筋の筋溝
筋肉:上腕二頭筋
運動神経:筋皮神経
知覚神経:内側上腕皮神経、外側上腕皮神経
主 治:喘息、鼻出血、上腕内側痛
意 味:天は、生気を身体に取り入れる場所、府は集まる所の意。すなわち
経気の集まるツボという意味がある。
肺疾患の反応点かつ治療点である。
天牖(てんゆう)
三
16
前頚部、下顎角と同じ高さ、胸鎖乳突筋後方の陥凹部。
取穴部位:乳様突起の後下方で、胸鎖乳突筋の後縁
禁灸穴
筋肉:胸鎖乳突筋、頭板状筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、脊髄神経後枝
知覚神経:小後頭神経
血管:浅頚動脈
主 治:頸・項の強ばり
意 味:天は、頸より上の意、
牖
は、窓、光を取り入れる場所、正気の通じる所の意。すなわち天部に正気を取り入れて三焦経の様々な症状を治すツボの意。
天容(てんよう)
小
17
前頚部、下顎角の後方、胸鎖乳突筋の前方陥凹部。
取穴部位:側頚部で下顎角の後方、胸鎖乳突筋の前縁
筋肉:胸鎖乳突筋、顎二腹筋後腹
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、顔面神経
知覚神経:大耳介神経、頚横神経
血管:外頚動脈
主 治:扁桃炎、咽喉腫痛、発声困難
意 味:天は、頚から上の天部の意、容は、物を入れる、包むの意。
天髎(てんりょう)
三
15
肩甲部、肩甲骨上角の上方陥凹部。
取穴部位:肩甲骨上角の外上方で、肩井穴と曲垣穴の中間
筋肉:僧帽筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝
知覚神経:鎖骨上神経
血管:頚横動脈、肩甲上動脈
主 治:肩腕痛、腕が挙がらないもの、肩甲・頸項部の疼痛
意 味:天は、頸より上(頭部)を天部となすの意。
髎
は、隅の意。
瞳子髎(どうしりょう)
胆
1
頭部、外眼角の外方5分、陥凹部。
取穴部位:外眼角の外5分
筋肉:眼輪筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:上顎神経
血管:頬骨眼窩動脈
主 治:眼球の屈折異常、角膜白斑、角膜炎、視神経萎縮
意 味:瞳子は、
瞳
、
髎
は、隅の意。
陶道(とうどう)
督
13
上背部、後正中線上、第1胸椎幹突起下方の陥凹部。
取穴部位:第1・第2胸椎棘突起間、座位で前屈させて取穴、肩外兪穴、大杼穴と同じ高さ
筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈背枝
主 治:頭痛、頚背の強ばり、精神疾患
意 味:陶は、開くの意。道は、道の意。すなわち陽気の発揚する所の意。
犢鼻(とくび)
胃
35
膝前面、膝蓋靭帯外方の陥凹部。
取穴部位:膝蓋骨下縁と脛骨上端との中間、膝蓋靭帯中
筋肉:膝蓋靭帯
知覚神経:伏在神経膝蓋下枝
血管:膝関節動脈網
主 治:膝関節炎
意 味:犢は、大いなるくぼみの意。
督兪(とくゆ)
膀
16
上背部、第6胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第6・第7胸椎棘突起間(霊台穴)の外1寸5分
筋肉:僧帽筋、菱形筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈背枝
主 治:心内膜炎、腹鳴、腹痛、吃逆、脱毛、
意 味:督は正す、率いるの意。
内関(ないかん)
心包
6
前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方2寸
取穴部位:大陵穴から曲沢穴に向かい上2寸、橈側手根屈筋と長掌筋腱の間
要穴:絡穴
筋肉:橈側手根屈筋腱、長掌筋腱
運動神経:正中神経
知覚神経:内側前腕皮神経、正中神経掌枝
血管:前骨間動脈
主 治:胸脇痛、胃痛、恐怖症、心悸亢進、吃逆、悪心、嘔吐、喘息、ヒステリー、癲癇
意 味:手の心主の別を内関という。
内庭(ないてい)
胃
44
足背、第2・3足指間、みずかきの近位、赤白肉際。
取穴部位:足背にあり、第2中足指節関節の前、外側陥凹部
要穴:滎水穴
筋肉:第二背側骨間筋
運動神経:外側足底神経
知覚神経:浅腓骨神経
血管:第二背側中足動脈の枝
乳根(にゅうこん)
胃
18
前胸部、第5肋間、前正中線の外方4寸。
取穴部位:第5肋間で正中線から外方4寸、乳頭線上
筋肉:大胸筋
運動神経:胸筋神経
知覚神経:肋間神経前皮枝および肋間神経外側皮枝
血管:胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈
主 治:乳汁分泌不足、乳腺炎
意 味:乳房の下にあるツボの意。
乳中(にゅうちゅう)
胃
17
前胸部、乳頭中央。
取穴部位:乳頭の中央、第4肋間で正中線から外方4寸
禁鍼穴、禁灸穴
筋肉:大胸筋、小胸筋
運動神経:胸筋神経
