体と心を同時に癒やせるマッサージは欧米をはじめアジアの国々でも人気が高い。
近年は特に現代医学が太刀打ちできない病気や不調をケアする代替手段として期待され、多くの研究報告
が蓄積されつつある。その中から最新データをご紹介しよう。
まず、マッサージの健康効果は大きく分けて二つある。
一つは心に対する効果だ。不安、うつ、怒りなどのネガティブな感情が和らぎ、気分が落ち着いたり活気
が出てくる。
もう一つは体の不調をダイレクトに和らげる効果。肩こり、腰痛、頭痛などの痛みをはじめ、むくみや炎
症を抑える作用も確かめられている。
さらに、がんや慢性疲労症候群、線維筋痛症といった“現代の難病”を抱える人のQOL(生活の質)を向上
させる効果があることもわかってきた。研究成果は欧米を中心に続々報告されている。
ほとんどの研究データはセルフマッサージではなく、経験豊富なマッサージ・セラピストによるものだ。
これは、マッサージを通して人の手のぬくもりや思いやりを伝える“手当て”としての効果の検証を狙って
いるから。
実際、精神的な要因の影響が強い不調ほどマッサージを受けることによる効果が出やすいようだ。
効くメカニズムも近年、明らかになりつつある。
・・・いかがですか?
貴方もぜひ大切な方にマッサージをしてあげてみませんか?
◆オイルマッサージ上達、7つの基本
オイルマッサージの上達のコツ、基本はと申しますと、いくつかありますのでお話いたします。
1)初めに相手を優しい気で包みます。身体が明らかに変化します。
2)イメージを活かしましょう。身体はイメージに従います。
多くの人はその施術する部分、部位だけに意識を持って行っていますが、良いやり方とは決して言えません。
ではどうするかと言いますと、特にストロークの場合、手は皮膚にしっかり密着させ、
〇 仮に腰部から背中を行う場合でも、つま先から頭までストロークするイメージを持ち、施術をします。
その際に視線をやや高く、そしてやや遠くに置いて行います。
前腕や上腕でも、手から肩先まで行うイメージを持ちます。
スピードも少し緩くなりますが、大変に気持ちの良いものです。
実際にやり、どんな感じかを相手に尋ねたら良いでしょう。
揉捏する場合は、どこをどの様に行いたいのか?
皮膚なのか筋肉なのか骨なのかを意識したら良いのです。
叩打法も同じことが言えます。
皮膚なのか筋肉なのか骨なのか意識しましょう。
エネルギーはイメージしたところに流れ、達します。
3)グラウンディングをしっかりすること。
邪気や疲労を受けないために行いましょう。
もし、施術中に疲れたら、背骨で呼吸をするイメージで、呼吸をしましょう。
4)腰から動くこと。
手先だけで行わず、丹田や腰からのエネルギーを、腕に、手に伝えて行う。スポーツと同じです。
5)肩の力を抜き、リラックスして行い、施術を楽しむことです。
肩の力が抜けると、丹田には力が満ちてきます。
6)常に全体(心、身体全体)を観察をする癖をつけましょう。
リラクゼーションではなく、治療をしましょう。
何か気づいたら提案やアドバイスをしましょう。
但し、選択は本人の自由であって、無理強いをしてはなりません。
決して偉そうに言うことがあってはなりません。
7)プラスワン(+1)の基本
関節から始め、関節で終わるのではなく、その関節を必ず抜けること。
すなわち関節からプラスワンにすること。
行きばかりではなく、戻る際も同様に行います。
これは全身に言えることです。
徹底して行うことです。
どうか一つでも二つでも良いので実行してみて下さい。格段にうまくなります。
貴女もオイル講座を受講しませんか。
マッサージ療法は痛みの緩和に有用ですか?
マッサージ療法では、腰痛、首痛、膝の変形性関節症、頭痛などの数種の痛みに関して研究されています。ここでは、科学的観点からマッサージ療法をご紹介します。
腰痛
首と肩の痛み
膝の変形性関節症
頭痛
マッサージ療法はがん患者に有用の可能性はありますか?
適切な予防策を講じれば、マッサージ療法はマッサージ療法を希望するがん患者の支持療法の一環となります。しかし、疼痛や不安を緩和できるというエビデンスは強固ではありません。
アロマセラピー(エッセンシャルオイルを使用する)の有無に関わらず、マッサージ療法は、がん患者の疼痛、不安、その他の症状を緩和するために用いられてきました。2016年に行われたがん患者におけるマッサージ療法に関する19件の研究(1,200例を上回る参加者)の評価では、マッサージ療法が疼痛と不安を和らげる可能性があるという、いくつかのエビデンスが認められましたが、(ほとんどの研究が小規模であり、バイアスの可能性があるため)エビデンスの質は非常に低く、調査結果は一貫性がありませんでした。
乳がん患者のケアに関する臨床診療ガイドライン(医療スタッフへのガイダンス)は、ストレス軽減、不安、抑うつ、疲労、生活の質(Quality of Life:QOL)に有用な数ある方法の1つとして、マッサージ療法を対象としました。肺がん患者のケアに関する臨床診療ガイドラインは、通常の治療では不安や疼痛が適切に制御されない患者の支持療法の一環として、マッサージ療法を追加し得ることを示唆しています。
マッサージ療法士は、がん患者を施術する際に通常のテクニックを調整する必要があるでしょう。例えば、がんやがん治療により敏感な領域には、通常よりも少ない圧で行う必要があります。
さらに情報を知りたい方は、 NCCIH’s fact sheet on cancer(NCCIHのがんに関するファクトシート)(英文サイト)をご覧ください。[eJIMサイト内日本語訳]
マッサージ療法の線維筋痛症への効果は?
