十四経発揮

十四経発揮

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  2.手の陽明大腸経 (LI)(20穴)
  ❶ 肺経の列欠から流れて、第2指の撓側、爪甲根部の
商陽から手の陽明大腸経は始まる。
  拇指と第2指の間、
合谷から前腕の曲池より、上腕撓側を上行し、臂臑から、三焦経の臑会へ、肩髃巨骨へ、
  
巨骨から大椎へ行き、戻って缺盆へ、胃経を通り、肺をまとい、天枢で大腸へ至る。
  ❷ その別枝は
缺盆より首を通り、下歯槽中に入って、上唇を回り反対側の小鼻の脇、迎香へと行く。
  
迎香から足の陽明胃経と繋がる。
  ❸ 別絡は
偏歴から出て肺経に連絡する。
  
          手の陽明大腸経の経絡図

               手の陽明大腸経の経絡流注地図
  
  アンサーマーク どの臓器と関わっていますか?
  クエスチョンマーク 肺、大腸、胃
 肺   大腸  胃
 肺経とパートナーである大腸経ですが、関わっている臓器も同じように、肺、大腸、胃です。
 それとは別に、鼻、歯も忘れてはなりません。
 化膿性疾患に効果があります。
 誰かが傍にいる時には歯の痛みも合谷と手の三里を同時に押すことで和らげることもできます。
         歯の痛みと三里と合谷のツボのイラスト

 一人の時には、合谷のツボの骨の際をやや強めに少し長く、3分位押して下さい、痛みが和らぐはずです。


  歯の痛みと合谷のイラスト
   

  ● 臓器時計 高期:午前5時~7時 低期:午前7時~9時
  ※高、低期間:肺が懸命に働く期間、ゆっくり休む期間 



2.手の陽明大腸経
商陽(しょうよう) 示指、末節骨橈側、爪甲角の近位外方1分、爪甲橈側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点
二間(じかん)  示指、第2中手指節関節橈側の遠位陥凹部、赤白肉際。
三間(さんかん)  手背、第2中手指節関節橈側の近位陥凹部。
合谷(ごうこく)  手背、第2中手骨中点の橈側。
陽渓(ようけい)  手関節後外側、手関節背側横紋橈側、橈骨茎状突起の遠位、タバコ窩(橈骨小窩)の陥凹部。
偏歴(へんれき)  前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、手関節背側横紋の上方3寸
温溜(おんる)  前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、手関節背側横紋の上方5寸。
下廉(げれん)  前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、肘窩横紋の下方4寸。
上廉(じょうれん)  前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、肘窩横紋の下方3寸。
10 手三里(てさんり)  前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、肘窩横紋の下方2寸。
11 曲池(きょくち)  肘外側、尺沢と上腕骨外側上顆を結ぶ線上の中点。
12 肘髎(ちゅうりょう)  肘後外側、上腕骨外側上顆の上線、外側顆上稜の前縁。
13 手五里(てごり)  上腕外側、曲他と肩髃を結ぶ線上、肘高横紋の上方3寸。
14 臂臑(ひじゅ)  上腕外側、三角筋前縁、曲池の上方7寸。
15 肩髃(けんぐう)  肩周囲部、肩峰外縁の前端と上腕骨太結節の間の陥凹部。
16 巨骨(ここつ)  肩周囲部、鎖骨の肩峰端と肩甲棘の間の陥凹部。
17 天鼎(てんてい)  前頚部、輪状軟骨と同じ高さ、胸鎖乳突筋の後総。
18 扶突(ふとつ)  前頚部、輪状軟骨上縁と同じ高さ、胸鎖乳突筋の前縁と後縁の間。
19 禾髎(かりょう)  顔面部、人中溝中点と同じ高さ、鼻孔外縁の下方。
20 迎香(げいこう)  顔面部、鼻唇溝中、鼻翼外縁の中点と同じ高さ。  


 
メモ

  歯にも、反射区があるようです。経絡的には手の第二指は大腸経です。
  細く削げているような場合は歯が弱いのです。
  手は器質の強弱を表します。足心道(柴田先生)の講習会のテキストを参考に記載しています。
  東京都板橋区前野町5-12-1 足心道本部
 tel:03-3960-4690
     歯の経絡の説明図   手の経絡の説明図

野口整体
大腸経は上肢操法でよく使われる経絡です。
ただ押圧するだけでは効果は期待できません。気を集注して、愉気や霊気をするということです。
一般向けに売られているツボの本ではその場所を覚えるだけになります。正しくはそのツボの位置も
正しいとは決して言えません。
その時々で、人によりわずかですが変化しますから、手の感覚が非常に大切になります。
合掌行気をして感覚を研ぎ澄ますことです。

上肢操法と経絡のイラスト


 

調律点

場所と役割

1.肩口、腕の付け根(雲門⇔肩貞)操法:眠りの急所

2.脇の下、腋窩 硬直側を挟み下へ引く 操法:四十肩

3.肩峰突起の下の凹み(臂臑)操法:肩こり、眼の疲れ、食べ過ぎ、乳腺異常、腕の疲れ、頭痛、上腕神経痛,虫歯痛、肩甲骨の調整等の時に用いる。

上肢第七(三か所)は、頭と手のつながりの状態を確認する所。

三角筋の下に指を入れて押さえる。

上腕の真ん中:曲池より上へ3寸

体表の化膿活点(丹毒活点)操法:硬結に愉気。

外傷、虫さされ等による血液の異常に用いる。

化膿する傾向を急転させる急処でもある。

操法:硬結に触れた方の拇指は力を入れないで片方の手で引く。

肘の曲り角、内側の筋肉の所(小海)肘をぶつけると手が痺れる所。

中毒的体質改善、潰瘍、炎症(・・炎など)の時に用いる。体内の化膿活点。

化膿系統の中心点である。小児の眼球充血,鼻下潮紅の克復にも特効がある。

操法:手首を同側の手で軽く引き第34指で触れ、軽くはじく。

手の三里:曲池より下へ2寸 

力が腰へ移る事により脊椎が矯正される。 内臓の調整、上半身の疼痛、脊椎2,3側の調整消化器の急所・歯痛の時などに用いる。

眼病,腫瘍,血圧亢進,半身不髄,蓄膿症,肥厚性鼻炎に有効。

手の関節(陽池)腕、上肢、骨盤の調整。

拇指・第三指・第五指の3ヶ所のうち異常のある所。

生殖器の異常:子宮後屈、子宮の位置異常に効果がある。

手指を動かす力のポイントであるから整圧の急処。

操法:引きに注意、抑える手より支える方に意識する

拇指と示指の間(合谷)感情、顔面の皮膚の状態を表わす

拇指に近い方-頭の血行

第二指に近い方-腸(便秘の急所)

操法:肘の角度に注意、手の三里を抑えつつ整圧。

皮膚の厚くなっている所に愉気。

手掌の真ん中のくぼみ(労宮:鎮心)硬い側を整圧する。

左:生理的-心悸亢進、不整脈など心臓が悪い時などに用いる。

右:心理的-焦り、不安、不満を解消する。

全身疲労や手指の延びない場合に特効がある。

精神を鎮める、頚椎矯正。  

操法:手を挙げる-息を吸う、下げる-息を吐く、呼吸を利用する。

 



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