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 頚部 

問診頚部以外の痛みや頭痛の有無夜間痛、睡眠中の姿勢勤務上での姿勢、
   車の運転時の姿勢など日常のことを尋ねる。

   摩擦音は関節疾患を表す兆候である。
   咳に伴う痛み-力んだ時に痛みがある場合、疾患の可能性がある。


 観察
             理学療法評価法 検査1
            

  肩の位置  全体的姿勢の観察:肩の位置-肩は、前に突き出ていないか、
背筋は伸びているか、頚椎を支えている胸椎の彎曲の観察をする。
 側方傾斜  正中線に対する頭の位置の確認。

頚椎の傾き、インピンジメントによる神経性の疼痛の疑い
(右後頭下の緊張)足と反対側に頭が傾く。

※インピンジメント症候群とは、肩関節の内側の慢性的な障害や
外傷による痛みや症状のこと。ぶつかるの意味。

 側方へのずれ  下部頚椎の拘縮

ずれている側の頚部側面に拘縮の可能性がある。

 頭部の前傾  後頭下の拘縮

頭部の前傾や顎の位置?

顎は後傾か前傾か?

顎の位置は頭部と頚部の位置に大きく関わる。

 自動的屈曲の観察  ● 首を前に曲げてもらう。
痛みがあるかどうか尋ねる。

● 次はできるだけ曲げてもらう。

さらに前屈してもらい顎の下に指を入れて客観的テストを行い、
症状や制限の有無を聞く。

◇ 前屈動作=後頭部の制限

前屈動作により制限があれば後頭部の筋肉の拘縮がある。

 自動的伸展の観察   ● 後頭部を支えて補助し、天井を向いてもらう。

● 次はできるだけ反らしてもらう。

◇ 伸展の制限の有無の観察、制限は頚部の筋の拘縮か
頚部関節の変位である。
軽い関節炎(関節機能不全)が伸展を妨げている原因かもしれない。
※ 屈曲、伸展のテストによって、頚部の傾きがわかる。
首を伸ばすと頭が横に動くのに、曲げると垂直に動くからである。
この動作の観察で視覚的に関節の動きを知ることができる。

例えば関節の右側が屈曲状態で制限されているとします。
すると関節を伸展させようとするとできないので頭が左に傾いてしまうのです。

◆頚部が伸展すると右椎間関節の屈曲障害は伸展を妨げる

頭部は左に回旋する。

 自動的回旋の観察
 鼻の位置で観察

● できるだけ首を左に回してもらう、次は右に、正面で止める。
鼻の位置で可動域を測定する。左右を比較する。

◇ 関節がどう動くのかがわかる。

● 右回旋:右の関節は閉じて、左の関節は開く

右回旋が少ない原因は、正しく閉じない右関節が機能障害を
起こしている可能性があるか、左側の筋肉の拘縮が原因とも考えられる。
ポキポキというような摩擦音が聞こえるか、尋ねる。
これは関節に圧迫が加わり関節どうしがすれている。

 自動的側屈の観察  ● 耳を肩につけるように指導して側屈してもらう。

どれだけ耳が肩に近づいたかを見て両側の側屈の度合いを比較する。 

側屈の制限:斜角筋(前中後)の拘縮、摩擦音、痛みの確認

肩が上がってしまう場合、同側の拘縮が考えられる 

 自動的肩挙上の観察  ● 肩を耳に近づけるように指示します。

肩甲帯の観察、可動域、左右の動きが対象かどうか、
関節摩擦音や痛みはないかなど確認する。

◇ 肩を上げる動作に制限がある場合、筋肉の拘縮か、
周囲部位の痛みをとうざけるための意図的反応かもしれない。

僧帽筋・肩甲挙筋・肩甲骨が関わる。

 自動的肩屈曲の観察
 ● 両手を上に挙げてもらい(万歳の姿勢)、異状や痛みなどの確認をする。
頚椎につながっている僧帽筋上部と挙筋上部を動かす。
頚部に炎症がある場合、この動作で症状が出る場合がある。
 屈曲筋カテスト

 頚部筋カテスト

頚部の筋肉の強度を調べる。優しい力で行うこと。

◆ 頚椎分節が正しく並んでいるか否か。

● 肩部に手を置き固定して、額を優しく押す。
患者は押す力に逆らうように指導する。

首の前側の筋肉が等しく収縮しているか。
痛み、筋力の弱さがないかどうか。

◇ 頚部前方の筋の弱化/炎症

 伸展筋カテスト
 ● 鎖骨周辺を手で支え、後頭部を押す。

頚椎後部の筋力を調べる。

痛みがないかどうか。

◆ テストにより伸筋の強度が判明する。

関節摩擦音や筋肉の不安定さがあれば筋力の低下を示す兆候である。

 側屈筋カテスト
 ● 頭部側面と、肩に手を置き固定、押してテストをする。
両側を行う。

◆ 頚部左右の筋力がわかる。

斜角筋、胸鎖乳突筋、頚部深筋

 回旋筋カテスト
 ● 頬骨を固定、左(右)に回旋させ抵抗させる。

反対側も同様に調べる。

頭板状筋、胸鎖乳突筋、後頭筋、肩甲挙筋



      
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