知覚神経:肋間神経前皮枝および肋間神経外側皮枝
血管:胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈
主 治:
意 味:乳頭上にあるツボの意。
然谷(ねんこく)
腎
2
足内側、舟状骨粗面の下方、赤白肉際。
取穴部位:内果の前下方、舟状骨粗面の直下
要穴:滎火穴
筋肉:下伸筋支帯、母趾外転筋、後脛骨筋腱
運動神経:内側足底神経、脛骨神経
知覚神経:内側足底神経
血管:内側足底動脈
主 治:膀胱炎、月経不順、糖尿病、咽喉腫痛
意 味:然は、燃やす、焚く、谷は、谷の意。
脳空(のうくう)
胆
19
頭部、外後頭隆起上縁と同じ高さ、風池の直上。
取穴部位:頭臨泣穴の後5寸、承霊穴の後1寸5分で、脳戸穴の外方2寸
筋肉:後頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:大後頭神経
血管:後頭動脈
主 治:頭痛、頸の強ばり、鼻出血、喘息
意 味:
脳戸(のうこ)
督
17
頭部、外後頭隆起上方の陥凹部。
取穴部位:外後頭隆起上際の陥凹部、百会穴の後4寸5分、玉枕穴と同じ高さ
筋肉:後頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:大後頭神経
血管:後頭動脈
主 治:頭と頸の強ばり痛み、眩暈
意 味:脳の戸ぐちの意。
肺兪(はいゆ)
膀
13
上背部、第3胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第3・第4胸椎棘突起間(身柱穴)の外1寸5分
要穴:肺経の兪穴
筋肉:僧帽筋、菱形筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈の枝、肋間動脈
主 治:気管支炎、肺炎、肺結核、背腰痛、感冒、咳嗽
意 味:肺は、肺臓の意、兪は邪気の注ぐ場所の意。
魄戸(はっこ)
膀
42
上背部、第3胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第3・第4胸椎棘突起間の外3寸
筋肉:僧帽筋、菱形筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈
主 治:気管支炎、喘息、胸膜炎、嘔吐、肩甲部痛、肺結核
意 味:魄は、肺に通じる精気の意、戸は入口の意。ゆえに肺に通じる入口の意。
白環兪(はっかんゆ)
膀
30
仙骨部、第4後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分。
取穴部位:正中仙骨稜第4仙椎棘突起部の下外方1寸5分、仙骨裂孔の外1寸5分
禁灸穴
筋肉:大殿筋、仙棘筋
運動神経:下殿神経、脊髄神経後枝
知覚神経:中殿皮神経
血管:外側仙骨動脈
主 治:坐骨神経痛、仙骨神経痛、子宮内膜炎
意 味:白は明らか、環は環状陥凹の部。仙骨部で環状に明らかに陥凹する部の意。
腹通谷(はらつうこく)
腎
20
上腹部、臍中央の上方5寸、前正中線の外方5分。
取穴部位:上脘穴の外5分、肓兪穴の上5寸、神闕穴の高さより上5寸で正中線から外方5分
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈
主 治:
胃腸障害、通過障害、慢性胃炎、消化不良、喘息、咳嗽に使われる。
意 味:
足にある通は貫く、谷は水穀が流れる窪みを意味していることから名づけられた。
髀関(ひかん)
胃
31
大腿前面、3筋(大腿直筋と縫工筋と大腿筋膜張筋)の近位部の間の陥凹部。
取穴部位:上前腸骨棘の下方、縫工筋と大腿筋膜張筋の間、陥凹部
筋肉:大腿直筋、縫工筋、大腿筋膜張筋
運動神経:大腿神経、上殿神経
知覚神経:外側大腿皮神経
血管:外側大腿回旋動脈
主 治:下肢,片麻痺、腰痛、鼠径リンパ腺炎
意 味: 髀は、股の総称のこと。関は、関節。従って髀関は、腿の付け根の意
膝陽関(ひざようかん)
胆
33
膝外側、大腿二頭筋腱と腸脛靭帯の間の陥凹部、大腿骨外側上顆の後上縁。
取穴部位:陽陵泉穴の上3寸で、大腿骨外側上顆の上際で、腸脛靭帯と大腿二頭筋腱の間
禁灸穴
筋肉:腸脛靭帯、大腿二頭筋腱
運動神経:坐骨神経
知覚神経:外側大腿皮神経
血管:外側上膝動脈
臂臑(ひじゅ)
大
14
上腕外側、三角筋前縁、曲池の上方7寸。
取穴部位:肩髃穴から曲池穴に向かい下3寸、三角筋の前縁
筋肉:三角筋、上腕二頭筋
運動神経:腋窩神経、筋皮神経
知覚神経:外側上腕皮神経
血管:上腕深動脈三角筋枝
主 治:上肢痛、片麻痺、眼科疾患
意 味:臂は、肘から手首までの前腕を指す。臑は、肩から肘までの上腕を指す。
別名:頭衝、または、頸衝。
眉衝(びしょう)
膀
3
頭部、前頭切痕の上方、前髪際の後方5分。
取穴部位:眉毛の内端の上方、神庭穴と曲差穴の間、神庭穴の外7分5厘
