HOME > 学習ノート > 整体の心 整体を学ぶ上で大切なことをお話させて頂きます。 身体の反応 施術を受ける際に患者さんの身体は無意識のうちにこれからされることを敏感にチャッチします。 これは人生のすべてのシーンでも言えることです。 わが子の可愛い姿を見て抱っこしてやるぞー、と思い抱きしめるのと、ボクシングのように相手を叩き のめすぞー、と考える事では大きな違いがあります。 その相手の身体は無意識のうちに、片方はリラックス(弛緩)し、片方は緊張します。 中国拳法の有段者が整体を学びに来られた時に聞いたことですが、顔面に打撃を与えようとして、 相手が殺気を放つと、一般の人でも避けることができると言っておりました。 それをお聞きした時に、そこには気が介在していることを感じます。 整体講座で初めての日に、人に触れることを教えます。 触れることは一見簡単そうですが、難しいのです。 最初に、患者さんを優しい気で包むことをします。 身体が反応すると言いましたが、正にその通りになるのです。 敏感な人でしたらそれを感じとります。 相手と一体になると言う事がこれを指します。 次に、身体の痛みと心の痛みが取れますようにと祈ります。 そして、施術させて頂くことに感謝をします。 後は、虚心坦懐、施術するだけです。 多くのプロは指圧や整体で、相手の身体が硬いと、つい力を入れなければと思い、力を出すわけですが、 その思いが伝わってしまうのです。当然身体は緊張しますから、余計硬く感じます。 更に力を加えるのですから、力と力がぶつかり合い、そこには争いが生じることになります。 ですから、力で強く押圧してはいけないと教えます。 意識を変えて、中まで浸透するような圧を優しく静かに、少し長めに加えます。 すると自然に身体が、心が開いてきます。 相手も自分も肩から力が抜けますから、リラックスした状態の中で施術ができます。 心が反映することが理解できれば、思いやる心が無ければ、この仕事をしてはならない事も分かるでしょう。 次は「施術の心得」です。 |
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