● 脊柱起立筋の触診
筋肉全体を優しく触診する。硬さや圧痛がないか調べる。
筋肉は炎症を起こすと通常硬くなります。
椎骨の棘突起の間の靭帯も触診すること。
圧痛がある場所では炎症が起きている。
腰椎や胸椎の椎骨の間の領域で顕著な圧痛がある場合には靭帯が挫傷を起こしていると考えられる。
L4、L5と仙骨の棘突起の間も触診すること。
腸腰靭帯は捻挫をしやすくよく炎症を起こす。この領域の圧痛は炎症を起こしていると考えられる。
腰椎周辺の軟部組織によく見られる症状が結合組織炎結節でこれらは有層性のしこりで炎症を
起こすと圧痛を伴う。
この結節は慢性炎症のある軟部組織が腫れ上がり、その腫れ上がった領域にコラーゲンが
蓄積されることでできると考えられる軟骨に似た組織である。
● 中臀筋を触診
筋肉に緊張や痛みがないか確認します。
中臀筋の支配中枢はL4神経根とL5神経根にあり、これらの神経根が炎症を起こすと
中臀筋は硬くなります。
マッサージをすることで症状は緩和されます。
● 梨状筋の触診
次は坐骨神経の真上にある梨状筋の触診です。ここでも圧痛やスパズムなどの
症状が見られないかを確認すること。
これらの軟部組織の炎症を緩和するにはマッサージやストレッチが効果的である。
● 腰方形筋
体の側面から触診する時は脊柱起立筋を見つけ少し前側に手を押し込むようにして
腰方形筋を探すと腰椎の横突起の横の先端に触れ、腰方形筋を触知することができる。
筋肉の緊張やスパズムなどが無いか確認する。
● 腰筋
腰方形筋の前方には腰筋(大腰筋、中腰筋)を触知することができる。
腰筋は腰痛と深い関わりのある筋肉である。
腰部のすぐ手前にあり炎症や痛みがあるときに痙攣して腰部を保護する。
仰臥での腰筋のストレッチは効果的である。
上前腸骨棘の上方内側に向けてゆっくりと力をかける。
そして内臓をどかすようにして手をゆっくり腹部へ沈める。
硬い部分に当たるまで沈めること。
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