筋肉:前頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:眼窩上神経
血管:眼窩上動脈
主 治:頭痛、めまい、眼科疾患、癲癇
意 味:眉は眉、衝は当たるの意。
百会(ひゃくえ)
督
20
頭部、前正中線上、前髪際の後方5寸。
取穴部位:前髪際を入ること5寸、正中線上、脳戸穴の前4寸5分、神庭穴の後5寸、左右の耳尖を結んだ線が正中線と交わる所。
筋肉:帽状腱膜
知覚神経:大後頭神経、眼窩上神経、耳介側頭神経
血管:眼窩上動脈、浅側頭動脈、後頭動脈
主 治:頭痛、眩暈、脱肛、子宮脱、痔疾、ノイローゼ、
意 味:もろもろの意、すなわち百脈合するの意。
脾兪(ひゆ)
膀
20
上背部、第11胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第11・第12胸椎棘突起間(脊中穴)の外1寸5分
要穴:脾経の兪穴
筋肉:広背筋、腰背腱膜
運動神経:胸背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈
主 治:胃炎、潰瘍一般、肝炎、腸炎、浮腫、蕁麻疹、慢性出血性疾患、無力性体質、
糖尿病
意 味: 脾臓に邪気の注ぐ所の意。
飛揚(ひよう)
膀
58
下腿後外側、腓腹筋外側頭下縁とアキレス腱の間、崑崙の上方7寸。
取穴部位:崑崙穴の直上7寸、腓腹筋下垂部の外縁、腓腹筋とヒラメ筋との間
要穴:絡穴
筋肉:腓腹筋
運動神経:脛骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
血管:腓骨動脈
主 治:眼痛、目眩、腰腿痛、腎炎、膀胱炎、下腿無力感
意 味: 飛は、高い、飛ぶの意、陽は、太陽の分で、陽に対して高位にあるツボの意。ゆえに足の甲より高い場所にあることをいう。
風市(ふうし)
胆
31
大腿部外側、直立して腕を下垂し、手掌を大腿部に付けたとき、中指の先端があたる腸脛靭帯の後方陥凹部。
取穴部位:大腿骨外側上顆の上7寸、腸脛靭帯と大腿二頭筋の間、大腿外側、膝の上7寸、両筋の間、直立して手掌を大腿外側に当て中指尖端の下際
筋肉:外側広筋、大腿二頭筋、腸脛靭帯
運動神経:大腿神経、坐骨神経
知覚神経:外側大腿皮神経
血管:外側大腿回旋動脈下行枝
主 治:下肢関節痛、下肢運動麻痺、坐骨神経痛
意味:風が侵入しやすい部位で、中風の証に効果があるの意。
風池(ふうち)
胆
20
前頚部、後頭骨の下方、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間、陥凹部。
取穴部位:乳様突起下端と瘂門穴との中間で、後髪際陥凹部
筋肉:頭板状筋、頭半棘筋
運動神経:脊髄神経後枝
知覚神経:頚神経後枝
血管:後頭動脈
主 治:頭痛、眼科疾患、鼻炎、感冒、脳卒中、片麻痺、聾、耳鳴り
意 味:風は、邪気の意。池は、滞る意。ゆえに風入りて邪気停滞するの意。
風府(ふうふ)
督
16
後頚部、後正中線上、外後頭隆起の直下、左右僧帽筋間の陥凹部。
取穴部位:外後頭隆起の下方、後髪際を入ること1寸
筋肉:項靭帯
知覚神経:大後頭神経
血管:後頭動脈、頚横動脈上行枝
主 治:感冒、頭痛、頸の強ばり、精神科疾患、脳卒中
意 味:風邪の集まる所の意。
別名:舌本、鬼穴
風門(ふうもん)
膀
12
上背部、第2胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:第2・第3胸椎棘突起間の外1寸5分
筋肉:僧帽筋、菱形筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈の枝、肋間動脈
主 治:感冒、気管支炎、蕁麻疹
意 味:風の門の意。
腹哀(ふくあい)
脾
16
上腹部、臍中央の上方3寸、前正中線の外方4寸。
取穴部位:大横穴の上3寸、建里穴の外3寸5分、神闕穴の高さより上3寸で正中線から外方3寸5分
禁灸穴
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経
知覚神経:肋間神経外側皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈、肋間動脈
主 治:腹痛、消化不良、便秘、下痢症
意 味:腹は、腹の意、哀は、悲しい、憂い思う、痛むの意。
伏兎(ふくと)
胃
32
大腿前外側、膝蓋骨底外端と上前腸骨練を結ぶ線上、膝蓋骨底の上方6寸。
取穴部位:大腿部の前外側、膝蓋骨外上角から髀関穴に向かい上6寸
筋肉:大腿直筋、外側広筋
運動神経:大腿神経
知覚神経:外側大腿皮神経、大腿神経前皮枝
血管:外側大腿回旋動脈
主 治:下肢の片麻痺、膝関節炎、蕁麻疹
意 味:伏は、伏せるの意。兎が伏せた様な筋隆起中にあるツボの意。
復溜(ふくりゅう)
腎
7
下腿後内側、アキレス腕の前縁、内果尖の上方2寸。
取穴部位:太谿穴の上2寸で、アキレス腱の前
