学習ノート

小柳手技療法の学習 整体の基本について

 
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10.手の少陽三焦経
   

  10.手の少陽三焦経 (TE) (23穴)

  ❶ 三焦経は、心包経の支脈の終点にあたる第4指尺側端の
関衝に起り、ここから上り手関節の
  背面第4,5中手骨間を上行し、前腕、上腕の背面から、肩に上り
天膠にきて、秉風、肩井
  経て
欠盆に入る。これより前面に下って膻中において心包を絡鐃し、胃の上口にて上焦に属会し、
  
中脘で中焦に属会し、臍下1寸、陰交において下焦に属会する。
 
  ❷支脈は、
膻中より別れて上り、欠盆に出て、頸の根もとをはさみ項(うなじ)に上り、後面に
  廻って督脈の
大椎で左右交わり、再び左右に分れて、耳のうしろを循って上に出て、側頭部にきて、
  額の
陽白、内眼角の晴明、頬骨下縁の小腸経の顴髎(かんりょう)に終る。

  そのまた支脈は、耳後の
翳風(えいふう)から別れて耳中に入り耳前の諸穴を経て小腸経、三焦経に
  交わり、
瞳子髎、糸竹空に終る。
  
瞳子髎は胆経の起始部にあたる。 


 

 手の少陽三焦経の流注図
手の少陽三焦経の経絡図

                手の少陽三焦経の流注地図



    クエスチョンマーク どの臓器と関わっていますか?
    アンサーマーク心臓。胃

  心臓  胃
  治療:熱性病、顔面の病(耳、目、のど、歯)、耳鳴り、めまい、頭痛



  ●臓器時計 高期:午後9時~11時 低期:午後11時~午前1時  
   ※高、低期間:肺が懸命に働く期間、ゆっくり休む期間
 




10.手の少陽三焦経
番号  経穴名   位置
1  関衝(かんしょう)   薬指、末節骨尺側、爪甲角から近位内方1分、爪甲尺側縁の垂直線と爪甲基底部の水平線との交点。
2  液門(えきもん)  手背、薬指と小指の間、みずかきの近位陥凹部、赤白肉際。
3  中渚(ちゅうしょ)  手背、第4、第5中手骨間、第4中手指節関節近位の陥凹部。
4  陽池(ようち)  手関節後面、総指伸筋腱の尺側陥凹部、手関節背側横紋上。
5  外関(がいかん)  前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方2寸。
6  支溝(しこう)  前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方3寸。
7  会宗(えそう)  前腕後面、尺骨の橈側縁、手関節背側横紋の上方3寸。
8  三陽絡(さんようらく)  前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方4寸。
9  四瀆(しとく)  前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、肘頭の下方5寸。
10  天井(てんせい)  肘後面、肘頭の上方1寸、陥凹部。
11  清冷淵(せいれいえん)  上腕後面、肘頭と肩峰角を結ぶ線上、肘頭の上方2寸。
12  消濼(しょうれき)  上腕後面、肘頭と肩蜂角を結ぶ線上、肘頭の上方5寸。
13  臑会(じゅえ)  上腕後面、三角筋の後下縁、肩峰角の下方3寸。
14  肩髎(けんりょう)  肩周囲部、肩峰角と上腕骨大結節の間の陥凹部。
15  天髎(てんりょう)  肩甲部、肩甲骨上角の上方陥凹部。
16  天牖(てんゆう)  前頚部、下顎角と同じ高さ、胸鎖乳突筋後方の陥凹部。
17  翳風(えいふう)  前頚部、耳垂後方、乳様突起下端前方の陥凹部。
18  瘈脈(けいみゃく)  頭部、乳様突起の中央、翳風と角孫を結ぶ曲線上、翳風から3分
19  顱息(ろそく)  頭部、翳風と角孫を結ぶ曲線上で、翳風から3分の2。
 20  角孫(かくそん)  頭部、耳尖のあたるところ。
 21  耳門(じもん)  顔面部、耳珠上の切痕と下顎骨の関節突起の間、陥凹部。
 22  和髎(わりょう)  頭部、もみあげの後方、耳介の付け根の前方、浅側頭動脈の後方。
23   糸竹空(しちくくう)  頭部、眉毛外端の陥凹部。





 迷う者は、自分を信じていない。
 今に焦点を当てよ。





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