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 HOME > 理学療法評価法>足から観る①   実践編 足①   膝①  骨盤①  
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初めに理学療法評価法から入らず、初学者にも分かり易い観察法から学んでゆきましょう。
実際の評価法は
実践編から始まります。しばらくおつき合い下さい。

足から観る①

 歩く姿勢

足は大地をしっかり踏みしめています。
その足に故障があれば、当然ですがその上にある膝にも腰にも上体すべてに負担がかかります。
頭部にまで影響を及ぼします。
整体の観かたを申し上げますと、まず全体を観察します。次に部分です。
患者さんの訴えてくる所と言っても良いでしょう。
心と身体は切り離せないのですから、奥に隠されている心も観る必要もありますから、カウンセリングも
疎かにできません。

全身から発している気を読む、感じることも大切です。
日常で誰でも感じているのですが、少し訓練を積みましょう。

では具体的なことから少しずつお話してゆきましょう。      
まず、うつ伏せ(伏臥位)になって寝てもらい、観察しましょう。

足の形について

いろいろな足の形があります。
1番が良いですね。2、3番は膝や骨盤に、痛み、変形、歪みなどがあるかもしれません。

では次はうつ伏せ(伏臥位)になって頂き、見てゆきましょう。
見かたとしては
1)両足底を同時に押して左右差を確認する方法
2)片足ずつ確認する方法
2つがありますが、どちらもやって確かめましょう。  

まず、
① 両側同時に押圧して左右の硬さの違いを確認します。
足の裏の皮膚が黒ずんでいる所は体重がかかっているからです。
角質、たこ、魚の目などがないかみましょう。
これで歩き癖や体重のかかり方が顕著に現れますので丁寧に見て下さい。
その際に足底筋膜(足の裏の中央部についている筋膜)など押圧してみて痛みは無いかも確認して下さい。
② 次に片側ずつ更にしっかり触診しましょう。

観察のポイント

足の観察1

1)踵
2)前の中足骨の部分
3)内側と外側の縁の部分
4)各指を一本ずつ調べます。

足底の観察1

これで何が分かるかと言いますと、体重のかかり方の偏りです。
下の写真の方はO脚です。一般で言う「がに股」です。
足に負担のかかる場所が、外側と足の小指です。

O脚  歩行の偏り  

靴の踵の部分の減りかたを見るとそれが簡単に分かります。
きっと外側が減っているはずです。
これはあくまでも一例にすぎません。

シューズのイラスト靴の底の減り方を観察しましょう。

そこから何を推測しますか?
ご自分で外側と小指を意識して体重をかけてみて下さい。
そして、背中から腰に手を当てて硬さを確かめて下さい。
足底(そくてい)の硬さを再現し、それを真似て、少しオーバー気味にやってみて下さい。
このO脚に限らずですが、相手の方の負担になっている所が明確に分かります。
★同じ格好をすることで負担のかかる場所が良く理解できます。

★ 次に下向きのまま脚を手の平で圧して行きましょう。
圧す時に、手の平で包み込むようにしながらです。
足から太ももまでを下肢(足部、下腿部、大腿部)といいます。
ちなみに腕は上肢(手部、前腕部、上腕部)といいます。
また、押すことを、押圧といいます。体重を利用して押圧しますから、力は要りません。
手の平のことを手掌(しゅしょう)といい、手の甲のことを手背(しゅはい)といいます。

大腿部の押圧1
   
両手をアキレス腱の所に当てて、押圧していきましょう。
アキレス腱に両手を当てた時の感触、冷たさや硬さなどを感じてみて下さい。
どちらが冷たくてどちらが硬いのかを知って下さい。
私たちが学んだ野口整体ではアキレス腱が冷たい場合などは足湯を勧めます。
アキレス腱が硬いのは頭の疲れです。
脚湯もあります。お腹の調子を整えてくれます。
足湯だけではなく、手湯もいいですね。腕まで浸かりますと頭の疲れが取れます。
新潟は冬季は寒さも厳しいので、ぜひ足湯をなさって下さい。

例:骨盤の歪み、腰痛のある人の足
骨盤などに歪みがある方の足です。
踵がざらざらしていることが、この写真からお分かり頂けるでしょうか。
この方は腰痛があります。

骨盤のゆがんだ足の形


次は足の倒れ方を観察して下さい。
足のどちらかが床に近いですか?
床に近い方、すなわち倒れている方をといいます。
反対に床から遠い方の足は
といいます。


足の虚実
また足を持った時に重い方を実(じつ)といい、軽い方を虚(きょ)といいます。
利き足の方が重いようです。
なお、施術する場合は虚、軽い方、倒れている側の足から始めます。

患者さんに対する言葉

私たちは患者さんには下向き、上向きという言い方をしています。
仰向け、うつ伏せと急にいわれると、すぐにどっちかを思い出せないものです。
上向きは仰臥位(ぎょうがい)、下向きは伏臥位(ふくがい)といいます。

新潟大学病院で、看護師が「
横になって下さい」という言い方をしていましたが、これは間違いのもとです。
横向きになることと勘違いしてしまいます。
普段から分かり易い言葉を使う習慣をつけましょう。


      
次へ進む 足から観る②
 


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