要穴:経金穴
筋肉:アキレス腱、長母趾屈筋、長趾屈筋
運動神経:脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:後脛骨動脈
主 治:腎炎、睾丸炎、盗汗、下痢、腰痛
意 味:復は、返る、戻る、重なるの意、溜は、貯まる、滞るの意。
浮郄(ふげき)
膀
38
膝後面、大腿二頭筋腱の内縁、膝窩横紋の上方1寸。
取穴部位:委陽穴の上1寸、大腿二頭筋の内縁
筋肉:大腿二頭筋
運動神経:坐骨神経
知覚神経:後大腿皮神経(総腓骨神経幹が走る)
血管:外側上膝動脈
主 治:膀胱炎、便秘、閉尿、下肢外側麻痺
意 味:浮は、浮かぶ、彷徨うの意、
郄
は、骨肉の交る所の意。
府舎(ふしゃ)
脾
13
下腹部、臍中央の下方4寸3分、前正中線の外方4寸。
取穴部位:大横穴の下4寸3分、衝門穴の上7分
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経
知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:腹痛、疝気、虫垂炎、便秘
意 味:府は、蔵、役所、都、集まるなどの意、舎は、家、小屋の意。すなわち脾経がこの部より腸・脾・胃にめぐり宿るの意。
腹結(ふっけつ)
脾
14
下腹部、臍中央の下方1寸3分、前正中線の外方4寸。
取穴部位:大横穴の下1寸3分
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経:肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経
知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝、肋間神経外側皮枝
血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主 治:臍周囲痛、疝痛、下痢
意 味:腹は、お腹の意、結は、結ぶ、塞がるの意。
扶突(ふとつ)
大
18
前頚部、輪状軟骨上縁と同じ高さ、胸鎖乳突筋の前縁と後縁の間。
取穴部位:喉頭隆起の外方3寸で下顎角の下方1寸
筋肉:広頚筋、胸鎖乳突筋
運動神経:顔面神経、副神経、頚神経叢筋枝
知覚神経:頚横神経
血管:上行頚動脈
主 治:咳嗽、多痰、咽喉腫痛
意 味:扶とは、指を四本並べた長さのことをいう。突とは、喉仏の一番突き出た所を指す。
浮白(ふはく)
胆
10
頭部、乳様突起の後上方、天衡と完骨を結ぶ曲線上、天衡から3分の1
取穴部位:耳後髪際の上1寸
筋肉:側頭筋
運動神経:三叉神経
知覚神経:小後頭神経
血管:後耳介動脈
主 治:耳鳴り、聾、歯痛、扁桃炎
意 味: 浮は、浮かぶ、溢れるの意、白は、眼輪筋腱部を指す。
附分(ふぶん)
膀
41
上背部、第2胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第2・第3胸椎棘突起間の外3寸
筋肉:僧帽筋、菱形筋
運動神経:副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈
主 治:肩項の強ばり痛み、肋間神経痛、上肢の運動麻痺
意 味:附分は、上肢に分布する神経を分派する場所の意、大杼より、附分は脊髄から上肢に行く神経を分派する所に当たるの意。
不容(ふよう)
胃
19
上腹部、臍中央の上方6寸、前正中線の外方2寸。
取穴部位:天枢穴の上6寸、巨闕穴の外2寸、神闕穴の高さより上6寸で正中線から外方2寸、第8肋軟骨付着部下際 上腹部
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈
主 治:胃アトニー、肋間神経痛
意 味:不は、丕に通じ、大いなる、はじめ、もと、受くなどの意。容は、容器、入れる、入れ物、入れ物のはじめ、胃のはじめ、胃の上部の意。
跗陽(ふよう)
膀
59
下腿後外側、腓骨とアキレス腱の間、崑崙の上方3寸。
取穴部位:崑崙穴の直上3寸、アキレス腱の外縁
筋肉:ヒラメ筋
運動神経:脛骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
血管:腓骨動脈
主 治:頭痛、腰仙痛
意 味:
跗
は、足の踵、屋根のない高い建物、物を載せる台の意、陽は、陽の意。すなわち足の踵の陽分にあるツボのことをいう。
秉風(へいふう)
小
12
肩甲部、肩甲窩、肩甲曲中点の上方。
取穴部位:肩甲棘のほぼ中央上際
筋肉:棘上筋、僧帽筋
運動神経:肩甲上神経、副神経、頚神経叢筋枝
知覚神経:胸神経後枝
血管:肩甲上動脈
主 治:肩甲部の疼痛、上肢のけだるい痛みと麻痺
意 味:秉は、把握する、基づくの意、風は風邪を指す。
偏歴(へんれき)
大
6
