HOME > 学習ノート > 整体の心② ■ 施術の心得 鉄則「良い施術、姿勢と呼吸と思いやり」 最初にくる言葉はもちろん「思いやり」で、その心が大切なことはいうまでもありません。 1.施術の姿勢 姿勢がくずれているとまず自分は苦しくなりますし、すべてが相手に伝わらないのです。 姿勢がくずれることで呼吸も乱れてきます。姿勢と呼吸は一体です。心も同じです。 自分が楽にできないような呼吸の時は間違った施術のしかたをしています。 ①ゆったりとした呼吸。 ②施術部位と自分の身体の正中線が一致しているかどうか確認すること。 2.触れ方 皮膚は大変にデリケートで、すぐに筋性防御が働き、相手は身体を硬くします。 触れる時は細く息を吐きながら触れます。 言葉をかけることでも構いません。例えば「○○さん失礼します」などです。 3.押圧のしかた まず、 1.四指で支えてから 2.指を置く、すぐに圧さない 3.静かに体重をかけながら押圧する 指の力で押すのではありません。手指はただ添えるだけです。 圧す時に息を吐き、戻す時に息を吸います。 脇をしめて腕を伸ばして圧す。 リズムを大切に、快いゆっくりとした圧し方を 常に心掛けて下さい。 心地よい音楽と同じようにゆっくりと、気持ちのいい持続圧を、一定のリズムで行うこと。 ゆるみも必ず取る癖をつけて下さい。 拇指と四指の間隔も注意しましょうです。 広すぎると指を痛めますから狭くしましょう。 4.決して指や手を痛めないこと 指や手を痛める施術は誤りです。 指を鍛えるとか、訓練しなければいけないとかは間違いです。 一番大切なことは指先で感じることです。 感覚を研ぎ澄ませ、全身で感じること。 5.動き、位置関係、フィット感 すべての動きは腰中心です。施術部位と臍(前正中線)は常に一直線になります。 ポジションは施術していて楽な所です。またフィット感も重要な要素です。 手の感覚を大事にして下さい。 フィット感が無いときは間違っています。 6.意識とグランディング 施術部位に常に意識を持つこと、大きく捉えてやる場合は全身をイメージして行うこと。 呼吸と姿勢そしてしっかりグランディングをすることは疲労を背負わない工夫です。 ◆身体の状態、虚実を見極める 施術を受ける方の身体の状態を見極める事が大切です。 それに従い押圧のしかたが変わります。必ず確認しながら行う事です。 虚実補瀉 少なければ補い、多ければ捨てる 虚 病弱の方や弱々しい方や年配者、子供にはより手の平を多く用いてゆっくり、優しく、静かに行う。 拇指を用いる場合も同じです。温める。(補) 実 体力がある方、元気な方には、普通の強さで行う。手の平でも良いがより拇指を多く用いて、リズミ カルに行う。 相手がやや強くても良いと言う場合は、静かに深く、やや長めに押圧すること。 決して強い力を与えないこと。 冷やす。(瀉) 次回は「施術とイメージ」です。 施術は頑張らないことがコツ |
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