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実践編 足 ③

評価法(簡単な検査)
◇ 筋力テスト 
可動域(動く範囲)を調べることは全体的な評価の中でも重要です。
目的は全体重を支え上半身へとつながる運動連鎖の始発点である
足関節の筋力と安定性を調べることです。

●相手の呼吸を感じながら、無理をしないで、優しく誘導しながら検査をしてゆきます。
抵抗を与える、抵抗を受ける時の力加減はお互いに気持ちの良い強さで行います。
この強さなら、相手が気持ちが良いだろうと思う強さのことです。
ただし、明らかに異常があることが分かっている場合には弱い力でおこないましょう。
常に患者さんに尋ねながら行いましょう。
これから筋肉の名前が頻繁に出て来ます。どこにある筋肉か調べてみて下さい。

検査のしかた 
理学療法評価法 検査1  背屈筋力テスト(前脛骨筋)※どこにある筋肉ですか?調べて下さい。

矢印はテストを行う人が抵抗を加える方向です。
筋力と安定性を調べます。

患者:足の甲を自分の方へ引き寄せる
術者:足関節の上部をつかみ引き下げる
(自分の方へ引き寄せ抵抗を加える)

 左右の対称性と足関節の収縮性
・痛みの有無を調べる。
・足関節が収縮しない場合、何らかの筋力低下が疑われる。

理学療法評価法 検査2  底屈筋力テスト(足関節、底屈筋群、腓腹筋、ヒラメ筋)

足先と足関節を下へ向け下腿部の前面を抑えて固定し足関節を上に押す。
もう一方も調べ左右対称かを調べる。

理学療法評価法 検査3  内返しするための筋力(前脛骨筋)

両方の足先を内側に向け、関節が抜けないようにしっかりと押さえ、足関節を外側に押し出すようにしてどの程度、前脛骨筋が収縮するかをテストする。
どちらかが過剰に収縮する場合には足関節の内旋筋群が弱っていると考えられます。(前脛骨筋、長趾屈筋腱、後脛骨筋)

 
理学療法評価法 検査3 外返しするための筋力(腓骨筋)
足先を外側に向け、関節を内側に押す。

◇ 左右の対称性を調べる。
次に片方の足で同じことをする。
外側に向け内側に抑える。
足関節の弱さは腓骨筋群(腓骨筋)の弱さを意味する。

理学療法評価法 検査4  他動的背屈

つま先を上に向ける。

・膝やつま先がはどの程度曲がるか、もしつま先を上に向けられないのであれば原因として内在筋(関節を安定させる筋肉)の過緊張または足から下腿部の後面に続く屈筋群の弱さが考えられる。

理学療法評価法 検査5   他動的底屈
足を押し下げ力をやさしく徐々に加え、硬く止まる所まで圧力をかけますもしもう一方の足の方がよく曲がるようなら足関節の前、あるいは横の靭帯に弛緩もしくは不安定性が起きていることが疑われます。
理学療法評価法 検査6  他動的内返し(外側靭帯テスト)
足関節に力を加え内側に曲げます。角度は約35°~40°位です。
理学療法評価法 検査7

他動的外返し(内側靭帯テスト)

足関節に力を加え外側に曲げます。

角度は約25°~30°位です。

次に内返し、外返しを交互に行い、足関節の摩擦音がしないか調べます。

 
理学療法評価法 検査8
理学療法評価法 検査9
前方引き出しテスト(距腿関節の安定性)
距骨と脛骨と腓骨をつなぐ関節を距腿関節といいます。
①膝を曲げ足を固定して下腿部を後ろに向かって押す。
次に手前に引き、押したり引いたりしてその関節が正常に機能している
か、靭帯の構造が安定しているかどうかを調べる。
②下腿部の最も下の部分を握り、もう一方の手で足を下方向へ押す。
垂直な軸に沿わせるように足を押したり引いたりします。
可動域が過剰である場合は関節周辺の靭帯の不安定性が疑われる。
足全体や足関節にトラブルを引き起こす恐れがある。



      
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