前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、手関節背側横紋の上方3寸
取穴部位:前腕後橈側にあり、陽谿穴から曲池穴に向かい上3寸、長・短橈側手根伸筋の間
要穴:絡穴
筋肉:長母指外転筋、短母指伸筋
運動神経:橈骨神経
知覚神経:外側前腕皮神経
血管:橈骨動脈
主 治:扁桃炎、顔面神経麻痺、前腕神経痛、鼻出血、水腫
意 味:偏は、偏る、半分などの意。歴は、過ぎる、移る、巡るなどの意。
胞肓(ほうこう)
膀
53
殿部、第2後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方3寸。
取穴部位:正中仙骨稜第2仙椎棘突起部の下外方3寸
筋肉:大殿筋、中殿筋
運動神経:下殿神経、上殿神経
知覚神経:中殿皮神経、上殿皮神経
血管:上殿動脈
主 治:腸炎、排尿困難
意 味:胞は子宮の意、肓は、兪穴の意。すなわち子宮へと繋がるツボの意。
膀胱兪(ぼうこうゆ)
膀
28
仙骨部、第2後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分
取穴部位:正中仙骨稜第2仙椎棘突起部の下外方1寸5分
要穴:膀胱経の兪穴
筋肉:大殿筋、仙棘筋
運動神経:下殿神経、脊髄神経後枝
知覚神経:中殿皮神経
血管:外側仙骨動脈
主 治:便秘、膀胱炎、腰仙痛、坐骨神経痛、下痢、糖尿病
意 味:膀胱に邪気の注ぐ所の意。
豊隆(ほうりゅう)
胃
40
下腿前外側、前脛骨筋の外縁、外果尖の上方8寸。
取穴部位:外果の上8寸、条口穴の外方に一筋へだてた陥凹部
要穴:絡穴
筋肉:前脛骨筋、長趾伸筋
運動神経:深腓骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
血管:前脛骨動脈
主 治:咳嗽、多痰、片麻痺、咽喉腫痛
意 味:豊は、豊かの意。隆は、盛り上がるの意。
僕参(ぼくしん)
膀
61
足外側、崑崙の下方、踵骨外側、赤白肉際。
取穴部位:崑崙穴の直下、踵骨外側面の陥凹部
筋肉:下伸筋支帯
知覚神経:外側踵骨枝(腓腹神経の枝)
血管:腓骨動脈
主 治:踵部の疼痛、下肢の萎縮による無力感
意 味:僕は、僕(しもべ)、付き従うの意、参は、道程の意。
歩廊(ほろう)
腎
22
前胸部、第5肋間、前正中線の外方2寸。
取穴部位:中庭穴の外2寸、第5肋間
筋肉:大胸筋、外肋間筋、内肋間筋
運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈
主 治:肋間神経痛、胸膜炎、気管支炎
意 味:歩は、歩むの意味です。廊は、廂、堂の下の東西に立てた部屋の意。
本神(ほんしん)
胆
13
頭部、前髪際の後方5分、正中線の外方3寸。
取穴部位:神庭穴と頭維穴を結ぶ線上で、頭維穴の内方1寸5分、神庭穴の外方3寸
筋肉:前頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:眼窩上神経
血管:眼窩上動脈
主 治:癲癇、頸の強ばり
意 味: 足の少陽と陽陰の会う所の意。
命門(めいもん)
督
4
腰部、後正中線上、第2腰椎幹突起下方の陥凹部。
取穴部位:第2・第3腰椎棘突起間、左右の第12肋骨の先端を結んだ線と正中線の交わるところ、伏臥位で取穴、腎兪穴、志室穴と同じ高さ
筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯、棘間筋
運動神経:脊髄神経後枝
知覚神経:腰神経後枝
血管:腰動脈背枝
主 治:腰痛、遺尿、遺精、白帯、子宮内膜炎、頭痛、耳鳴り
意 味:命の門ともいい、先天の元気が宿る所の意。
別名:腎間の気、先天の元気の座
目窓(もくそう)
胆
16
頭部、前髪際から入ること1寸5分、瞳孔の直上。
取穴部位:頭臨泣穴の後1寸
筋肉:帽状腱膜
知覚神経:眼窩上神経
血管:眼窩上動脈
主 治:眼科疾患、顔面浮腫
意 味:目は、目、窓は、窓の意。目の疾患に効果があるの意。
湧泉(ゆうせん)
腎
1
足底、足指屈曲時、足底の最陥凹部。
取穴部位:足底中央の前方陥中で、足指を屈すると最も陥凹する部
要穴:井木穴
筋肉:足底腱膜、短趾屈筋
運動神経:内側足底神経
知覚神経:内側足底神経
血管:足底動脈弓の枝
主 治:頭頂痛、小児のひきつけ、日(熱)射病、脳出血、ヒステリー
意 味:湧は、水が湧き上がるの意、泉は、水が湧き出る場所。
幽門(ゆうもん)
腎
21
上腹部、臍中央の上方6寸、前正中線の外方5分。
取穴部位:巨闕穴の外5分、肓兪穴の上6寸、神闕穴の高さより上6寸で正中線から外方5分
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈
主 治:胸痛、嘔吐、下痢
意 味:幽は、隠れる、潜むの意、門は、邪気の出入りする門の意。
兪府(ゆふ)
腎
27
前胸部、鎖骨下締、前正中線の外方2寸。
取穴部位:璇璣穴の外2寸、鎖骨の下際