マッサージ療法は、十分に長く続けられた場合、線維筋痛症の症状に有用の可能性があります。
2014年に行われた9件の研究(参加者計404例)の評価では、マッサージ療法を少なくとも5週間継続すると、線維筋痛症の人の疼痛、不安、抑うつは改善しましたが、睡眠障害には影響しなかったと結論付けられました。
2015年に行われた10件の研究(参加者計478例)による評価では、さまざまな種類のマッサージ療法において効果を比較し、ほとんどの方式のマッサージ療法が線維筋痛症の人のQOLに有益な効果をもたらすことが認められました。スウェーデン式マッサージ療法は例外かもしれません。 このマッサージ療法における2件の研究(参加者計56例)では、利益を示しませんでした。
もっと詳しくお知りになりたい方は、 NCCIH’s fact sheet on fibromyalgia(NCCIHの線維筋痛症に関するファクトシート)(英文サイト)をご覧ください。
マッサージ療法はHIV /AIDSの人に有用の可能性はありますか?
マッサージ療法は、HIV /AIDS患者の不安、抑うつ、QOLに利益をもたらす可能性があるいくつかのエビデンスがありますが、研究は小規模で少人数でした。
2010年に行われた計178例の参加者における4件の研究のレビューでは、マッサージ療法はHIVまたはAIDSの人のQOLを改善するのに有用な可能性がある、と結論付けました。
より近年の2013年に行われた54例を対象とした研究では、マッサージ療法がHIVの人のうつに有用の可能性が、2017年に行われた29例を対象とした研究では、HIVの人の不安に有用である可能性が示されました。
マッサージ療法は乳児の成長に有用ですか?
マッサージ療法を受けた未熟児の体重増加を促進したというエビデンスがあります。満期正期産児に対するマッサージ療法の利益は、明確に実証されていません。
2017年の研究レビューでは、未熟児のマッサージ療法に関する34件の研究結果を分析しました。そのうち20件の研究(乳児計1,250例)が、体重増加に対するマッサージ療法の効果を評価し、ほとんどが改善を示しました。マッサージ療法が体重増加を促進させるメカニズムはよく理解されていません。研究の中には、マッサージ療法における他の利益の可能性を示唆したものもありましたが、エビデンスが少ないため、体重増加以外の効果について結論に達することはできませんでした。
2013年に行われた健康な満期産児に関する34件の研究のレビューでは、これらの低リスク乳児に対するマッサージ療法に有益な効果があるという明確なエビデンスは認められませんでした。
マッサージ療法のリスクは?
マッサージ療法によるリスクは低いとされています。しかし、まれに血栓、神経損傷、骨折などの深刻な副作用が報告されています。報告された症例の中には、深部組織マッサージ療法などの強いマッサージ療法、または高齢者などの負傷リスクが高い可能性のある患者が関連していました。
マッサージ療法士になるための条件はありますか?
マッサージ療法を規制している州(45州とコロンビア特別区)では、開業をする前に免許または認証を取得する必要があります。州の法令では、通常、承認された課程を卒業し、試験に合格する必要があります。
マッサージ療法士の中には、National Certification Board for Therapeutic Massage & Bodyworkから認定を受けている者もいます。認定を受けるには、特定の教育要件を満たし、身元調査を受け、試験に合格する必要があります。
NCCIHによる研究助成
NCCIHが支援する研究では、下記のようなマッサージ療法のさまざまな側面を研究しています。
マッサージ療法が反復運動障害の予防と治療に有用かどうか
マッサージ療法が退役軍人の疼痛管理における非薬物治療の構成要素として有用かどうか
マッサージ療法が、足首を捻挫した人が慢性的な足関節不安定症(捻挫を経験する40%が罹患する)になるのを回避するのに有用な感覚経路に作用するかどうか
考慮すべきヒント
医療機関の受診を後回しにするためにマッサージ療法を用いてはいけません。
あなたの病状に対して、マッサージ療法が適しているかどうかわからない場合は、その懸念について担当医療スタッフと話し合いましょう。医療スタッフにマッサージ療法士を選択してもらえるかもしれません。
施術を受けようと考えている療法士に、訓練、経験および資格認定について聞きましょう。必要な治療の回数、費用、および保険適用についても確認しましょう。
マッサージ療法士などの補完療法の施術士を探すヒントは、他にも米国国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary
and Integrative Health:NCCIH)ウェブサイトの「 How To Find a Complementary Health
Practitioner(補完療法の施術者を探す)(英語サイト)」に掲載されています。
厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』より
https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/06.html
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■ マッサージの効果 血液の循環やリンパの流れが良くなるなどは良く知られていますが、撫でる、擦るなどの身体への 接触によって、オキシトシンの分泌により、お母さんに優しくタッチされている子供のように脳の 自律神経系に影響を与え、不安を癒す効果があるといわれています。 ■ マッサージに関する記事がでていましたのでご紹介いたします。 心にも体にもマッサージの意外な効果 「最新医学研究が裏付けたマッサージの魅力」 |
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