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実践編 足①
一般の方でも分かる検査を実際に行い、マスターしましょう。
理学療法士が訓練機関で学び、実践している方法です。


評価法(簡単な検査)
●すべての講座に当てはまるのですが、整体やフット&レッグを学ぶ方は特に覚えておいて下さい。
必ずお役に立ちます。またこの程度の事が分からないと困ります。

なお、この評価法を記すにあたり、日本の医道社や理学療法関連の書籍やDVDなどを参考にしております。
ぜひそれらもご覧になって頂き、研究、研鑽して頂きたいと思います。
モデルは新潟整体協会の生徒さんに協力して頂きました。

主に関節部分を取り巻く、筋肉、骨、靭帯、神経などを理解するために1500円程度の本を一冊買って、
ご覧になられると良いでしょう。

教科書的に書くと下記のようになりますが、
「患者さんが元気になるためにどうするかを考える」ということが
一番大切です。

意義
患者の持つ症状や障害を把握して、それらの情報を分析し、治療方針を立て、その治療成果を確認し、患者の
将来を予測する過程である。

目的
①患者の全体像の把握
②治療計画の参考
③目標設定に役立てる
④将来のための基本線の設定を行う

過程
①情報の入手
②分析と考察
③目標設定とプログラム立案

正確な診断を行うには体の様々な領域を調べ、主観的評価と客観的評価を行います。

まず、初めに主観的評価を行います。
一般的な問診をした後にそれぞれの部位に適したことを聞きます。
次に客観的テストを行い、最後に触診をして全体的な把握をして評価を出します。

若い人に多い、スポーツによる捻挫や挫傷などの急性疾患、年齢に従い、関節炎など慢性、変性的疾患が
多くなり可動域も小さくなります。
若い時は、身体全体を使って動くが、年齢と共に小手先だけで動くようになる気がします。
どうか、そんなことも頭の片隅において検査を進めて下さい。

実践編
◆ 「足・脚の診かた」
姿勢から判断する
(1) 足、脚について
常に全体と部分、部分と全体を意識的に見ることが大切で、ぜひとも習慣づけたいものです。
これから見ていく足や足関節は最も重要な部分的観察ポイントになります。
年齢や運動歴なども考慮に入れつつ触診しましょう。
年配者の場合、若い時にスポーツをしていた場合、足の関節やひざを痛めている可能性があります。

観察ポイント
それぞれの姿勢で検査をしましょう。

1)立位(立って・・・歩行含む)
2)仰臥位(あおむけ)
3)伏臥位(うつぶせ)
                
脚の写真脚の写真2

1)膝の状態-まず、膝をちょっと緩めた状態で立っているか、ピーンとつっぱった状態で立っているか
を見て下さい。
通常のの立ち方でない場合には特に注意して観察して下さい。
ではなぜ少し膝を緩めた状態で立ってるのだろか、なぜつっぱったような状態なのか。
常になぜだろう?と考える習慣をつけましょう。
検査に限らず施術の時にも当てはまることです。

2)次は土踏まずの高さです。
土踏まずは高いのか低いのか、横から見たときはどうか。
自分の足とほかの誰かの足と比べてみて下さい。違いは明確に分かります。

足の形1

3)第1 中足骨骨頭の内側部分の隆起(バニオン)の有無、足の指(足趾)が真っ直ぐに伸びているか、
曲がっているのか。

※皆さんがそこが飛び出している人を見ると外反母趾だねという場所
低い場合は下腿部が捻れ、膝蓋骨、股関節、腰部に負担がかかりますので土踏まずを支える物が必要になります。
高い場合は運動連鎖により他の部位に負担がかかるので、土踏まずにアーチサポートを置いて筋肉を緩めること
が必要です。

腰痛で悩んでいる人でアーチサポート(詰め物を入れたりして調整する)をするだけで改善される場合もあります。

横方向から観察して土踏まずの高さを見る、脚の長さに差のある人は多くの場合、長い方の足の土踏まずが
低くなります。バランスをとるために脚の長さが短くなります。

評価法(簡単な検査)
足の観察

■立位での姿勢-足踏みを数分間してもらい、楽な姿勢で立った状態を観察します。

●脚の形態、歩き方の癖など、その際に
腕や脚の振り方、肩の上がり具合なども見て下さい。
体重をかける方の脚に力が作用しますのでその足には緊張を強いるようになるので、重心のかかる側の脚は
緊張感があります。太く短い場合もあります。

腓腹筋やヒラメ筋の左右のバランスを見て均整が取れているかどうか?
細い場合には、神経学的障害があるか、過去にケガなどにより歩けなかった期間が長いことにより筋肉が
廃用性萎縮を起こしたことが考えられます。廃用性萎縮:使わない筋肉は段々衰えてゆきます。

足関節、アキレス腱の周辺の腫れは循環器障害、リンパ浮腫、周囲の炎症などが考えられます。
アキレス腱を切断している場合などは段差が生じますので、容易に分かります。

足を横から見て、片側の足の甲が低くて、下腿部にねじれがある場合はその脚は長いことが考えられます。
人は無意識に下腿部を内反させたり土踏まずを低くして身体を安定させようとします。


      
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