筋肉:大胸筋、鎖骨下筋
運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、鎖骨下筋神経
知覚神経:鎖骨上神経、肋間神経前皮枝
血管:胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈
主 治:咳喘、嘔吐、胸痛
意 味:兪は、邪気の注ぐ所、府は、物の集まる所の意。
陽渓(ようけい)
大
5
手関節後外側、手関節背側横紋橈側、橈骨茎状突起の遠位、タバコ窩(橈骨小窩)の陥凹部。
取穴部位:手関節背面橈側にあり、母指伸展してできる長・短母指伸筋腱の間の陥凹部
要穴:経火穴
筋肉:長母指伸筋腱、短母指伸筋腱
運動神経:橈骨神経
知覚神経:橈骨神経浅枝
血管:橈骨動脈
主 治:頭痛、眼痛、聾、耳鳴、歯痛、手腕痛、小児の消化不良
意 味:陽は、商陽の陽と同じ意味です。手の甲にあることも示しています。 谿は、けわしい山に囲まれた渓谷の意。
陽綱(ようこう)
膀
48
上背部、第10胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
取穴部位:第10・第11胸椎棘突起間の外3寸
筋肉:広背筋
運動神経:胸背神経
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈
主 治:下痢、腹鳴、腹痛、黄疸
意 味:陽は、陽分の意、綱は、大きな綱の意。ゆえに太陽経における重要なツボの意。
陽交(ようこう)
胆
35
下腿外側、腓骨の後方、外果尖の上方7寸。
取穴部位:外果から陽陵泉穴に向かい上7寸
筋肉:長腓骨筋
運動神経:浅腓骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
血管:前脛骨動脈
主 治:下腿外側痛、坐骨神経痛、喘息
意 味:下腿外側の陽分にあり、交は陽維脈と交合する場所の意。
陽谷(ようこく)
小
5
手関節後内側、三角骨と尺骨茎状突起の間の陥凹部。
取穴部位:手関節後面にあり、尺骨茎状突起の前下際の陥凹部
要穴:経火穴
筋肉:伸筋支帯、尺側手根伸筋腱
運動神経:橈骨神経
知覚神経:尺骨神経浅枝
血管:背側手根枝(尺骨動脈)
主 治:前腕外側痛、頸顎腫痛、手腕痛、精神科疾患、発熱疾患、聾、耳鳴
意 味:陽は、太陽経の意、谷は、谷間の意。
膺窓(ようそう)
胃
16
前胸部、第3肋間、前正中線の外方4寸。
取穴部位:第3肋間で正中線から外方4寸、乳頭線上
筋肉:大胸筋、小胸筋
運動神経:胸筋神経
知覚神経:肋間神経前皮枝および肋間神経外側皮枝
血管:胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈
主 治:咳嗽、喘息、脇痛、腹鳴、下痢、乳腺炎
意 味:膺は、前胸部の意。窓は窓の意。すなわち、胸の窓の意。
陽池(ようち)
三
4
手関節後面、総指伸筋腱の尺側陥凹部、手関節背側横紋上。
取穴部位:手関節後面横紋のほぼ中央にあり、総指伸筋腱と小指伸筋腱の間、手関節後面横紋中で、橈骨端と尺骨茎状突起間で、手根骨との間の陥凹部にある。
要穴:原穴
筋肉:伸筋支帯、総指伸筋腱、小指伸筋腱
運動神経:橈骨神経
知覚神経:後前腕皮神経
血管:背側手根動脈網、後骨間動脈
主 治:手腕痛、肩腕痛
意 味:陽の池で、少陽三焦経の滞る所の意。
陽白(ようはく)
胆
14
頭部、眉の上方1寸、瞳孔の直上。
取穴部位:眉弓中央の上1寸
筋肉:前頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:眼窩上神経
血管:眼窩上動脈
主 治:前顔頭痛、眼科疾患、顔
意 味: 陽は、少陽の意。白は、四白の白と同様、眼輪筋腱部を指す。
陽輔(ようほ)
胆
38
下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方4寸。
取穴部位:外果の上4寸の部より前3分
要穴:経火穴
筋肉:短腓骨筋
運動神経:浅腓骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経
血管:前脛骨動脈
意 味:膝の横紋の外廉の傍らにある骨を輔骨という。輔骨の外側にあるツボなので陽輔という。
腰兪(ようゆ)
督
2
仙骨部、後正中線上、仙骨裂孔。
取穴部位:仙骨裂孔の中央陥凹部、伏臥位で取穴
筋肉:浅後仙尾靭帯
知覚神経:仙骨神経後枝
血管:下殿動脈
主 治:腰仙部疼痛、月経不順、痔疾、脱肛、下肢麻痺
意 味:腰は、腰の意。兪は邪気の注ぐ所の意。従って腰に注ぐ、兪穴の意。
別名:髄空、髄孔、髄兪
陽陵泉(ようりょうせん)
胆
34
下腿外側、腓骨頭前下方の陥凹部。
取穴部位:膝をたてて腓骨頭の前下際
要穴:合土穴、筋会、足の太陽膀胱経の下合穴
筋肉:長腓骨筋
