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どんな技術もその人の隠された内面を如実に表す。
嘘やごまかし、ハッタリは通用しない。
従って日々技術を、こころを磨くことが肝要である。

今出来ることを、実直に、焦らずに、積み重ねて行く。



基本その一、「触れ方を学ぶ!」
❶ 目には見えないが、感じることのできる「気」を知ることです。
人に実際に触れる前に、気で相手を包む。薄いベールで全身を優しく包むイメージをします。
不思議なことですが身体はイメージをすることで変化します。



それから、実際に触れることです。
触れる際に息を止めて触れてはならない、息を吐きながら(呼息)触れると抵抗がないのです。
初めに手の温もりを伝える程の力で触れましょう。


❷ 相手との距離感
施術をする際に相手の方の距離は重要になります。
実際は簡単なことで、無理なく施術しやすい位置で行うことです。


❸ 施術部位と施術者の位置関係
施術する部位に自分のおへそが向いていること。
正中線が施術部位を捉える位置です。これに尽きます。


❹ これは日頃から行うことですが、
合掌行気を毎日少しの時間で良いので行って下さい。

野口整体 合掌行気法

また施術の前に数回、
両手を下に向けて強く押し広げます。
(軽く握ったグーから、下に向けて強くパーをします)
気が出るやり方で、古くから行われてきました。

   気の出し方       



上肢操法

目的 練習の基本形。この練習だけでも数か月間行い、気・度・間を身につける。
身体にわずかの力で刺激として伝えるためには相手の呼吸をうまく利用し、使うことである。
腕や手を挙げると息を吸う、下げると息を吐くことを知る。
その訓練として上肢調律点に触れる練習を行う。
それには、それぞれの調律点に正しく触れ、弾力を観て、呼吸を感じとること。

ポイント呼吸の間隙
上肢調律点第七③を判断の基準に行う。弾力があり凹むのは正常なので、
凹まない方を対象
するが
気の通りの悪い方が分かればその側を行う。
●相手の呼吸の間隙に動作する。吐ききった瞬間や吸い切った瞬間に押さえる。
●身体は呼吸により、変化する。すなわち呼気で前屈し吸気で後屈する。
また筋肉は伸縮を繰り返す。腕の重さは、吸うと軽くなり、吐くと重くなる感覚が生じる。

「技」野口晴哉著
「処」を整体操法の目的のもとに手指に気を集め、相手の気をその部に捉えて押圧することを
「整圧」と申します。
その整圧を行なう原理として、度、機、息に依り、之によって行う整圧を技というのであります。
力の入れ抜きの遅速、緩急は極めてむずかしく、しかし整圧は之によらねば活きないのであります。

調律点 と役割
野口整体では経穴名を使うことがありませんが、便宜上経穴名を記載しています。

第七調律点
❶肩口、腕の付け根(雲門(肺)⇔肩貞(小腸))操法:眠りの急所
❷脇の下、腋窩、極泉(心) 硬直側を挟み下へ引く 操法:四十肩
❸上腕外側、三角筋前縁の凹み(臂臑:大腸)操法:肩こり、眼の疲れ、食べ過ぎ、乳腺異常、
腕の疲れ、頭痛、上腕神経痛,虫歯痛、肩甲骨の調整等の時に用いる。
野口整体 第7~5調律点
第六調律点
上腕の真ん中(五里:大腸):曲池より上へ3寸
体表の化膿活点(丹毒活点)操法:硬結に愉気 外傷、虫さされ等による血液の異常に用いる。
化膿する傾向を急転させる急処でもある。
操法:硬結に触れた方の拇指は力を入れないで片方の手で引く。

第五調律点
❶肘をぶつけると手が痺れる所(小海:小腸)
❷肘を手前に曲ると皴の寄る所(曲池:大腸)
中毒的体質改善、潰瘍、炎症(・・炎など)の時に用いる。
体内の化膿活点
化膿系統の中心点である。小児の眼球充血,鼻下潮紅の克復にも特効がある。
操法:手首を同側の手で軽く引き第34指で触れ軽くはじく。
野口整体 第5調律点❷

第四調律点
手の三里(大腸):曲池より下へ2寸 力が腰へ移る事により脊椎が矯正される 内臓の調整、
上半身の疼痛、脊椎2,3側の調整
消化器の急所・歯痛の時などに用いる。眼病,腫瘍,血圧完進,半身不髄,蓄膿症,肥厚性鼻炎
に有効であるとされている。
野口整体 第4調律点

第三調律点
手の関節(陽池:三焦)腕、上肢、骨盤の調整。
拇指・第三指・第五指の3ヶ所のうち異常のある所
生殖器の異常:子宮後屈、子宮の位置異常に効果がある。
手指を動かす力のポイントであるから整圧の急処。
操法:引きに注意、抑える手より支える方に意識する。
野口整体 第3調律点
第二調律点
拇指と示指の間(合谷:大腸)感情、顔面の皮膚の状態を表わす。また心臓の急所でもある。
ここが分厚くなっている人は心臓が弱い。
拇指に近い方-頭の血行
第二指に近い方-腸(便秘の急所)
操法:肘の角度に注意、手の三里を抑えつつ整圧
皮膚の厚くなっているところに愉気。
野口整体 第2調律点

第一調律点
手掌の真ん中のくぼみ(労宮:心包-鎮心という)硬い側を整圧する
左:生理的-心悸亢進、不整脈など心臓が悪い時などに用いる
右:心理的-焦り、不安、不満を解消する、精神を鎮める。
全身疲労や手指の延びない場合に特効がある。
野口整体 第2調律点




野口整体 上肢操法


 
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