十四経発揮

十四経発揮

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  7.足の太陽膀胱経 (BL) (67穴)
  ❶ 膀胱経は目頭の
晴明から始まり、額に上がり攅竹を循り、神庭で左右の脈が交わり、曲差に離れ、
  
通天から左右に斜行し、巓(いただき)の百会で左右の経脈が合流する。
  ここより離れ脳を絡い、ここを出て項(うなじ)に下がる。
  ❷ その支脈は百会より別れ、耳の上角に下がる。本経は頚から背の両側を下り、各臓俯の兪穴を経て
  腰の中に入って腎を絡い、膀胱に属会する。
  ❸ その支脈は、腰中から下って殿部を貫き、大腿の後側を下行し、膝窩の中に入る。
  ここで合する別の支脈がある。天柱から別れて下る膀胱経第2側線の末端がここで合する。
  これより下行し、外果の上7寸でアキレス腱の外側を下行し、外果の下に至り、第5指(足)の外側よ
  りその端に終る。

   足の太陽膀胱経の経絡図
        足の太陽膀胱経の経絡流注地図



  アンサーマーク どの臓器と関わっていますか?
  クエスチョンマーク 腎臓、膀胱
  腎臓     膀胱

   治療:頭部疾患(目、鼻、頭痛)、呼吸器、消化器、生殖器、上・下肢痛


  ●臓器時計 高期:午後3時~4時 低期:午後5時~7時  
   ※高、低期間:肺が懸命に働く期間、ゆっくり休む期間


7.足の太陽膀胱
番号  経穴名   位置
1  睛明(せいめい)  顔面部、内眼角の内上方と眼窩内側壁の間の陥凹部。
2  攅竹(さんちく)  頭部、眉毛内端の陥凹部。
3  眉衝(びしょう)  頭部、前頭切痕の上方、前髪際の後方5分。
4  曲差(きょくさ)  頭部、前髪際の後方5分、前正中線の外方1寸5分。
5  五処(ごしょ)  頭部、前髪際の後方1寸、前正中線の外方1寸5分。
6  承光(しょうこう)  頭部、前髪際の後方2寸5分、前正中線の外方1寸5分。
7  通天(つうてん)  頭部、前髪際の後方4寸、前正中線の外方1寸5分。
8  絡却(らっきゃく)  頭部、前髪際の後方5寸5分、後正中線の外方1寸5分。
9  玉枕(ぎょくちん)  頭部、外後頭隆起上縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸3分。
10  天柱(てんちゅう)  後頚部、第2頚椎棘突起上縁と同じ高さ、僧帽筋外側の陥凹部。
11  大杼(だいじょ)  上背部、第1胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
12  風門(ふうもん)  上背部、第2胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
13  肺兪(はいゆ)  上背部、第3胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
14  厥陰兪(けついんゆ)  上背部、第4胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
15  心兪(しんゆ  上背部、第5胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
16  督兪(とくゆ)  上背部、第6胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
17  膈兪(かくゆ)  上背部、第7胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
18  肝兪(かんゆ)  上背部、第9胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
19  胆兪(たんゆ  上背部、第10胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
 20  脾兪(ひゆ)   上背部、第11胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。 
 21  胃兪(いゆ)   上背部、第12胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。 
 22  三焦兪(さんしょうゆ)    腰部、第1腰椎棘突起下縁と同じ高さ、核正中線の外方1寸5分。 
23   腎兪(じんゆ)   腰部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、核正中線の外方1寸5分。 
24   気海兪(きかいゆ)   腰部、第3腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。 
25   大腸兪(だいちょうゆ)   腰部、第4腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。 
26   関元兪(かんげんゆ)   腰部、第4腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。 
27  小腸兪(しょうちょうゆ)   仙骨部、第1後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分。 
28   膀胱兪(ぼうこうゆ)   仙骨部、第2後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分。 