運動神経:浅腓骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
血管:外側下膝動脈、後脛骨動脈の腓骨回旋枝
主 治:膝関節痛、坐骨神経痛、片麻痺、胸脇痛、胆嚢炎
意 味:陽は、少陽の陽で、外側の意。陵は、高まり、丘の意。泉は、湧き出る泉の意。
養老(ようろう)
小
6
前腕後内側、尺骨頭橈側の陥凹部、手関節背側横紋の上方1寸。
取穴部位:陽谷穴の上1寸、尺骨茎状突起の隆起中央の割れ目、手掌を胸にあて尺側頭の橈側縁の陥凹部、尺骨茎状突起と尺側手根伸筋の間
要穴:郄穴
筋肉:尺側手根伸筋腱
運動神経:橈骨神経
知覚神経:尺骨神経浅枝
血管:背側手根枝(尺骨動脈)
主 治:上肢関節痛、肩背痛、後頭部痛、ねちがい、片麻痺
意 味:養は、
養
なう意、老は、老い、衰えの意。
絡却(らっきゃく)
膀
8
頭部、前髪際の後方5寸5分、後正中線の外方1寸5分。
取穴部位:絡却穴の後1寸5分、脳戸穴の外1寸3分
禁鍼穴
筋肉:後頭筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:大後頭神経
血管:後頭動脈
主 治:鼻炎、鼻閉、鼻出血、頭頂痛、慢性気管支炎
意 味:絡は、経絡の意、却は、返るの意。
梁丘(りょうきゅう)
胃
34
大腿前外側、外側広筋と大腿直筋腱外縁の間、膝蓋骨底の上方2寸。
取穴部位:大腿部の前外側、膝蓋骨外上角から髀関穴に向かい上2寸
要穴:郄穴
筋肉:外側広筋
運動神経:大腿神経
知覚神経:外側大腿皮神経、大腿神経前皮枝
血管:外側大腿回旋動脈、外側上膝動脈
主 治:胃痛、下痢、乳腺炎、膝関節痛
意 味:梁は、はり、家屋の家蓋を支えるの意。丘は、丘、高まりの意。
梁門(りょうもん)
胃
21
上腹部、臍中央の上方4寸、前正中線の外方2寸。
取穴部位:天枢穴の上4寸、中脘穴の外2寸、神闕穴の高さより上4寸で正中線から外方2寸
筋肉:腹直筋
運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:肋間動脈、上腹壁動脈
主 治:潰瘍一般、急・慢性胃炎、胃神経症
意 味:梁は、はり、家屋の家蓋を支える重要な意。門は、病邪の出入りする所の意。病症反応の現れるツボの意。
霊墟(れいきょ)
腎
24
前胸部、第3肋間、前正中線の外方2寸。
取穴部位:玉堂穴の外2寸、第3肋間
筋肉:大胸筋、外肋間筋、内肋間筋
運動神経:外側胸筋神経、内側胸筋神経、肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
血管:胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈
主 治:胸肋痛、咳喘、嘔吐、乳腺炎
意 味:霊は、心の蔵する精気の意、墟は、丘の意。
蠡溝(れいこう)
肝
5
下腿前内側、脛骨内側面の中央、内果尖の上方5寸。
取穴部位:内果の上5寸、脛骨内側面上の陥凹部
要穴:絡穴
知覚神経:伏在神経
血管:前脛骨動脈の枝
主 治:疝痛、排尿困難、月経不順、下腿倦怠感
意 味:蠡は、蝕むの意。溝は、溝の意。
別名:分儀
厲兌(れいだ)
胃
45
足の第2指、末節骨外側、爪甲角の近位外方1分、爪甲外側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点。
取穴部位:足の第2指外側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分
要穴:井金穴
知覚神経:浅腓骨神経
血管:第二背側中足動脈の枝
主 治:顔面神経麻痺、鼻出血、歯痛、扁桃炎、肝炎、消化不良、ノイローゼ
意 味:厲は、進む、励ます、兌は、変わるの意。
霊台(れいだい)
督
10
上背部、後正中線上、第6胸椎幹突起下方の陥凹部。
取穴部位:第6・第7胸椎棘突起間、座位で前屈させて取穴、督兪穴、譩譆穴と同じ高さ
筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯
知覚神経:胸神経後枝
血管:肋間動脈背枝
主 治:喘息、気管支炎、腰背痛、胃痛
意 味:霊は、心の意。神霊の宿る場所。心の台に当たるの意。
心や霊という名前のツボは、心の臓の治療に用いられる。精神的失調に使用する。
霊道(れいどう)
心
4
前腕前内側、尺側手横面筋腫の僥側線、手関節掌側横紋の上方1寸5分。
取穴部位:前腕前尺側にあり、神門穴の上1寸5分、尺側手根屈筋腱の橈側、霊道穴から神門穴まで尺骨神経幹が走り、尺骨動脈が通る。
要穴:経金穴
筋肉:尺側手根屈筋腱
運動神経:尺骨神経
知覚神経:内側上腕皮神経
血管:尺骨動脈
主 治:心部痛、尺骨神経痛、関節痛、ヒステリー
意 味:霊は、心霊の宿る場所で心臓を指す。道は、通じるの意。すなわち心臓に通じるの意。
列欠(れっけつ)
肺
7
