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5.手の少陰心経 (HT)(9穴)
❶心臓から起こり、横隔膜を貫き、小腸を纏う(まとう)。
❷ 一方は上行し、目頭へ行く。
❸ もう一方の別枝は腋窩に出て、上肢(腕)尺側を下って小指撓側の際の少衝へと行き、手の太陽小腸経
と交わる。
どの臓器と関わっていますか?
肺、心臓、小腸
心経は目と関わりがあることを覚えて置いて下さい。
人はドキドキすると、うろたえて目にも如実に表れますね。
●治療:心臓病、胃腸病、神経性胃炎、のど、呼吸器、精神性疾患、尺骨神経痛
●臓器時計 高期:午前11時~午後1時 低期:午後1時~3時
※高、低期間:肺が懸命に働く期間、ゆっくり休む期間
手の少陰心経 |
番号 |
経穴名 |
位置 |
1 |
極泉(きょくせん) |
腋窩、腋窩の中央、腋窩動脈拍動部。 |
2 |
青霊(せいれい) |
上腕内側面、上腕二頭筋の内側線、肘窩横紋の上方3寸。 |
3 |
少海(しょうかい) |
肘前内側、上腕骨内側上穎の前線、肘窩横紋と同じ高さ。 |
4 |
霊道(れいどう) |
前腕前内側、尺側手横面筋腫の僥側線、手関節掌側横紋の上方1寸5分。 |
5 |
通里(つうり) |
前腕前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸。 |
6 |
陰郄(いんげき) |
前腕前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方5分。 |
7 |
神門(しんもん) |
手関節前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋上。 |
8 |
少府(しょうふ) |
手掌、第5中手指節関節の近位端と同じ高さ、第4・第5中手骨の間。 |
9 |
少衝(しょうしょう) |
小指、末節骨橈側、爪甲部の近位外方1分、爪甲橈側縁の垂線と爪甲基底部
の水平線との交点。 |
5.手の小陰心経(HT)(9穴)/6.手の太陽小腸経(SI)(19穴)
心経・小腸(転換・統制作用) 心ー推動、血の赤化作用、精神をコントロールする 小腸ー胃からの受盛・化物、清濁の泌別
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心
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走行
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❶心臓から起こり、横隔膜を貫き、小腸を纏う(まとう)。
❷ 一方は上行し、目頭へ行く。
❸ もう一方の別枝は腋窩に出て、上肢(腕)尺側を下って小指撓側の際の少衝へと行き、手の太陽小腸経と交わる。
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機能
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本能的な統制機能であるこころを意味し,外界の刺激を五感で受けて内界の適応作用に転換する働きをし,また体内気血の配分をして全身の活力を統制しています。そのような精神の状態は,もっとも心臓作用に自覚されやすいので 昔はこころが胸にあると考えたのです。
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症状
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疲れやショックによる神経緊張,心配ごと,胸のつかえがあり,舌がもつれてどもったり,のみこむときに何かあたったり,つかえるょうな感じで,よく咳ばらいをするようになります。このためガンになったのではと,ノイローゼになる人がよくあります。また心臓が常に気にかったり,のぼせて顔がほてるとか,手が汗ばむ,またせわしい生活をする人に出ます。
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精神面
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虚:精神的な疲れ、ショック、神経緊張、ストレスなどでノイローゼ、神経症ぎみみ、心配による食欲不振、気ぜわしく落着きがない。もの忘れしやすい。不安があり心労ぎみ、気が小さい。 実:緊張が長くつづいて、胸がつき上げられる感じ、あせり、気ぜわしい、落着いていられぬ、がまん強くおさえている。緊張がつよい。無理をして疲れがとれぬない。舌がつれ、どもる。みぞおちがつかえる。のどかやたらにかわく。よく笑う。熱っぽい、のどのガンノイローゼ
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小腸
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走行
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❶小腸経は小指尺側、少沢に起こり、前腕、上腕の尺側を上行して肩甲骨を経て缺盆より胸中に入り、心臓をまとい、下って胃、小腸に達する。
❷その別枝は上行し、頚を経て上顎から耳へ入る。
❸上顎からの別枝は目頭の晴明へ入り、足の太陽膀胱経に合す。
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機能
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古くからこころの激しい動きを,「腹が立つ」とか「断腸の思い」といった下腹部の反応をみたり,ショックのときにはここに多量の血液が停滞することを,新しい腸管造血説に待つまでもなく表現して,心との相互関係ととらえていました。食物を血肉とする転換作用,血液循環の統制,また女性の月のめぐりや古血(廃血)の成因などに関係していヽます。
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症状
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腹でこらえてがまんしたり怒りをこらえ,ショックを受けて肩がつまり首が堅くなり,疲れやすく,腹痛や足腰のつれをおこしやすく,便通がすっきりせず,手足が冷たく,卵巣の働きが悪いために,月経痛・不順・偏頭痛などの症状があり,下歯痛,ギックリ腰,老後の無理からきたノイローゼ・原因不明の発熱,自家中毒,耳なり,難聴,目の充血などになります。
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精神面
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虚:気を使うことが多い。がまん強く、思いをおさえる。根をつめて一事に集中する。思いわずらうことが多い。負けん気が強い、内向的で考えこむ性質。ギクシヤクした動きをする。深い悲しみをおさえている。精神的なショックをうけた。少しのことも気になる。
実:我慢強くやりぬかぬと気がすまぬ。腹にしまってひとりで受けている。せっかちで働き好き、ぎしぎしやり通してしまう。気をつかい、ショックが腹にこたえる。気ぜわしく、ゆっくり食事ができない。眼に落着きがない、のぼせて頭がガンガンする。
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●心経:反応部位 背中: 胸椎4~6の周辺 腹部:心窩部
○小腸経:反応部位 背中: 腰椎1,2と左右浮肋骨の先端までの腰のくびれ部分。
腹部: 膝から左右そけい部までの腸骨動脈に沿った8の字の部位。
心ー推動:肝の蓄えられた血を全身に行き渡らせるポンプの働き、血の赤化(心の色)作用
精神をコントロールする
小腸ー胃からの受盛・化物:胃から送られて来た粥状の食べ物を受け取り、消化させる。
清濁の泌別:必要なもの、水穀の精微を脾の作用で体内に取り込み、不要なものを糟粕を大腸に送る
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