HOME > 学習ノート> >お腹のみかた、触れ方② 腹診は先人たちのご苦労されて残されたものから、多くを学ぶことができます。 たにぐち書店の難経からお腹の経絡図をお借りして載せています。 ツボも細かく書かれていますが、お腹にはすべての経絡が関わっています。 肺経は経絡図を見ますと、表面上では胸部の一部と腕だけだと思われますが、決してそうではなく腹部の中に 入って働いていることが右の図をご覧頂くとお判り頂けるかと存じます。 また、お腹のみかたも、鍼道秘訣集、夢分の描かれたものや増永静人先生の腹部スジ反応部位をご覧頂くと、 人により観方、感じ方が異なっていることが分かるかと思います。 ではどちらを信じて学べば良いのでしょうか。 どちらの方もこの道の大家でいらっしゃいますから迷うでしょう。 答えですが、まず、どちらも覚え、頭の片隅に入れておきますが、最終的には幾度も施術をしながら自分の感覚 を信じ、答えを出すことです。 鍼道秘訣集 夢分
増永静人 経絡図
お腹に触れる時には、心を澄ませて、患者と一体になり診ることが基本です。 相手と一体になるとはどういうことかと申しますと、気で患者を包むということです。 優しく気で包んでから、施術を行うと自然に変化してきます。 相手の身体が変わってきます。 気と気は互いが反応し合います。それを感じて下さい。 施術の際には必ず、しっかりグラウンディングをします。 邪気を受けないためです。
お腹は、子供、女性、男性、老人の男、女の5つに分けることができます。 至極当たり前の分類なのですが、それを手に覚えさせておかなければなりません。
健康な、元気なお腹を知ることで、不健康なお腹を感じることができます。 お年寄りのお腹は虚が自然なのですが、その中でも実であるか、そうでないかも感じて下さい。 実の実、実の虚、虚の実、虚の虚などがあります。 これらを鍼を使用せず、手でできるやり方に変えて記載しています。 覚え方は、実は黒くし、虚は白くします。 下の「実の虚」なら、実虚と覚えます。
この文章は横書きですので、分かりにくいかもしれませんが、縦の文章だと簡単に覚えられるでしょう。臍から上と下 実の虚(実虚)
実実
虚虚 上記同様、愉気をしますが、不安であれば手は出さないことです。
いかがでしょうか? 参考になったでしょうか。 次回の予定 へ進む へ戻る |
---|