前腕僥側、長母指外転筋腱と短母指仲筋腱の間、手関節掌側横紋の上方1寸5分。
取穴部位:前腕前橈側にあり、太淵穴から尺沢穴に向かい上1寸5分で、橈骨動脈拍動部のやや橈側
要穴:絡穴、四総穴
筋肉:腕橈骨筋腱
運動神経:橈骨神経
知覚神経:外側前腕皮神経
血管:橈骨動脈
主 治:頭痛、頸項の強ばり痛み、咳嗽、顔面神経麻痺
意 味:列は、わかつ・わかる(分解)・つらなる・ならぶ等の意。缺は、かく・やぶる・不足するなどの意、転じて一部分を失い少なくなる、足らないの意味になります。このツボは、肺経の絡穴で、この本経の経気このツボより別れて、一部は絡となって陽明大腸経に行くのでに一部失って少なくなる事を意味しています。
廉泉(れんせん)
任
23
前頚部、前正中線上、喉頭隆起上方、舌骨の上方陥凹部。
取穴部位:喉頭隆起上際で舌骨との間
知覚神経:頚横神経
血管:上甲状腺動脈
主 治:気管支炎、咽喉炎、舌炎、喘息
意 味:廉は、角、側辺などの意。泉は湧くの意。
別名:舌本または本池
労宮(ろうきゅう)
心包
8
手掌、第2・第3中手骨間、中手指節関節の近位陥凹部。
取穴部位:手掌部にあり、第3指と第4指を屈しその指尖の当たるところの中間、手掌で第3・第4中手骨間
要穴:滎火穴
筋肉:浅指屈筋腱、虫様筋
運動神経:正中神経、尺骨神経
知覚神経:正中神経浅枝
血管:総掌側指動脈
主 治:脇痛、卒中に伴う意識混迷、(日)熱射病、小児のひきつけ、精神病一般
意 味:労は、労働の意。宮は、宮の意。ゆえに過労の症状が現れる大切なツボの意。
漏谷(ろうこく)
脾
7
下腿内側(脛側)、脛骨内縁の後際、内果尖の上方6寸。
取穴部位:内果の上6寸、脛骨内側縁の骨際
禁灸穴
筋肉:後脛骨筋、長趾屈筋
運動神経:脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:後脛骨動脈
主 治:腹部膨満感、腹鳴、下肢の冷え、麻痺
意 味:漏は、漏れるより転化して穴隙の意。谷は、水が川に注ぐを谿という、ゆえに谿に注ぐ谷の意。
顱息(ろそく)
三
19
頭部、翳風と角孫を結ぶ曲線上で、翳風から3分の2。
取穴部位:角孫穴と瘈脈穴の中間、陥凹部、角孫穴から瘈脈穴に向かい下1/3
禁鍼穴
知覚神経:大耳介神経
血管:後耳介動脈
主 治:耳鳴り、嘔吐、中耳炎
意 味:顱は頭の骨、頭の意、息は、呼吸、息、憩う、休むの意、ゆえに頭痛を止めるツボの意。
和髎(わりょう)
三
22
頭部、もみあげの後方、耳介の付け根の前方、浅側頭動脈の後方。
取穴部位:頬骨弓後端の上際で、浅側頭動脈拍動部
筋肉:前耳介筋
運動神経:顔面神経
知覚神経:耳介側頭神経
血管:浅側頭動脈
主 治:耳鳴り、頭痛、顔面神経麻痺、
意 味:和は、和らぐ、穏やかの意、
髎
は隅の意。
腕骨(わんこつ)
小
4
手関節後内側、第5中手骨底部と三角骨の間の陥凹部、赤白肉際。
取穴部位:手背尺側にあり、第5中手骨底と三角骨の間の陥凹部
要穴:原穴
筋肉:小指外転筋
運動神経:尺骨神経
知覚神経:尺骨神経浅枝
血管:背側手根枝(尺骨動脈)の枝
主 治:腕・肘および指の関節炎、頭痛、耳鳴、嘔吐、胆嚢炎
意 味:腕前、起骨を腕骨という意。
覚えたいツボ60
手太陰肺経
1.中 府
2.尺 沢
3.列 欠
4.太 淵
5.少 商
手陽明大腸経
1.合 谷
2.曲 池
3.肩 髃
4.迎 香
足陽明胃経
1.承 泣
2.頰 車
3.下 関
4.梁 門
5.天 枢
6.帰 来
7.足三里
8.上巨虚
9.豊 隆
10.解 谿
11.内 庭
足太陰脾経
1.太 白
2.公 孫
3.三陰交
4.陰陵泉
5.血 海
手少陰心経
1.通 里
2.神 門
手太陽小腸経
1.少 沢
2.後 谿
足太陽膀胱経
1.睛 明
2.攅 竹
3.大 杼
4.風 門
5.肺 兪
6.心 兪
7.膈 兪
8.肝 兪
9.脾 兪
10.胃 兪
11.腎 兪
12.大腸兪
13.次 髎
14.委 巾
15.承 山
16.崑 崙
足少陰腎経
1.湧 泉
2.太 谿
3.復
手厥陰心包経
1.曲 沢
2.間 使
3.内 関
4.大 陵
手少陽三焦経
1.中 渚
2.外 関
3.支 溝
4.翳 風
足少陽胆経
1.聴 会
2.風 池
3.環 跳
4.風 市
5.陽陵泉
6.懸 鐘
7.丘 墟
足厥陰肝経
1.行 間
2.太 衝
3.章 門
4.期 門
任 脈
1.巾 極
2.関 元
3.気 海
4.神 闕
5.下 脘
6.中 脘
7.上 脘
8.膻 中
9.天 突
10.廉 泉
督 脈
1.長 強
2.命 門
3.大 椎
4.瘂 門
5.百 会
6.人 中
出典:ウィキペディア、参考文献:経穴マップほか
※主治と意味について
出典不明:約20年ほど前になると思いますがネットに出ていたものをノートに写し一部それを転載しておりますので、著作権上問題があればお教え下さい。
削除訂正いたします。その頃の学習にとても役に立ちました。今でも大変に感謝致しております。