29   中膂兪(ちゅうりょゆ)   仙骨部、第3後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分。 
30   白環兪(はっかんゆ)   仙骨部、第4後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分。 
31   上髎(じょうりょう)   仙骨部、第1後仙骨孔。
32   次髎(じりょう)   仙骨部、第2後仙骨孔。 
33   中髎(ちゅうりょう)  仙骨部、第3後仙骨孔。
34   下髎(げりょう)   仙骨部、第4後仙骨孔。 
 35  会陽(えよう)  殿部、尾骨下端外方5分。 
36   承扶(しょうふ)  殿部、殿溝の中点。 
37  殷門(いんもん)   大腿部後面、大腿二頭筋と半腱様筋の間、殿溝の下方6寸。 
38  浮郄(ふげき)   膝後面、大腿二頭筋腱の内縁、膝窩横紋の上方1寸。 
39   委陽(いよう)   膝後外側、大腿二頭筋腱の内縁、膝窩横紋上。 
40   委中(いちゅう)   膝後面、膝窩横紋の中点。 
41   附分(ふぶん)   上背部、第2胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。 
42  魄戸(はっこ)  上背部、第3胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。 
43   膏肓(こうこう)   上背部、第4胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。 
44   神堂(しんどう)   上背部、第5胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。 
45   譩譆(いき)   上背部、第6胸棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。 
46   膈関(かくかん)   上背部、第7胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。 
47   魂門(こんもん)   上背部、第9胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。 
48   陽綱(ようこう)   上背部、第10胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。 
49   意舎(いしゃ)   上背部、第11胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。 
50   胃倉(いそう)   上背部、第12胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。 
51   肓門(こうもん)    腰部、第1腰椎椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
52   志室(ししつ)  腰部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。 
53   胞肓(ほうこう)  殿部、第2後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方3寸。 
54   秩辺(ちっぺん)   殿部、第4後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方3寸。 
55   合陽(ごうよう)  下腿後面、腓腹筋外側頭と内側頭の間、膝窩横紋の下方2寸。
56   承筋(しょうきん)  下腿後面、腓腹筋の両筋腹の間、膝窩横紋の下方5寸。 
57   承山(しょうざん)  下腿後面、腓腹筋腹とアキレス腱の移行部。 
58   飛揚(ひよう)   下腿後外側、腓腹筋外側頭下縁とアキレス腱の間、崑崙の上方7寸。 
59  跗陽(ふよう)   下腿後外側、腓骨とアキレス腱の間、崑崙の上方3寸。 
60   崑崙(こんろん)   足関節後外側、外果尖とアキレス腱の間の陥凹部。 
61   僕参(ぼくしん)   足外側、崑崙の下方、踵骨外側、赤白肉際。 
62   申脈(しんみゃく)   足外側、外果尖の直下、外果下縁と踵骨の間の陥凹部。 
63   金門(きんもん)   足背、外果前縁の遠位、第5中足骨粗面の後方、立方骨下方の陥凹部。 
64   京骨(けいこつ)   足外側、第5中足骨粗面の遠位、赤白肉際。 
65   束骨(そっこつ)   足外側、第5中足指節関節の近位陥凹部、赤白肉際。 
66   足通谷(あしつうこく)  足の第5指、第5中足指節関節の遠位外側陥凹部、赤白肉際。 
67   至陰(しいん)   足の第5指、末節骨外側、爪甲角の近位外方1分、爪甲外側の垂線と
 爪甲基底部の水平線の交点。 



 まとめ

7.足の太陽膀胱経 (BL) (67穴)/8.足の少陰腎経 (KI) (27穴)

腎・膀胱(精気・清浄作用) 膀胱ー蓄尿、排尿作用 腎ー主水、納気、蔵精作用

 

膀胱

走行

❶ 膀胱経は目頭の晴明から始まり、額に上がり攅竹を循り、神庭で左右の脈が交わり、曲差に離れ、通天から左右に斜行し、巓(いただき)の百会で左右の経脈が合流する。ここより離れ脳を絡い、ここを出て項(うなじ)に下がる。

❷ その支脈は百会より別れ、耳の上角に下がる。本経は頚から背の両側を下り、各臓俯の兪穴を経て腰の中に入って腎を絡い、膀胱に属会する。

❸ その支脈は、腰中から下って殿部を貫き、大腿の後側を下行し、膝窩の中に入る。ここで合する別の支脈がある。天柱から別れて下る膀胱経第2側線の末端がここで合する。これより下行し、外果の上7寸でアキレス腱の外側を下行し、外果の下に至り、第5指(足)の外側よりその端に終る。

機能

腎の内分泌と協調する間脳、下垂体、自律神経系の働きと生殖機能も司る,泌尿器周辺の臓器を意味している。また体液清浄の最終産物尿を貯留排泄する

症状

神経緊張が強くて過敏に反応、背筋がつっぱり硬直したり、腰の力が抜け、冷え、坐骨神経痛を起こす。目頭が重く、頭重、後頭が重い。下腹部が張り痛み、膀胱炎や残尿感がある。背部がズキズキする。下腹から足の冷え、小水が近くなる。腰痛や腰の折れる感じに痛む。イライラして落着かず、神経症状を起こす。

 

精神面

虚:神経を使いすぎて疲れる。緊張がつよくて過敏、くよくよしたり、びっくりしやすい、おびえて冷汗をかく神経が不安定。

実:細いことにまで気を使って、神経が張りつめている。気が休まらないで何ごとにも過敏に反応する。気を使うことが続いた

 

走行

❶ 足の第5指の膀胱経から起こり、足底の湧泉より始まる。内踝から然谷、太渓へと上行し、途中で脾経の三陰交と交わる。膝窩の陰谷から督脈の長強へ、そこから腹部の横骨から大赫、気穴、四満、中注、肓兪へと上行する。肓兪の所で腎臓と属会し、任脈を下り膀胱へ行く。

❷腎臓より上がり、肝臓、横隔膜から肺へ、さらに気管へ行き舌の根元を挟む。

❸支脈は肺から神蔵から心臓を巡り、膻中で心包経と交わる。

機能

尿生成は体液成分の恒常・調節の結果として行なわれるので,これにより全身に精気を与え,性ホルモンの分泌,ストレスヘの抵抗を司り,血液や体内毒物の清浄と決済を行たっていヽます。右腎は主に副腎内分泌機能の状態を表わし,左腎は尿生成と水分調節の状況が表われるとみています。

症状

ものごとにおびえやすく、また何かと恐れたり、驚くことが多い。がむしゃらに仕事をするが根気が続かず、何事もやり過ぎる。皮膚が黒ずんで弾力が無くむくみが出やすい。下腹部や腰が冷えて重く、下肢がつる。寝不足で頭が重く、熟睡ができず、腹が堅くなり、手足がはれぼったく、朝など手が握れない。またロが苦く、口臭がある。皮膚に湿疹や化膿ができやすく、鼻血がよく出るなど。

精神面

虚:不安感がつよく、おどろいたり、おびえやすい、落着きがなく、神経質、意欲や積極性が減退している。家庭的なストレスがある。根気がなく、生気に乏しい、身体を動かすことを好まない、心身過労。

実:気のあせり、がむしやらに仕事をする。神経過敏でストレスを感じている。落ちつきがなく、つねにぶつぶつ怒っている。あれこれと周囲に気を使う。疲れて精力に乏しい。

 

 ○膀胱経:反応部位 背中: 第五腰椎から仙骨とその周辺

          腹部: 恥骨の上部から左右へU字型に腎の外側部に反応がある。

 ●腎経:反応部位   背中: 胸椎3、4とその左右及び胸椎10~12の脾の外側

          腹部: 臍下丹田から左右腹直筋に沿って脾を包んだ形に反応がある。

 

 膀胱ー蓄尿、排尿作用:尿を蓄え、排尿する働き 

 腎ー納気作用:吸入した気を脾から腎に降ろす働き、主水:腎の納気作用により膵液代謝を調整する働き。
 蔵精作用:腎精(父母から受け継いだ先天の精の貯蔵機能の事)

 

 

 


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